マガジンセフティを初めて体感したのは、
金属モデルガンの中田ブローニングハイパワーでした。(昭和40年代半ばの物)
子供の頃 ブローニングハイパワーは、フランス映画にもよく出てきまして、アランドロンの映画で1911と思って友達に話したら『あれは、ブローニングハイパワーだよ』と言われて、なんとなく好きになりましたね~
中田ハイパワーの銃身は板状のインサートのもの(最もポピュラー)の1種と 🐽鼻と呼ばれた、ガス抜けは悪そうですが、銃口から1cm奥に小さい穴が二つ空いた状態で、その手前にネジが切ってありネジ込み式のサイレンサーが取り付けられる仕様の2種類がありました。その両方とも未発火で持っていたのですが・・・大昔に手放してしまい、写真すら残っていません。残念です。
リアルなショートリコイルも再現されていて、今見ても良く完成されたモデルガンだと思います。
ブローバックはしないものの マガジンスプリングも強くて、13発入れるのも力が要りました。
そしてマガジンセフティーも備わっていました。
実銃もそうですが、マガジンを入れないとハンマーが落ちない構造で
何で こんな面倒なことするんだろうと、
マガジンを無くしたら、1発も撃てねーじゃね~かってね
でも理由は簡単
銃の知識がない人に触らせてあげようと、マガジンを抜いて渡しても チャンバーに1発入ったままな事を忘れていたら・・・
要は暴発防止です。
モデルガンマニアからすると死活問題にならないので(笑 どうでも良いことかもしれませんが、そこまで再現していた当時の中田のモデルガン ハイパワーは一流品でした。トカレフ・P38も良かったですね~
2丁ともプラです。今はこれしか残っていませんが、マルシンのプラハイパワー
エキストラクターの形状が違います。右は1911と同じスライド後部から入れるタイプ
こちらから見るとリアサイトだけが目立ちます。
真ん中のマガジン側に倒れているレバーはトリガーバーの役目をしますが、マガジンを入れないと横倒しになったまま機能しません。
マガジンを入れることで、レバーが立ち上がり トリガーを引くとスライドに伝わり、そのスライドのレバーの反対側が下がり 今度は下のフレームのハンマーを落とす作動方式で かなり変わった動きをします。そのためマガジンを入れても下のフレームだけではハンマーを落とす事ができません。変ですよね~
ということで、実は実銃と同じ構造にするとマガジンセフティ構造にしない限りブローニングハイパワーは作れないという事なんです。
バレルのリコイルスプリングガイドのスライドストッパーを差し込むリング(シルバー色のパーツ)で、実銃は左右が非対称で必ず向ける位置が決まっています。間違って反対に入れると作動不良どころか、分解もかなり面倒に・・・無理に入れると入ってしまうのが怖いんですが、
モデルガンは、その点 間違えても大丈夫で左右対称に作られています。
スライドは悲しいかな ショートリコイル用のリセスがありません。中田のモデルガンはリセスが機能していましたし、初期のプラハイパワー(センターファイアーになる前)のタイプは、まだリセスが残っていたような記憶があります。
バレルには、ほんのりと半分くらいのリセスが残っています。
中学生時代 知識不足な自分は映画の中で(今と違ってビデオもない)しか確認できませんから 1911もハイパワーも何度か見ないと見抜くことはできませんでした。1911は、プラのモデルガンGM2がバカ売れしていた時期もあり 子供は皆GM2を自分なりに改造して撃ち合いに備えていましたね~ SIGは、紙火薬4粒入れると見事にぶっ壊れましたが、GM2はチャンバーに薄い鉄パイプが入っていて(MGCオリジナル)そのおかげで非常に丈夫でした。あと鉄製のセンターファイアーでしたし(MGCオリジナル)プラ薬莢をトミーガンの真鍮薬莢に交換してスターター火薬(運動会で使う黄色い火薬)で、ぶっ放していた奴もいました。
話はそれましたが、当時プラのハイパワーはまだ発売されていませんでしたので、金属ハイパワーを撃ち合いに持ってきたやつは一人もいませんでした。