偽色やパープルフリンジ
この言葉を聞いた事が有るだろうか。
二つとも同じ現象の筈だがボケたところが赤紫になったり場合によっては青かったりするあれである。
バックが暗ければあまり目立つことはなく主に屋外撮影で空が入ったり、室内でもテーブルフォトでバックが白かったりするとふちが赤紫だったり緑だったりする。
ローパスフィルターがあるとによりこれらが軽減され目立たなくなる「場合がある」らしい。
この辺がどうも歯切れが悪い。
最近は高画素化が進んでローバスフィルターが無くとも偽色やモアレの心配は無くなったのだそうだ。
本当なのだろうか、某メーカーのフルサイズミラーレスでは別の意味で大変らしい。
つまるところ、ローパスフィルターの下に潜り込んだゴミを取るには分解整備が必要でありレンズを外しただけで簡単にイメージセンサーの掃除ができるミラーレスの構造上の恩恵がまるでないのである。
ミラーレスは手軽にブロアーで「シュポシュポ」出来るものだから致し方ないのかもしれない。
一眼レフの場合はイメージセンサーが奥まったところにあるのでローパスフィルターの下にゴミが潜り込むほど角度を付けてしつこくブロアーすることも無いのかもしれない。
結論を言えばローパスフィルターは「邪魔だから取った」が正解ではないだろうか。
ローパスフィルターは必要ない?
フィルムカメラ時代のEF35-70mm f3.5-4.5Aというレンズがある。
室内でストロボ撮影するくらいなら特にどうってことは無いのだが、屋外だと偽色が出て酷い。
1000円程度で手に入るレンズなので、それを言ったらお終いだが使わなければいい。
そうではなくて、なぜそうなるのか考えてみた。
レンズが完全にカメラに負けているのである。
ローパスフィルターで解像を落とすとかそんなレベルではないくらいの違いがある
(ちなみにボディーは5D2)
AF-S 50mm f1.8とD600
D600はローパスフィルターの存在を世に知らしめたある意味有名なモデルだ。
キットレンズとしても使われている50mm f1.8は信じられないことにあまり良い結果ではない。
偽色が出ているのでレンズがボディーに負けている、ということかな。
Sigma 50mm f1.4 DG HSM ART とD600
このレンズはローパスフィルターがレンズの解像に影響するなんてみじんも感じさせないしD600が実はこんなに素晴らしい解像を見せてくれることを実証してくれるレンズである。
レンズがボディーに負けないってこういう事なんだろうね。
じゃあ画面全体が偽色だらけのおかしな色でRAW現像前提の某フルサイズミラーレスはマウントが負けている、失礼レンズが負けているんですねw(高価な割に残念な)
EF 100-400mm f4.5-5.6L IS2 USMと1DX
ちょい古だがこれでもちょっと前はプロ機として使われていた機種とレンズである。
これでも偽色は皆無とは言えない。
レンズの解像がカメラに負けているとはにわかに信じがたい。
1DXの画素数は1800万画素で今となっては高画素とは言えない。
5D3等に比べるとローパスフィルターの効きは弱く1DXの方がシャープに写るらしいのだが、そもそも5D3の画質が分からない。
5D2と5D3は画質はさほど変わらないらしいが5D2が特段画質が良いとは思ったことも無い
仮説と実証が噛み合わないときは何かを勘違いしている可能性がある。
高画素になればローパスフィルターが無くても偽色は出ないという某メーカーかその関連の記事があるが、あれはローパスフィルターの下に潜り込むゴミを何とかしたいが為にローパスフィルターを無きものにしようとする魂胆が見え隠れする
Sigma 30mm f1.4 DC HSM ART と D5500
D5500はローパスフィルターレス仕様で高性能レンズとは相性がいい筈だが偽色が出てこの理由からこのレンズはほぼしまったままの状態になっていた。
Sigma 30mm f1.4 DC HSM ART と D810 (x1.2クロップモード)
D810はローパスフィルターレスで偽色が出ずすっきり撮れる。
D5500との違いは何なのだろうと、考えられるのは画素ピッチの違いかな
まとめ
ここで結論を出すと間違っていた時に訂正するのが面倒なので継続審議とするw
よく言う相性だね