先日,師範から連絡があり
『5年生の男の子が見学に来るので宜しく』と、
5年男子と聞き、楽しみにしていましたが・・・
祖父と見学に来た少年は、既に半泣き
『恥ずかしいから』と道場の中に入るのも嫌がっています。
私が『みんなと、少し練習して行けば?』と言えば
泣きながら『嫌だ』の連呼
どうやら、学校でも苛めにあっていると、
私と目も合わせないので、『分かった、見学だけで良いから』と
まずは、帰らないようにして、道場内の外側の赤い畳の上に招きますが
結局最後まで、畳の中には入らず、通路の陰から見ていました。
帰りがけに初めて目を見て話してくれましたが、
『あと2回見るだけで良いから来なさい』と、是非来て心を強くして欲しいです。
大体この様な子供は、過保護にされている子が多いので、
自覚して自分が強くならないと、早く悟らせることだと思っています。
練習が始まれば、私も一切気にせず黙々と指導を始めます。
前回話した学校で苛めを受けている小4の女の子も真面目に来ています。
彼女も蹴りが大分上手くなり、全く出せなかった声も少しずつ出せる様になり
『押忍、気合入れて、1・2・3・・・』と号令もかけることができる様になりました。
最近はいじめられなくなったと・・・涙が出る程 嬉しい気持ちになります。
50年前は、活発で元気な子共しか空手に来ていませんでしたが
時代も変わりましたよ~
その日の道場生は12人
中学生から幼稚園年長です。
性格も分かっているので、叱り方や、指導の仕方も千差万別です。
誉めてやる子もいますし、厳しく叱る子もいますが、理由も伝えているので
信頼関係は出来ていると思います。
白帯ー10級-9級・・・1級・・・初段となるわけですが、
当然白帯には、甘いです。良いところを引き出してあげたいので・・・
身体の硬い子が、少しでも高く蹴ると、誉めてあげるし
身体の柔らかい蹴りの上手い子には、前に立たせて皆に見せてあげたり
『中段外受け』だけが上手い子も その時だけ褒めてやります。
自信を付けて進級し、段々と厳しくなるんですが・・・
中学生になると、部活に専念し、道場を辞める子が多くなります。
折角茶帯迄なったのにと、学校部活を恨むことも・・・
黒帯になるのは、10人組手の難題があります。
それが嫌で辞める子も確かにいますが、
根性・礼節を付けるために親は行かせているのであって
親の気持ちも、毎月の月謝の大変さも分かった上で、
本気で指導しているわけですから 部活を理由にやめる程悲しい事は無いですね~
10人組手で、殆どの子は泣きますが、それが良いんですよ
無時に10人達成し、大人に1歩近付いてくれた喜びは、感動しますよ~
私もあと何年 指導できるか分かりませんが
日本を背負っていく大事な子供たちの事を考えると
まだまだ、休めませんね~
娘も今じゃ5年生 母より大きくなりました。