12月4日
今月は忘年会が続くので時間のあるときにこの作品を観てきました。

第二次世界大戦のときに個人所有のクリムトの作品「黄金のアデーレ」をナチスドイツが接収。
持ち主のユダヤ人一家は離散し、娘夫婦がなんとかアメリカへ亡命。

駆け出し弁護士が、いまは老婦人となった本来の持ち主に作品を返還すべく、オーストリア政府を相手に訴訟を起こし勝訴するまでの実話を映画化したもの。



老婦人マリアをアカデミー賞女優のヘレン・ミレンが名演。
駆け出し弁護士ランディをライアン・レイノルズが家族の絆を絡めて好演。

事実に基づく苦悩や緊迫感が綿密な描写で映像に再現されている。

結局、裁判に勝訴し、絵を手にしたマリアは156億ドルでエスティ・ローダーのオーナーであるロナルド・ローダーに売却。
ニューヨークのノイエ・ガレリアに展示されている。
10年近く前にニューヨークに旅行したときにノイエ・ガレリアで「黄金のアデーレ」を鑑賞したことを思いだしました。
併設されていたカフェでザッハトルテとウィンナーコーヒーをいただきました。
この絵の由来でウィーンのカフェだったのかと今さらながらに分かった次第です。

おしまい