【書名】「片づけられない!」「間に合わない!がなくなる本
ADHDタイプの 部屋 時間 仕事 整理術
【著者】司馬理英子
![お父さんのささやかな幸せと抵抗-「片づけられない!」「間に合わない!がなくなる本](https://stat.ameba.jp/user_images/20111111/02/wendykanon/85/f2/j/t02200316_0348050011603761527.jpg?caw=800)
【内容】
ADHOとは「注意欠如/多動性障害」という発達障害のことをいう。
この障害を持つ人、あるいはこの障害に近いタイプの人がすこしでも日常生活を上手に過ごせるためのアドバイス本である。
【感想】
ADHDの要素を持つ人は世間には多いと思う。
かたづけられない
間に合わない
忘れ物をする
異常な集中力と不注意が同居
感情の起伏が大きい
マイナス思考になりがち
しかし、本当に障害を持つ人にとっては、大人になっても、これが治らず、周囲の人と同じことをしているつもりでいて、実際はできない。これは本質的には治らない病気。
ただ、本人の自覚と努力で軽減することはできる。
じゃ、どうすればよいか。
これに悩む人へ、日常生活を円滑にすごせるようにするための少しの努力を著者は促している。
著者はADHDをよく理解し、この障害とどう接していけばいいかをあたたかいまなざしで教えてくれる。
普通の人でも、普段の生活を上手に過ごすための対処法になる。
ADHDの人は、この本に書いてある程度のこと、
たとえば、うっかり忘れることのないようにメモをとる。
といったことをするだけでも、相当な気力をもってとりくまなければならない。
日常生活を普通にすごせている人にはこのつらさは普通には、理解できない。
私も全くわからなかった。
右利きの人に、いきなり、右手と同じように左手で、字をかけ、箸を使え、ボールを投げろ というようなものなのだ。
症状を軽減するには、相当な努力、気力が必要。これがまたストレスの一因になる。
普通の人がADHDの人の相手をするとどうなるか。
相手のペースにあわせてサポートしなければならない。
これを毎日続けて行くことは相当なエネルギーがいる。
ときどき、普通の人は普通のペースで過ごす自分の時間を持たないと疲れてしまう。
ADHDの人はこの本にあるようなアドバイスをできるところからでも行い、生活の質をすこしでもあげられたら、いい。
普通の人は、ADHDの人は何ができて、何が苦手なのか、これをわかってあげることが大切。
治らないのであれば、生活を円滑にするための方策を、ADHDの人も、普通の人もちょっとがんばることで、きっといい結果が得られる。
私はそう信じたい。