昨日、園田競馬で楠賞が行われました。
前回の記事にも書いたのですが、北海道の3冠馬リンゾウチャネルが参戦。
地元の道営記念をパスしたのはいいものの、
結果的に3冠戦で勝負付けが済んでいたリンノレジェンドが道営記念を制したことによって
今回の園田遠征は負けられない戦いになったように見えたリンゾウチャネル。
このレースの為に地元から遠征した五十嵐冬樹騎手も
負けられないプレッシャーがあったのではないか、と勝手に推察されるのですが。
結果は御存じの通り。リンゾウチャネルの勝利。
結果を文面だけで見ると。
「単勝100円元返しか、まあそれでも強いんだな」
「さすがに良馬場でいい時計で走ってくるな」
ぐらいの感想かと思うのですが。
逆に文面でしか結果を認識出来ていない方がいるならば。
今すぐ、このレースは映像を見てほしい。
私は今回の楠賞を見て、園田競馬が嫌いになりつつあるくらいの衝撃を覚えました。
http://keiba-lv-st.jp/movie/player?date=20191114&race=11&track=sonoda
何が衝撃なのか。
それはとにもかくにもリンゾウチャネルの強さ、勝ちっぷり。
園田は中央から転入した馬の能力・地力が違い過ぎて
大差勝ちしてしまうことがよくあります。
今回リンゾウチャネルの着差は大したことは、ない。
しかし、リンゾウチャネルは終始ノーステッキだったのです。
ノーステッキといえば。
今年秋初戦のサートゥルナーリアが勝った神戸新聞杯が
ルメール騎手の余裕の騎乗でそれこそノーステッキで大楽勝でした。
今回のリンゾウチャネルも同じような感じで・・・。
いや、これはわざわざ書いてはいけないことなのかもしれないのですけど。
現実から目を背けてはいけないのです。
だから、もっと正確に何があったのか描写しないといけません。
リンゾウチャネルは鞭を使うどころか・・・
私が見た限り、追ってすらいない。
終始、持ったまま。
最後の直線で必死に抵抗するジンギに特に何をすることもなく並びかけ、
持ったまま特に追うこともなく突き放してしまった。
追ってもいないのに、上がり3Fはメンバー中最速。
最後方から追い込みに賭けた高知のアルネゴーよりも上がりは速かった。
追っても、いないのに。
特に何もしていないのに、ジンギを捕らえたリンゾウチャネルの強さ。
その、ビジュアルからくる余裕綽々であまりの強さに
交わす瞬間実況の竹之上さんの声がかわいくなっちゃったくらいの衝撃。
察するに、五十嵐冬樹騎手はこの馬の勝利に相当自信があったんでしょうね。
だから終始慌てず、騒がず、ただ回ってくれば勝てる、と。
でしたらレース前にメディアに対して「完勝宣言」ぐらいしてほしかった。
そういうのを耳にすれば私もサンライズハイアーから馬単勝負なんてしなかったと
思うのですがこればかりは仕方ない、馬券は自己責任。
久々に、鳥肌が立つぐらいの衝撃。
地方競馬の各地の実力馬が参戦した今回の楠賞。
他馬にとって希望を胸に参戦したはずの今回の楠賞。
まさかサイコロ1個振って7以上を出せば勝てる勝負をさせられるとは思わなかっただろう。
ジンギもアルネゴーもよく頑張った。
田中学騎手も倉兼育康騎手も必死に追った。
完璧ではなかったかもしれないけど、現時点で持てる力は全て出し切った騎乗に見えた。
今回は、相手が悪かった。そう割り切って考えられる。
今回の、楠賞。
門別からやってきた3冠馬リンゾウチャネルという馬が、
園田の馬場で11頭と併せ馬をした。
実戦形式の公開調教。
馬なりで馬場1周してみたらよくわからないけど1着だみたいなことになって
園田競馬から1,000万円貰った。
それが今回の楠賞の総括。
とにかくあまりの衝撃に今週の園田で何一つ馬券があたっていないことも
吹き飛んでしまいました。
リンゾウチャネルの次走も楽しみですし、
今現在故障しているらしいですがそれでもスーパーステションとの対決が楽しみです。
馬券的には荒れてほしいですが・・・。