今の会社に入って、同じ事業所の同じ部に配属になった同期。

独身寮の部屋も近く、毎日顔をあわせていました。

ともにすごす時間も多くはありましたが、一緒に遊ぶ仲間ではありませんでした。

しかし、なぜか、お互い、不思議と本音で語り合える友人として認め合い、今に続く親友となっていました。



私が先に本社へ転勤となり、お互いに家庭を持ちました。
さらに数年後に彼も転勤してきました。

それ以来、同じ部署になったことはないですが、同じ会社にいれば、なにかと仕事の接点はあります。
ずいぶんと教えられ、助けてもらいました。

ときどき、ゆっくりと酒を飲みました。

あまり多くを語らずにゆっくりと。



その後、私は本社内の部署を異動する一方、彼は工場と本社間を転勤し、3年前に中国の現地資本との合弁企業に副総経理として赴任しました。
当然(?)単身です。

年に数回、業務で帰国する際は、会議の間に言葉を交わす程度でした。

まぁ、メールもやりとりできますしね。



先週、中国は国慶節ということもあり、会議で帰国している彼と会いました。

今回はランチを一緒にとの希望だったので、どこへ行くかを考えました。

せっかくだからと

   すき焼き、    てんぷら、    お寿司、    ステーキ、   蕎麦や

と考えますよね。

さすがに中華料理は除外します。(当然か!)

ですが、さらに考えました。

滞在する間に会社の幹部やオフィシャルな会食で、このような「ごちそう」は食べるだろうな、と。


思いついたひらめき電球のは

      カレービックリマーク

2つ隣のビルの地下にあるカレー屋さんは30年以上も変わらずに、繁盛しています。
10人ほどしか入らない小さな店のままですが、とにかく「おいしい」のです。

ランチに行くときに、

「どこ行こうか?」

「マーブルのインドカレーはどう?」

カレーとハンバーグをこよなく愛する彼の目がキラリ(笑)

あ・うんの呼吸で!!決まりました


店はいつものごとく、ランチタイムの行列でしたが、ふたりでインドカレーをいただきました。

               お父さんのささやかな幸せと抵抗-インドカレー

よく煮込んだ辛口ポークカレーに福神漬け、それにリンゴ酢の酸味が効いたキャベツが添えられています。

中国でカレーライスがないわけではないが、このような店はないわけですから、まぁ、当然、喜びますね。

われながら、気の効いた選択だったなと、旨そうにカレーを食べる彼を見て思いました。



まだ、あと2年は中国での仕事が続くみたいです。

仕事はどうにでもなる(ちょっと乱暴?)ものです。

多くを語らずとも、わかりあえる親友が、体も心も健康であることを祈るのみです。