空手って、大昔はみんなケンカ空手だったような気がします。

しかし、

広めようとすれば、誰でも習えるようにしなくてはいけませんから

型を取り入れ、ポイント制の組手を取り入れスポーツ化するのも仕方ないと思います。

 

60年くらい前までは、剛柔流が一番荒いと、父は言っていました。

僕も45年前に15歳で剛柔流の道場に通っていた頃は、

正拳で顔は殴って来るし、殴られると『お前が悪い!』と言われていました。

頭突き、金的蹴りもありで、入門半年で3段の先輩に金的蹴りをワザと蹴られ

『金的も守らないと、やられるぞ』って・・・
先っちょから血が出て、本当にヤバいと感じましたよ~

祖母と二人暮らしでしたので、祖母にそのことを話したら

『明日、師範に聞きなさい、蹴られて血が出たと・・・』

 

翌日、師範に先輩に金的を蹴られて、家に帰ったらパンツが真っ赤だたと、

(当時40代前半の師範は、『ドラゴン怒りの鉄拳』の悪役鈴木に似た強面で

喧嘩も強く、でもユーモアたっぷりの人柄)話したところ

笑いながら『こうのすけ、男はそうやって鍛えられて、チンコがデカくなるもんだよ』と

そう言われると、自然と大したことじゃないんだと、思ってしまうんですよね~

実際、数年後に大丈夫でしたから・・・

 

話は、極真空手になりますが

前身の大山空手時代(1960年前後)は、まだ白帯・茶帯・黒帯しかありませんでした。

大山泰彦師範の話だと、

入門初日から組手をやらされ、投げ、頭突き、金的蹴り等もあったと

剛柔流以上の荒い練習だった様です。

組手を初めてする生徒が戸惑っても、『町中の喧嘩だと思って戦いなさい』ですから、

でも、そこが空手の原点だと思うんですよね。

だって、いざと言う時に戦うために習う訳ですから

左)大山総裁  上)ボビーロー 右中)大山茂 右下)大山泰彦

 

 

様々な空手のチャンピオンになっても

ルール無用の街中の喧嘩じゃ、あっけなく負けますから

 

芦原英幸氏の数えきれない武勇伝は、半端じゃなく達人だと思います。

30人くらいの中国愚連のワルと一人で戦った時に16人を病院送りにした事件は、

警察調べなので事実なんです。

ワルが、16人も病院に行くって、普通、骨折ぐらいじゃ行かないですからね

どんだけやられたのか知りたいです。

新聞にも出て大山総裁が頭を抱えたとか・・・

実際は中国のワルと、中国残留孤児(日本人)との小競り合いに

目が合うと離せない?芦原師範が,勘違いのにらみ合いで?

巻き添え?になって両方と喧嘩した様な。

何とも、トラブルが好きな方でしたね~

芦原英幸

 

盧山師範も実践空手です。

離れて、顔面に掌底打ち(拳より掌底の方が早い)から下突きを入れるスタイルと

三ケ月蹴りを極めた人です。

盧山初雄

 

そんな極真空手も今の試合を見ると、

実戦を忘れ 接近し過ぎて戦う選手が

半分くらいいます。もう空手じゃないんです。

あんなに近づいたら、顔面殴られるか、掴んで投げますからね

スポーツ化になるのも時代の流れと思うと悲しいです。

 

大山茂師範が、試合の主審をしている時

選手の攻撃に合わせて、主審の大山茂氏が気合を出しているんですよ

選手以上の大きな気合を あれが極真魂と感じるんです。

大山茂師範が、今の極真の主審をしたら

『近い!もっと離れろ!空手をやれ!』と怒鳴ると思います。

中村誠選手に『掴むな!』と注意する大山茂師範(決勝戦にて)

 

極真の原点は、スポーツ空手では駄目ですよね~

闘う時に くっついちゃ~ 最も嫌いなスタイルです。