先日、職場で残業していたときに、若手のスタッフが唐突に

ありの実ってなんですか?」

そこは、一応年長者の私が

「果物のナシのこと。
ナシじゃ縁起が悪いから、ありの実っていうんだよ

と教育的指導。

そうしたら、残業中の他の3人も会話にのってきて

「そうそう、こんな言葉もあんな言葉も・・・・」
と、忌み言葉談義がしばしかわされました。

普段何気なく口にしたり、なんとなくわかっているようで、きちんと理解してない事柄ってけっこうあるものです。
5人いれば次から次に忌み言葉が出てきます。

そのときに出てきた言葉も含めて整理してみました。

ヨシ:アシ〔イネ科植物〕 アシが「悪し」に通じることから。

卯の花:おから 「空ら」に通じることから。

おひらき:おしまい

鏡開き:鏡割り 「割る」に通じることから

九・く 「苦しむ」に通じることから。特に病室の番号および病院の待ち番号では使用されない。

お造り:切り身、刺身 「切る(切腹する)」に通じることから。

四・し(よん) 死に通じることから、訓読みの「よつ」から新しい読みが作り出された。アパート・マンション・ホテル・病室の番号および病院の待ち番号などでは使用されないことがある。特に病室の番号および病院の待ち番号では絶対と言って良いほど使用されない。しかし現在、アパート・マンション・ホテルではあり気にされず使用されることが多い。

むらさき:しょうゆ 醤油の「し」が「死」に通じることから。

浪の花: 塩の「し」が「死」に通じることから。

あたり鉢:すり鉢

アタリメスルメ

有りの実: 梨が「無し」に通じることから。 

また、こんなこともあります。
シクラメン
 「シク」の部分が「死苦」に通じることから見舞いで持ち込むには禁忌とされている。

製鉄会社では
「鉄」は「金を失う」という意味に通じることから「鐵」を用い、「金の王なる哉(かな)」という意味をあらわしているとも言われます。

おもしろいところでは

ソニーのプレイステーションは
プレステと略すと 「捨て」に通じる
ことから、ソニー関係者の間では「プレイステーション」か「PS」と言い換えられるらしい。

日本語っておもしろいし、こんな文化は粋と思いました。