書籍名 ： それでも日本人は戦争を選んだ
著 者 ： 加藤陽子
こんな集中講義を受けることができた栄光学園の高校生は幸せ者です。
生徒本人たちがどう感じたかはわかりません。
ですが、
この本を読むと、
歴史を学ぶことは教科書を丸覚えすることではなく、
新聞や雑誌に書いてあるうわべの定説をさもわかったような顔をして口にすることでもない
ことが分かります。
たんねんにいろいろな資料を探し出し、それを丁寧につなぎあわせていくことで、真実が見えてくる。
特に現代史は報道されたことがすべてではなく、プライベートに隠れた本質を解き明かす科学だなぁと感じます。
興味を持って読むことができ、歴史の奥行きを実感できる本でした。