忘年会第3弾(12/8)は半分お仕事。

以前にも書いた、9月末で退職したHさんを、仕事の関係先のTさんとAさんが送別会をしたいという話がやっとまとまり、忘年会も兼ねて、私もご相伴にあずかれることとなりました。

TさんはHさんと同じ剣道の達人。
Aさんはラグビーの達人。私とは先日の業界の会議で一緒だった人です。

お二方とも、仕事の切れ味もシャープですが、人柄がすばらしい。
そして尊敬するHさんとの席は実に楽しいものでした。

場所は、両国にある軍鶏(しゃも)の店。
ぐるなびとかには載っていません。
メニューもコースが1種類だけ。
だから何も言わなくとも、軍鶏が出てきます。
(みそ汁もデザートもない軍鶏だけの素朴でシンプルなお店でした)

女将がみずから、お料理を運んできて、酒の御酌
もしてくれるし、鍋も作ってくれます。

結構なお年と推測しますが、
「女の人に年は聞いちゃいけないの!」
とばっさり。

軍鶏は桶に入って出てきます。

女将

これを四角い鉄鍋に割下と入れて日を通します。

軍鶏①軍鶏②


老舗の店の味はなんとも言えません。

女将さんによると、親子丼をやったのは、人形町の「たまひで」よりも本当はこの店の方が古いそうです

女将さんが千代の女将さんから聞いた話。

両国の昔の国技館の
相撲の桝席へ出前をしたそうです。

今の国技館の前は、蔵前にあった国技館、その前は両国の駅の反対側にあった国技館。(いまはもうありません)
ここのお店は、その古い国技館のあった場所のすぐそばです。

この女将さん、席を立ってしばらくすると、なくなった熱燗のおかわりを持ってきてくれます。

さらりと気遣いをし、途中で昔の話を聞かせてくれます。

相撲が蔵前へ移った後、戦後には旧国技館は進駐軍が床工事をしてダンスをしていたとか、プロレスの興行(力道山の時代
に使われて、場外乱闘のときは前の道路が通行止めになったとか・・・

最後はこのだし汁に玉子をといたものを、あったかご飯にかけての親子丼です。
これがまた、言い表せないくらいに美味しかった。

江戸の「粋」を感じたひとときでした。