コーヒータイム(与太話)

今回の与太話は、同世代のお客様と、
仕事の打ち合わせが終わった後の、
言わば雑談の話題です。

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私自身が子供だった頃と比較しても、
世の中は随分と便利になりました。

スマホはおろか、携帯電話(ガラケー)だって
想像できなかった時代でしたからね。
大阪万博で、テレビ電話(固定電話)のデモ機が
紹介され、「スゲー」と感心していましたからね。

今は、昔見たSF映画の世界が、
完全なフィクションではなく、
いずれはそこに辿り着けるのではないか、
と思える水準にまで来ている気がします。

今ほどには進んでいませんでしたが、
私も若い頃には、その当時ではありますが、
「科学も進歩し、平和で、娯楽も充実し、
今の時代の日本に生まれて良かった」
と考えたりしていた時期も有りました。

例えば昔の世界四大文明と言われたエジプトでは、
大勢の奴隷を強制労働させ、王の権力誇示のための
ピラミッドを造らされた、というのが以前は定説で、
それ1つ取っても、今の時代に生まれて幸せだなあ、
と思ったりしたものです。

ところが、その後の発掘が続くと、実はピラミッドは、
農業が閑散期を迎えた季節の公共事業で、
労働者は意外と好条件で仕事をしていた、
という事が、発見された記録から分かって来ました。

休暇届というシステムもちゃんとあり、そこには、
親の誕生日で休む、二日酔いで休む、といった、
現代では認められないような、ゆとりある理由で、
休みを取っていたという史実が明らかになりました。

それを知った時、本当に現代は、文明の発達に見合った
暮らしやすい社会に向かっているのか?
と考えるようになりました。

確かに、当時のエジプトは、現代なら簡単に治せる
病気でも、かかったら死ぬ、といった時代です。
かなり平均寿命も短かったはずです。

テレビもインターネットも無く、
娯楽も少なかったでしょう。

ピラミッド建設は、重機が無かったわけですから、
労働もきつかったでしょうし、事故も起きた事でしょう。

しかし、労働者クラスの人が、ストレスで病気になったり、
自殺したりする事はなかったんじゃないか、と思えます。
わかりませんけどね。

こんな事を考えても、結局自分は、
今与えられた寿命の期間内で、
やれる事をやるしかないでのですが、
子や孫の時代は、果たして私と同じくらいの
生活水準で暮らせるのだろうか、といった、
現状維持にすら不安を覚えるような時代に
なってしまいました。

一時期、総中流社会と呼ばれる時代がありました。
国民の大多数が、とりわけ裕福という訳ではないが、
貧困でもない、自分は中流、と意識していた時代です。

しかし、今や世界のトップ8人の合計資産が、
世界人口の半分の総資産に匹敵するといった、
お金の有る所にお金が集まる金融システムが確立し、
裕福さと貧困といった、違った意味での選民思想が
支配的になって行き、裕福な側にいなければ、
ゆとりのある一生は送れない、という世界観が
これからも加速して行きそうな雰囲気です。

昔から、とかくこの世は世知辛い、と言われて
来ましたが、今の社会は、昔の世知辛さとは
異質のような気がします。