Rainy Day In Kichijoji | ちいさな、おはなし。

Rainy Day In Kichijoji

人間、心底リラックスすると何かの「タガ」が外れるのか、それまで思いも寄らなかった方向から不思議な感情が押し寄せてくることがある。

昨日の夫婦の話にしてもそうなのだけど、これがインスピレーションってヤツなのだろうか。

珍しくひとりで吉祥寺の朝を満喫して帰ってきた今日など、やはりこのことを感ぜずにはいられなかった(吉祥寺にはかかりつけの医者があるのだ)。

雨でも賑わうこの街をボケーッと歩いていると、突然、

「ああ、俺は、ジーパンをルーズにはきこなした女性がツボなんだ」

といったフレーズが浮かんできた。何を考えてるのだろうか。

実際に目の前にジーパンをルーズにはきこなした女性がいたことは事実だが、
それを特別に意識したわけではない。ほんの少し視界に入っただけだ。
なのにこのしっくりきた感は何なのだろう。。。

そしてそのあとまたボーっと歩いていたら、
さきほどボイスにつぶやいたようなビニ傘が目に飛び込んできた。

チープなビニ傘にプリントされた、ささやかなオレンジ色の水玉模様が泣かせる。
このほんのちょっとの、精一杯の工夫というか、冒険というか。
ただのビニ傘で終わってたまるか的な心意気が気に入った。
それにだいいち、キレイじゃないか。

僕はそのオレンジカルピス傘を心から欲しいと思った。


吉祥寺駅には、あらたに中央改札というヤツが出来ていた。
正直、残念な出来栄えである。けれど何かの理由があるのだろう。
なにせ吉祥寺である。吉祥寺に失敗はないのだ。吉祥寺に失敗は・・・

何もかもを面白く感じることのできる状態。
このような状態にいつもいることができたらね。

◇◇
だから何だと言うのだろう。
しかしこういったことを大切にしたいと思う。

なんだか自分の潜在意識と対話をしたような午前のひとときだった。