「今新しい時代が来ているんだ」

 二宮正治が私に言う。

「若い人の時代が来ているという事」

 私がこう言うと、

「来ているなんてもんではない。男性をほとんど若い女性が支配している。この事中高年の女性は知っているのだろうか」

 彼が言葉を続ける。

「確かに中年の男は全部若い女が牛耳っているよね」

 私の言葉に、

「さすが君は世の中が見えている」

 と言う。

「見えざる姥捨て山の存在を何とかしないと」

 彼の顔は絶対に普通は他人に見せないような苦汁の顔をしていた。