【題名】『 彼のことを知る旅に出る 』
     2011年11月12日(土)~20日(日)
     於:赤坂RED/THEATER

【出演】
    宮原 将護 お父さんのささやかな幸せと抵抗-ペテカンmiyahara    四條 久美子お父さんのささやかな幸せと抵抗-ペテカンshijo

          汐崎 アイルお父さんのささやかな幸せと抵抗-ペテカンshiozaki
 
     なしお 成(電動夏子安置システム)お父さんのささやかな幸せと抵抗-ペテカンnashio

       佐藤 みえこお父さんのささやかな幸せと抵抗-ペテカンsaito

大治 幸雄お父さんのささやかな幸せと抵抗-ペテカンoharu   齋田 吾朗お父さんのささやかな幸せと抵抗-ペテカンtokita  

濱田 龍司 お父さんのささやかな幸せと抵抗-ペテカンhamada 本田 誠人お父さんのささやかな幸せと抵抗-ペテカンhonda 

羽柴 真希 お父さんのささやかな幸せと抵抗-ペテカンhashiba 長峰 みのりお父さんのささやかな幸せと抵抗-ペテカンnagamine
 
谷部 聖子お父さんのささやかな幸せと抵抗-ペテカンyabe 斉藤 めぐみお父さんのささやかな幸せと抵抗-ペテカンsaitou 

  寒河江 有似お父さんのささやかな幸せと抵抗-ペテカンsagae  成田 沙織お父さんのささやかな幸せと抵抗-ペテカンnarita  

徳岡 温朗お父さんのささやかな幸せと抵抗-ペテカンtokuoka  河内 拓也(劇団ステア)お父さんのささやかな幸せと抵抗-ペテカンkawauti 

  濱﨑 けい子(二人の会)お父さんのささやかな幸せと抵抗-ペテカンhamazaki  岸 博之お父さんのささやかな幸せと抵抗-ペテカンkishi


【スタッフ】脚本・演出:本田誠人 舞台美術:濱田龍司 照明:横幕絵美(満平舎)
      証明操作:鶴岡大樹(満平舎)
      音響:齋田吾朗 音響操作:野中祐里
      音楽:佐藤みえこ 合奏編成:田中大介 Multistaff:谷 友彦 演出助手:中山隼人
      舞台監督:保坂康幸 演出部:中平真那美
      合唱編成・指導:黒木佳奈 振り付け:岡安慶子 宣伝美術:田村奈巳
      パンフレットイラスト:坂口陽子 写真:小林 円  ヘアカット:安藤千花子
      撮影:採高堂「西池袋映像」 制作協力:大場裕美 制作:村上 維 
      プロデューサー:濱田龍司

【STORY】~パンフレットより~
彼の突然の死から一年。こぼした涙がやがて海となり、
気がつけば何もかも塞いで、私はその海で溺れかけていました。
彼のことを知りたくて、もっとたくさん知りたくて…。
みんなの言葉が繋がって、思いがそれぞれ繋がって
いろんな彼が見えて来る。いろんな彼を好きになる。
そう、私は、彼のことを知る旅に出る。

【感想】
先月のことですが、知り合いの「ちーさん」が見に行くと聞いたので、調べてみたら、

『MORE STAGE LIKE TO MOVIE』  映画のような演劇を。

こんな言葉が目に入ってきました。目
ペテカンのキーワードとして、旗揚げより常に掲げている言葉。
演劇は敷居が高くて、映画のように気軽には行けないと思い込んでいました。

でもこのペテカンは、次のような考えの劇団でした。

  映画に行くくらいの気軽さで、劇場に来てほしい。
  そして映画を観終わったあとに感想を言い合うように、演劇を楽しんでもらいたい。

  仕事終わりのリフレッシュに。
  休日の楽しみに。
  映画のようなリアルさと、映画に行くような気楽さを『演劇』に。
  これが私たちペテカンの理想です。

  上質の、映画のような演劇を皆様に。


映画好きの私としては、見に行かないわけにはいかないビックリマーク

     お父さんのささやかな幸せと抵抗-ペテカン①お父さんのささやかな幸せと抵抗-ペテカン②

で、見に行きました。
150席ほどの劇場は満員。女性が多い。

彼の突然の死から1年。過去と現在を行き来しながら、

彼女、彼、彼の友人、先生、母親・・・
それぞれが彼のことを語る、いわば1人芝居の連続といった趣。

初めはどうしても役者さんのテンションに追い付かず、苦笑レベルだったものが、だんだんと引き込まれていき、声を出し、膝をたたいて笑っていました。

ペテカンの俳優さんは8人、あとの11人はフリーだったり、他の劇団にいる俳優さんですが、みんなさすがというか、それぞれに個性があり、うまい。(3枚組写真がペテカンの俳優さん)

1人1人も上手ですが、全員で舞台を作り上げている一体感も伝わってきます。

そして彼女が彼とのことを話す悲しいシーンでは涙があふれてしまい、メガネをはずしては何度も涙をぬぐう状態になってしまいました。

役者さんの息遣い、光る汗、本物の涙を目の当たりにできることは新鮮な感動でした。


こころがほんわかとぬくもりを感じ、感動で満足して劇場を後にしました。

この演劇を知らせてくれたちーさんに感謝です。

そして、次回の公演も必ず見に行こうと思いました。

演劇っていいもんですねクラッカー