コミュニケーションってなにかしら | フィリピン・アラバンのななつことば

お金をもらって通訳業務をしたことがあるので

私は自称通訳者ですが、

通訳者としての実力は一番下のレベルだと自覚しています。

それでもお客様の所期の目的を達成するお手伝いができ、お客様から感謝されました。

 

その場の言葉だけでなく、実際に指名されて

再度同じお客様からお仕事をいただけたことは私の財産です。


成功体験というやつ。

 

その理由として

通訳として最低限の役割が果たせたからだと思います。

(コストパフォーマンスもあるかもだけど)



通訳の仕事は

発言者の言っていることを理解して、

もう一方の聞き手に分かる言語で伝えること

です。

 

通訳としてはよくないのですが、

一度聞いただけでは100%理解できないこともあります。


そんな時は必ず発言者に聞き返したり、

自分の理解であっているか確認したりします。

このことは通訳業務だけに限らず、

他の業務でもよくあるのではないでしょうか。

 

以前勤めていた会社で聞いた

 

仕事は伝言ゲームや

 

という言葉は名言だと思っています。


私は「伝えたい」「わかりたい」という両者の気持ちさえあれば、

たとえあまり言葉が通じなくとも大抵のことは分かり合えると信じています。

 

問題はことばではなく、

姿勢なのだと思います。

 

そしてこの姿勢は

仕事だけでなく夫婦関係や家族関係においても

とても大事だと思います。


 

悲しいのは通じないことではなくて...

コミュニケーションで私が悲しいと思うのは


「どうせ言ってもわからない」

「言葉がわからないから話さない」


という姿勢を二者のうちのどちらかが始めからとってしまうこと。

 

もうひとつは

「君の言いたいことはこうなのだろう」

と全く違う次元の事を言われること。


相手はそもそもわかろうともしていないのかもしれません。

「私はわかっている。」と言いながら

本当はちっともわかってなどいないのです。

 

話せばわかるなんて幻想です。


もし本当なら

世の中はきっともっと平和なはずだもの。

 

 

この文章、実はわたしのもう一つのブログ「ななつことば

に昨年の3月に掲載したものです。

 

夫はとても穏やかな人なので

めったに夫婦喧嘩をすることはないのですが

この時はとてもめずらしく喧嘩をして

とてもとても悲しい気持ちでこの文章を書いたのを覚えています。(その後仲直りした)

 

夫と知り合って14年、結婚して8年で

喧嘩をするのは

5年に一度くらいだったのですが、

フィリピンに来てからのこの2年はケンカが増えました。(それでも半年に一回くらい)

 

忙しい夫とは

特に平日はゆっくり話す時間が取りにくく

気持ちのすれ違いが起こりやすいです。

 

忙しいなかでも意思疎通する時間はとり

お互いを思いやる気持ちは忘れないようにしたいです。