スポーツライターの金子達仁さんに聞いた、
ナポリ時代のマラドーナの話。
(いまはアルゼンチン代表監督をしているヘンなオッチャンがマラドーナです)
セリエAの優勝を争ったナポリが、ミラノに来たとき、
なんとスタジアムには
「ヨーロッパへようこそ」と書いてあったといいます。
イタリアはその国土の形から長靴に喩えられますが、
膝から下、つまり
「ローマより南はイタリアではなく、アフリカだ」
という差別意識、南北格差があります。
(その後、マラドーナはワールドカップでアルゼンチンを率いて準決勝でイタリアと戦います。その地はナポリ。「アフリカといわれたナポリのサポーターよ、今日だけはぼくらの味方をしてくれ」とマラドーナは訴えたそうです。)
イタリア北部出身の友人にこの話をしたら、
「ぼくたちイタリア人は、ローマから南は行かないよ。危ないもん」
といわれました…。
ま、この話は10年前ですから、ずいぶん変わっているとは思いますが。
それで
アマルフィ。
ローマから290km南にあります。
ナポリより、少しだけ南です。
駐イタリア日本大使が映画『アマルフィ』で言いたかったのは、
誘拐事件に巻き込まれた被害者と日本大使館が、
すぐにやることはなにか、ということだと思います。
それは、
可能な限り早く日本に送り返すこと、です。
まして、娘を誘拐犯からようやく取り戻した母親が、
娘が監禁されていた「ヨーロッパではない」290km南の地に、
もどりたいものか、どうやって行ったのか?どうやって帰るのか? と。
…でも西谷監督が苦笑したのは…もちろん、そんなことはわかっているし、
さんざん内部で議論したということですよね。
※話がわからない方は
こちらからご覧ください
で、この内部というのが
誰と誰なのか、ということです。
映画『アマルフィ』ではエンディングとして成立しているシークエンスが重なります。
たとえば、
空港のシーンで終わってもいいかもしれませんよね。
おそらく…モニョモニョ…最後のシーンを主張したのは
大多亮プロデューサー。
いままでの彼が制作してきたドラマを考えれば、それは明らかです。
ロマンティックなエンディングと、
エスピオナージュあるいはミステリー映画としてのエンディングはきっと違う。
それは、作り手の中でもいろんな議論があったのだろうし、
日本だけを相手にするのか、世界を相手にするのかで、違うものになったのだろう。
西谷監督の大笑いには、作り手の幅の広さ懐の深さがあったわけです。
…というわけで、
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