コーヒータイム(与太話)

先日、偶然ですが、東京の上野公園で「十月桜」の花を見掛けました。

しかも連日大混雑している「怖い絵」展をやっている美術館の
すぐ近くです。

入場待ちの人達が長い列を作っていますが、その行列に取り囲まれる
ような場所に、ひっそりと咲いていました。

桜の花だと気付いている人は、恐らく1人もいなかったのでは
ないかと思われます。

寒桜は2月とか3月の初旬に咲きますが、それよりも珍しい品種です。
春と秋の2回、花を付けます。

面白い習性ですよね。そこで、季節外れですが、桜の話題を一つ。

ウエステックの在る埼玉県南部は、4月の頭が桜(ソメイヨシノ)の
開花時期です。東京とほぼ同時か、遅れる時は2~3日後といった
ところです。

日本は長細い国土をしていますので、5月に入ってから
開花する所も有ります。青森の弘前城とかが有名ですよね。

ソメイヨシノは満開の状態は僅か数日。その後風雨の強い日が
続いたりすると、あっと言う間に散ってしまいます。

散り始めると儚いものです。それが分かっているからこそ、
尚更綺麗に見えるのかも知れません。

上述の弘前城の桜も、ゴールデンウィーク中の観光の目玉に
なっていますが、気候の気まぐれで開花が早かったりすると、
ゴールデンウィークに入る前に散り始めてしまう事も
あるようです。

ゴールデンウィーク中の弘前近辺のホテルはどこも満室ですので、
いかに多くの人が楽しみにし、早くから予約を入れていたかが
分かります。無情ですね。

しかし、開花時期は気候しだいでも、その花の付き方は、
或る程度人間が操作できるようです。半端ないほどの手間が
必要らしいですけど。

美しく花が咲く為には、とにかく手入れが大変の様です。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、桜はとにかく
虫が付きやすく、個人の庭に植えるのは諦める人が多いようです。

実際、私の実家にも、昔は小さな桜の木が1本だけ有りましたが、
夏とかは、木肌が見えないほど、毛虫がビッシリ。

田舎なので、隣の家まで距離が有るので、近所迷惑には
ならなかったのですが、要するに放置しておくと、
そんな状態。花を付けてもあまり咲かず、
花見が出来る程ではないのが普通です。

逆に手入れが行き届いてさえいれば、1本の木でも
見事な咲きっぷりを見せる物も有るそうです。

ちなみに弘前城の桜ですが、城のお堀の水面に、
散った花びらが絨毯のように敷き詰められ、
見上げると桜の木もまだ満開状態。

よく考えると、少し変ですよね。そんなに花びらが
散り落ちたら、木の上の花はスカスカになるのが
普通のはず。

これは、弘前城の桜の花の量がとにかく多いためで、
そういう状態で開花するように、何ヶ月も前から、
人々が全く気を抜かず、手入れや間引きを丁寧に
行なってしているからこそ実現する絶景です。

ただ、ここまで手が掛かると、自然の造形美とは
言えないかも知れません。

しかし、DNAの設計図の範囲内であれば、
自然の一部と呼んでも良いのではないでしょうか?

どんなに美しくても、それが本来あるべき姿からあまりに
懸け離れていると、DNAはそれをケガや病気と見なし、
自然治癒能力が働き始め、元に戻ろうとするというのを
聞いた事が有ります。

人間にも同じ事が言えるかも知れません。
化粧や髪を染めるのは良いですが、
美容整形はDNAがケガの一種と見なす場合が
あるようです(もちろん事故等による本当のケガの
矯正治療は別です)。

DNAがケガと判断し、元に戻ろうとする作用が働くと、
整形を繰り返さない限り、人間が意図した状態を
保てない事になります。

あくまでも個人的な意見ですが、基本的には桜のような
状態を手本にするべきなのではないかと、
勝手に思っています。

最近はメイクの技術がとてつもなく進化し、
メイクのビフォーとアフターで別人レベルまで
変身できるようですので、整形などせず、
そちらの腕を磨きましょう。

しかし、桜はこんな意味でも、人間に例えられるのかと
思います。当の桜自身は我関せずの様ですが・・・。