7月15日(日)突然に母が入院しました。
そして、昨日28日(土)に一応元気になって退院しました。
結論からいうと、ひととおりの検査の結果は、特に治療を要する疾患もなく、血圧も130に下がりました。

老人のひとり暮らしは、いったん体調を崩すと命にかかわるので注意がいります。

6月下旬からカゼ気味でかかりつけのお医者さんN先生の診察を受け、せきどめの抗生物質を処方されました。

しかし、この抗生物質が効きすぎて、お腹をこわして、かえって衰弱してしまいました。
N先生は今度は胃腸薬と栄養剤(250ccの缶)を7本も処方してくれたのですが、さすがに母は重くて持ち切れなくて、薬局をやっているN先生の奥さんが、夜に届けてくれました。
その栄養剤は2倍に薄めて服用したのですが、それでも強かったようで、さらにお腹をこわして、ますます母は衰弱してしまいました。

このN先生は母の近所付き合いのお仲間なので義理がたい母は何かと頼りにしてきました。

しかし、どうも、患者を見下す感じがぬぐえないのです。

母が処方通りに薬を服用して、具合がよくないと相談すると、
「私がちゃんと考えて治療しているのだから、いうことを聞きなさい。」
「先生、もう2週間も治らないのでいろいろと心配になります。」
「あなた、それはうつ病です。薬をだしましょう。」
ということになったので、
素人の私でもさすがにまずいと思い、一切の薬の服用を止めるように母に言いました。

医師になるのは相当な勉強が必要ですし、ハードな仕事であることもわかります。
とはいえ、治療に当たる限りは患者の声を聞き、患者に説明をし、安心を与え、効果が見られないならば、2週間も同じ薬を服用させず、治療方法を変えることを考えてもらいたいと思います。

患者が医師の治療に症状を合わせることはできないのですから。

12日(木)、13日(金)と会社帰りに、14日(土)は午後に実家へ行き、多少母は落ち着いたように見えました。

ですが、この猛暑、そしてお腹をこわしたことも影響していると思うのですが、熱中症気味でよほど体がつらかったのでしょう。
叔母(母の妹)が横浜から見まいに来ていた15日(日)に自分で救急車を呼んで、入院しました。

救急隊が搬送してくれたのは、偶然にも駅の反対側にあるM総合病院。
しかも、主治医はありがたいことに院長のK先生でした。

診察の結果は血圧が200と高く、体内の塩分が少ない。
点滴をしてもらい、気持ちよく世話をしてくれる看護師さんや患者を安心させてくれる診療をするK先生。
やっと母も安心し、食事がのどを通る状態になりました。

この際、人間ドックに入ったつもりでひととおりの検査をお願いして2週間ほど入院させてもらいました。
暑さも厳しいので体力が回復しないと退院させられても困るというのが本音でした。

仕事がちょうど忙しかったのですが、でもなんとかやりくりで面会時間外の夜にせっせと病室へ通いました。

入院を予想していたわけではないのですが、母は古くなった実家のエアコンを、音が静かで省エネタイプのものに替えていました。

28日(土)はいったん実家に立ち寄り、エアコンをつけてから病院へ母を迎えに行きました。
帰りがけに、食糧を調達して帰宅。
帰宅後も状態は落ち着いており、本人も安心したようでした。

幸い母は携帯電話は使える(通話のみ)ので、ちょこちょこと電話で様子を確認しています。

ことし5月で83歳になった母。

生まれ育った町に住み、近所の婆様とつきあい、毎週茶道の教室へ通い、ときどき歌舞伎を友人と鑑賞し、姪とランチをし、2年前に他界した父の墓参りに毎月通い・・・・
忙しく過ごしていた母ですが、無理はせず、ややペースをおとして生活してもらうように話し合いました。

まだまだ永生きしてもらわないとね。