雨ふり通り
傘をさして待ちわびる僕と、見知らぬメガネ男のもとに、
ようやくバスがやって来た。
しかしよくよく見るとそれは「回送」。
僕とメガネは、大きくため息をついた。
向こうから、今度はタクシーがやって来る。かなりスピードを出している。
「バシャバシャッ」
という大きな音とともに、その跳ねっ返りが、僕とメガネを同時に襲う。
僕とメガネは、思わず同時に後ずさりをする。
あまりにもベタなシーンが現実に起きたので、僕は思わず 苦笑した。
こっそり横を見やると、メガネも苦笑している。
やれやれ・・・けれどこの滑稽な一幕が、僕たちを和ませたことは確かだ。
15分ほどが経ち、ようやくお目当てのバスが来たとき、
僕とメガネは、とうとう顔を見合わせて、互いの安堵感を確かめ合った。
つとめて控えめに、けれどニッコリと。
3つ目の停留所で、メガネは僕より一足早く降りていった。
どうしたわけか真っ赤な色をした傘を、大事そうに抱えながら。
僕は、そんなつかの間の友人の背中を、ただ見送った。
家に帰る。僕たちは家に帰る。
その日どんなことがあったにせよ、家に帰るのだ。
ようやくバスがやって来た。
しかしよくよく見るとそれは「回送」。
僕とメガネは、大きくため息をついた。
向こうから、今度はタクシーがやって来る。かなりスピードを出している。
「バシャバシャッ」
という大きな音とともに、その跳ねっ返りが、僕とメガネを同時に襲う。
僕とメガネは、思わず同時に後ずさりをする。
あまりにもベタなシーンが現実に起きたので、僕は思わず 苦笑した。
こっそり横を見やると、メガネも苦笑している。
やれやれ・・・けれどこの滑稽な一幕が、僕たちを和ませたことは確かだ。
15分ほどが経ち、ようやくお目当てのバスが来たとき、
僕とメガネは、とうとう顔を見合わせて、互いの安堵感を確かめ合った。
つとめて控えめに、けれどニッコリと。
3つ目の停留所で、メガネは僕より一足早く降りていった。
どうしたわけか真っ赤な色をした傘を、大事そうに抱えながら。
僕は、そんなつかの間の友人の背中を、ただ見送った。
家に帰る。僕たちは家に帰る。
その日どんなことがあったにせよ、家に帰るのだ。