【題名】神様のカルテ

    2011年 

【監督】 深川栄洋

【原作】 夏川草介「神様のカルテ」

【出演】栗原一止 - 櫻井翔(嵐)
    栗原榛名 - 宮崎あおい
    砂山次郎(本庄病院外科医) - 要潤
    外村静枝(本庄病院救急外来看護師長) - 吉瀬美智子
    東西直美(本庄病院病棟主任看護師) - 池脇千鶴
    貫田誠太郎(本庄病院消化器内科部長) - 柄本明
    安曇雪乃(胆のう癌患者) - 加賀まりこ
    男爵(御嶽荘大家、売れない画描き) - 原田泰造(ネプチューン)
    学士(御嶽荘住人、哲学科大学生) - 岡田義徳

テーマ曲 辻井伸行

地域医療の現実、末期がん患者へのケアなど、重たくなるテーマを取り上げているが、決して暗くならない映画になっている。

一口に医師といっても、先進医療の研究、先進医療による治療、24時間受け入れの救急治療、患者ひとりひとりの病状にあわせた治療・・・

いろいろな医師がおり、看護師がおり、医療技術者がおり・・・

医学部への進学には学力が必要だが、医師になるには、その職業に対する使命感、倫理観、強い精神力も必要であることがわかる。
優等生だからなれるわけではない。

優等生だからというだけで医学部に進学してほしくない。


本庄病院に勤務する内科医である栗原一止(くりはらいちと)は、最終的に地域医療の最前線で患者に向き合う道を選択する。

この葛藤を櫻井翔が演じている。
上手いのか、大根役者なのか、判断しにくい。

               お父さんのささやかな幸せと抵抗-神様のカルテ⑥
(ジャニーズは肖像権の管理が厳しく桜井翔の写真は映画のプロモーションには使われていない)
口数少なく、不器用なキャラクターに設定されているので、演技なのか素なのか・・・

桜井翔のキャスティングは行くよく考えると、なかなかよかったような気もする。

瑛太、小栗旬、小出恵介といった俳優でもよかったのかもしれない。

でも桜井翔でよかったのかな。

要潤は現実的というか打算的な面をもった医者。
桜井翔と対照的な役所だが、一般人の感覚では要潤の生き方が素直なものかもしれない。
               お父さんのささやかな幸せと抵抗-要潤


宮崎あおいは、やかりかわいい。
ただし、今回の役は、生活感がなく、ふわっとしたつかみどころのない不思議ちゃん。
               お父さんのささやかな幸せと抵抗-宮崎あおい
カメラマンの設定だから、当然カメラはオリンパス。


柄本明は圧倒的な存在感で、さすがというか、すごい
               お父さんのささやかな幸せと抵抗-柄本明



加賀まりこは、若いころ「小悪魔」といわれましたが、年をとってもかわいい。
女優さんっていうのはたいしたものだと感心してしまった。
                お父さんのささやかな幸せと抵抗-加賀まりこ

池脇千鶴ほなんともう30歳。
演技もうまいし、かわいい。
宮崎あおいとは違った魅力で、池脇千鶴は生活感がある。


原田泰造の役、というよりも、原作を読んでいないせいもあるが、御嶽荘の存在そのものが?
               お父さんのささやかな幸せと抵抗-原田泰造


とはいえ、まぁ、よい映画だったかな。

評価:★★★☆☆