2月3日(金)東京都帰宅困難者対策訓練に参加してきました。

昨年の東日本大震災までは、震災が発生したら、被災者は自力で自宅へ帰ることを原則として対策が講じられていました。

しかし、実際には、ターミナルに人があふれ、余震での二次災害の危険性もありました。

東京都は災害対策の方針を変更し、震災時には基本的には、安全が確保されるまでその場にとどまり、被災者を救援することになりました。

そのための訓練が、この日、東京駅・新宿駅・池袋駅の周辺で多数の参加者のもとおこなわれたのです。

当社は、東京都の要請を受けた、入居するビルの大家さんである三菱地所さんからの協力要請に応え、グループ会社とあわせて10名が参加しました。

参加者

9時30分に丸ビル地下の受付に行くと、ものすごい人人…
社名と人数を確認し、訓練のゼッケン、カイロ、ビニールのレインコートを受け取ります。

受付

そしてテレビ・新聞・通信社の取材陣もたくさん・・・

10時の地震発生まで待機します。

この間にメディアが取材に来ます。
われわれのところへも
日本テレビがインタビューにきました。
当社唯一の女性参加者のSNさんはなかなかの美人なので、
日テレが目ざとく見つけたようです


訓練終了後に会社に戻り、職場の仲間に報告し、夕方から夜のニュース番組をチェックしたのですが、どうもオンエアはされなかったようです。残念

10時に地震の擬音で訓練開始。

しゃがんで安全を確保する体勢を5分間取ります。
その間に取材陣は写真を撮りまくり。

地震発生

東京都とJRの係員の誘導で地下道を有楽町に東京国際フォーラムまで移動します。

国際フォーラムで一時待機後に自宅へ徒歩で帰る予定の人と、千葉方面への帰宅のために、晴海ふ頭から海上自衛隊の艦船に乗って千葉中央港へ行く人に分かれます。
(申し込みの段階であらかじめ申告してあります)

臨時の避難所に想定された会議室(机やイスは撤去)に振り分けられ、腰掛け用シート、水、非常食(長期保存用カロリーメイト)が配布されました。

配給品

ここで、火災発生、交通機関の運航状況などが係員から、都度伝達されます。

避難施設

40分ほどしたら、安全が確保されたとのことで自宅へ帰ることとなり、
国際フォーラムから日比谷公園へ移動です。

途中、皇居のお堀が凍っていました。
天気はよかったのですが、かなり東京は冷え込んでいました

凍ったお堀

訓練参加者はかなり多数(都内3か所で3000~4000人?)だったもようで、日比谷交差点の横断歩道は信号4~5回待ちの大渋滞。
前も後ろも訓練のゼッケンをつけた人の長蛇の列です。

一応、訓練上は日比谷公園に到着したところで自宅についたものとして訓練が終了です。 

訓練終了  看板

会社に戻り、午後は通常勤務、午前中、席を空けたので忙しい1日になってしまいました。

どうということもないといってしまえばそれまでですが、東京直下型地震の発生確率は70%とも言われており、いざというときにあわてないためには必要なのだと思いました。

特に、主催した事務局の側には意義あるものだったのではないかと思いました。

【追記】
われわれの参加者のうち2名は自衛艦に乗って千葉までいきました。
昼食に海上自衛隊の「海軍カレー」が提供されるとの触れ込みでしたが、急遽変更となり、

五目ご飯とイワシの缶詰だったそうです。
しかも客船ではないので、椅子も少ししかなく、風邪が吹き込んで寒かった、行くんじゃなかったとの声もありました。


いざというときのために、訓練はおろそかにしてはいけませんね。
忙しい中、参加したみなさん、お疲れさまでした。