「もりちゃん決断がついた」
ひとりの自分が、もう一人の自分に問いかけてきた。
「まだ、東京に出たいと思うしけど私は一人っ子だし」
もりちゃんは悩んでいた。
悩みはもう一つあった。
「同級生のタカシが大学を卒業したら結婚してくれ」
と言ってきたのである。
実際のところ、もりちゃんはタカシの事を、
「好きでも嫌いでもなかった」
この思いが強かったのである。
もりちゃんは、小説を書く事を教えてくれているあの短編小説の帝王二宮正治に相談すると、
「男でも女でもチヤホヤ言われるうちが花だよ」
と言ってくれた。あの人の言葉には重みがある。
「結婚は別として、付き合ってみれば」
こうも言ってくれた。
当分悩み多き日々が続く。