歯科技工士として、技工物は自らの自慢の品?
となっていることが望ましいでしょう
しかし、Drからすれば、適合性は勿論ですが
チェアーサイドの調整が少ないのが、最も理想なのです。
 
1)コンタクトがきついとか、(多少きついのを好むDrもいます)
2)咬合が高いとか(これが一番ダメ)
3)側方運動で異常な接触をして削合が必要な場合
 
このような場合
Drには相当な負担をかけてしまい
どんなに立派な技工物だと思っても下手な技工士に見られます。
 
Drは限られた時間で一人の患者さんを熟す必要があるからです
 
こうならないためには、ワックスバイトだけに頼らず噛み合わせとファセット(咬耗)をしっかり把握することが肝心です。
ワックスバイトも頼りにならないことがあります。
アシスタントの取り方が悪い事もあるからです。
その場合、妥協しないで、必ず指示書に書いておきましょう。
知らせないで適合が悪い場合 自分の瑕疵になりますから。
 
ワックスアップ時が最も大事なので咬合調整を確りやりましょう。
 
1級インレーでもブリッジでも強めに噛ませて咬合紙が付かなくなるまで
側方もチェックします。
 
Drサイドは、患者さんに咬合紙を噛ませて側方で色が付く場合
何度も何度も削ります。これをやらせる回数が少ないほど上手い技工士と
判断されるのです。
 
金属になってからの咬合調整は、ワックスの時の2倍から5倍時間を要します。
そうなれば技工サイドの時間も大幅にロスします。
5倍時間がかかる理由は、深い噛み込みのインレー等の内面を調整するのは
咬合紙が当たらなくなるまで調整するのが大変だからです。中には10回以上やる場合もあります。面倒くさがりの技工士は途中で止めてDr任せにします。
これが命取りなんですよ
 
Drだって面倒くさいですから・・・Drサイドの調整が少ない技工士を探し始めるかもしれません。手抜きをせず、こういう作業を確りしている技工士は歯科医院から仕事を止められる心配など皆無でしょう。
 
手抜きの好きな技工士は、永遠に取引先を探し続けています。
結構これに気が付かないで、Drのせいにしている技工士も少なくありません。
そうならないためには、Dr調整をゼロに近づける精神が必要です。