今から約50年前、友達の繩倉が学校にMGCの金属パイソン4インチを持って来まして・・・

それが、全ての始まりです。

黒色ではなく既に金色でしたが、無造作にズボンの後ろに差し込んでいて おもむろに取り出すとカッコ良く構えるんですよ あの一瞬で嵌っちゃったんですよね~モデルガンに・・・

繩倉は、『俺のトミーガン』(トンプソンって呼ばないんです)って相棒の様にかわいがっていました。その姿はサンダースなんです。もうそれだけでスターの様に見えてしまい。分解なんてお手の物、ドラムマガジンでぶっ放すのを休みの日に見せてくれてからサンダース軍曹に見えちゃって・・・あの時代はモデルガンの事しか考えていませんでしたね~

 

そして、繩倉に連れられて京浜東北線で10個目の駅 御徒町で下車

危険な匂いと、魚の生臭い匂いのするアメ横通りへ・・・

そうです。御徒町のMGCサービス部3Fです。1m幅もない狭い通路を行くと左手にエレベーター、右手に階段 繩倉は待ちきれず階段を走り上がって行きます。その後をぴったりくっ付いて行くと3階に上がり切る手前から紙火薬の匂いがするんです。今のキャップ火薬じゃ無くて、紙火薬の匂いです。この匂いが良いんだな~

店の前にはモデルガンのポスターなどが貼ってあり、恐る恐る中を覗くと大人の男の人が大勢いるんですよ 右手に木製カウンターが西部劇の様に奥まで続き左に曲がって逆L字型になっていて、一番手前に金属の黒いリボルバーが上向きになって銃口部に電球、布地の傘が被った照明ランプが出迎えてくれて・・・MGCに行くと必ずそのランプが最初に目に入るんですね。

 

それ程広いとは言えない店舗にカウンター越の棚にはハンドガンが並び、反対側の壁には長物がガラスケースに飾られていて、昔の黒い金属ハンドガンもまだ飾られていました。端から端まで毎回舐める様に見ていましたね。試射も出来て頼むと撃たせてもらえるんですよ、店員が『撃ちますよ~』って言って皆が注目し『バーン・バーン』と客が試射すると、再び火薬の匂いが・・・不思議と吸いたくなるんですよね。煙草の煙は嫌いなのに・・・

奥の隅に試射用のMP40と2種類のステンⅢがぶら下がっていました。

 

 

ガンマニアで、これを知らない人はモグリか若人ですね。

MGCの一番のエリートだと今でも思っています。44オート

未だにお宝です。P08のメタルストックもスネイルマガジンも2000円でした。

それに対してC96の木製ストックは5500円とかなりの高額ですね。

 

P38の下にある7900円のが、知る人ぞ知るMJQのP38です。

 

1911も黒い金属のモノクロ写真だから渋いんですよね~

 

HScもタニオではなくデラックスで、3500円だから44オートの3分の1です。

火薬詰め過ぎるとブローバックしました。ディスコネクターが付いているんですからね

 

長物のM73カービンとライフルは3種類のストックがありデラックスはローズウッドです。

ホント今考えると、贅沢ですね~ MGCは凄かった!

 

SAAとネービー共用のスチールトリガーも450円

この手配書も洒落てたな~

 

こんなグリップもあったんですね~ 

 

トミーガンとMP40は当時憧れですから、みんな持っていたなあ~

 

ステンⅢとスターリングもスチール製で、特にステンⅢは、44オートより3000円も安いんですから

買いますよ、ただ薬莢が真横に3mくらい飛ぶので撃ち合いには不向きでした。

 

M31R1もチャンバーレスにして、カートリッジがチャンバーに入らない設計にしたのに

姿を消すことに・・・

 

カタログ裏表紙の98Kこれを見るたびに『欲しい!』と感じる僕でした。

 

1次規制後のモデルガンは、所持を認めれられている事から安全性はお墨付きなんですよ~、でも、未だにこのシリーズも改造できると思い込む貧しい奴らがいる事にガッカリです。

もう骨董品となった物を弄る人はいません。

 

オモチャのモデルガンは、日本の宝ですぞ!

 

あ~あ、そうそうこのカタログの少し前のカタログってどんな感じか ご存知ですか?