「もし東京の私立大学の入試に失敗したら・・・・・・」

 もりちゃんは新年早々頭が痛かった。

「センター試験の結果で田舎の学校になったら」

 ため息ばかりでるのである。

あの新聞投稿と短編小説の帝王二宮正治さんに相談すると、

「住めば都って言うしなあ」

 と言う。

「地方の学校は嫌か」

 二宮正治さんが、ポツリと言った。

「好きじゃない」

「じゃあ、アメリカは」

「そこまで行く度胸がない」

「UCLAぐらい目指せ」

 このお方のいう事はすぐ国際的になる。

「私の英語力じゃあ無理」

「そんな事ないよ」

 初めて二人の間に笑みがこぼれた。