工房で“紳士”が熱心に“時間調整”してくれたお陰で、昼食に丁度良い時間になった。昼食は、

5つ星ホテルでのビュッフェだ。

このホテルでは一人で過ごさせてもらえた。恐らく、ガイドと運転手の休憩を兼ねて、インドでカルチャーショック受け疲れを感じ始めた日本人に、昼食をとりながら“普通の感覚”で寛いでもらおうとの配慮だろう。なかなか気の利いた旅程だ。

微妙なセンサー このホテル、とても綺麗で日本だと中~高級ホテルといったところだろうか。しかし“超”は付かない。何だかトイレの便器のセンサー部分が傾いて壊れているようだったし、結構、色々と小さなところが“抜けて”いる気がした。レストランとその表の通路はガラス張りの壁で仕切られているが、表の通路を清掃員が何往復も行ったり来たりしながらレストランの中を覗いている。ジロジロ見られては落ち着かない。日本の5つ星ホテルならあり得ない状況だ。

 ツアーのスケジュールを日本で確認したときに“5つ星ホテルで昼食”とあったので、指定されてはいなかったが念のため襟付きの服で参加した。しかし、

そんな気遣いなど無用だった。

ツアーの団体客らしき集団(顔立ちからして中国人か韓国人)が続々と押し寄せ、見ればTシャツ姿や大きなバックパックを背負ったまま入ってくる奴とか散々だ。しかも添乗員らしき女など、皮を途中まで剥いたバナナにパクついたままレストラン内を闊歩しているではないか!ちなみにバナナはビュッフェのメニューにはない。

お、おぉぉぉぉぉ。お前はサルかー!

心の中で罵倒を浴びせる。

ドレスコードを気にしていた俺・・・バカだよな・・・。

 ビュッフェなのでナプキンを置いて取りに行く。座席の上に置いて離席したのだが、戻ったらキレイにテーブルが片付けられ、他の客が座れるくらいに食器が再びセットされていた。思わず、ホールスタッフにテーブルマナーの確認をしてみた。するとこのウェイター、

「離席時は、椅子の背もたれに掛けておくといいです。」

などと言っていた。テーブルの上に置いたわけではないのだが、俺のマナーが間違っているのだろうか。自信が揺らぐ。ともあれ最低限のマナーは自信を持って身に付けておきたいところだ。

 他にも5つ星ホテルとしては少し首を傾げてしまうところがあった。カプチーノを注ぎに行くと“150Rs+TAX”と表示があり、注いでしまった後に気が付いた。ビュッフェとは別料金だ。まぁ既に注いでしまったわけだし、これくらいの追加料金は気にならない。問題はその後だ。レストランを出ようとチェックを頼むと、カプチーノで170Rsとなった。「じゃ。」と、500Rs札を差し出すと、

お釣りがないと言い始める。

「はぁ?釣りがない??」

思わず声が漏れる。確かにインドは何処でも“おつり不足”だと言われているが、ホテルは高額紙幣が使える場所に挙げられているはずだ。

 仕方がないので100Rsを2枚出すと、今度は何と50Rs札を渡され、20Rs欲しいと言ってきた。これが5つ星ホテルなのか!?もしかして、インドのホテルの最高ランクは星10個なのか??

分からん、インドのホテルの格付けが 全く分からん・・・

 そうは言っても昨夜のロークラスのホテルに比べるとインドでは間違いなく“超一流”だ。ちなみにビュッフェの味だが、日本で食べるインド料理や無国籍料理といった感じで普通に美味しかった。

 

 

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