【原題】PAUL
【邦題】PAUL
【監督】グレッグ・モットーラ
2011年 イギリス映画
日本での公開は現在未定(12月?)
【あらすじ】
イギリスのSFオタクの2人グリーム・ウィリー(サイモン・ペッグ)とクライヴ・ゴリングス(ニック・フロスト)が、サンディエゴで開催されるコミコン目的でアメリカ旅行にやってきた。
2人がネバダ州“エリア51”を通りかかった時、政府の秘密施設から逃げ出してきたエイリアン“ポール”と出会う。
そのエイリアン(セス・ローゲン)は流暢すぎるアメリカン・イングリッシュを操って、「あぁ、すまん、俺、ポールって言うんだ。」なんて自己紹介をする。
彼は、自分の星からの母船に乗って、我が家へ帰りたがっている。
そんなポールの脱出を手助けする事に決めたグリームとクライヴは、彼らのキャンピングカーで、このエイリアンを脱出のランデブーポイントまでつれて行く事に。
一方、ポールを逃すわけに行かない政府機関は、冷淡な指揮官ビッグ・ガイ(シガニー・ウィーヴァー)と、その右腕エージェント・ゾイル(ジェイソン・ベイトマン)らの手で、ポールの追跡作戦を展開して行く。
ひょんなことで聖書マニアのガチガチ娘もいっしょになり、その父親も追跡者にくわわります。
ポールの生命再生能力で危機を切り抜けて、ハッピーエンドに。
ポールは無事に母船と遭遇でき、故郷の星へ。
グリームとクライヴは、だれも信じないこの顛末をコミックにして大成功。
(やはり、公開前なので、詳細は書きづらいな。。。)
【感想】
ストーリーそのものはオーソドックスでシンプル。
でも、多才なキャラクターの登場人物で話の絡みを複雑にし、随所に笑いをちりばめてあります。
結果として、このドタバタロードムービーはSFオタクのおもしろさ、奇抜なエイリアンのキャラ、政府機関の追跡者のおバカさ、スリルとワクワクするなかに、名画のパロディがふんだんに盛り込まれ、笑わせてくれます。
私がわかっただけでも、
『ET』
『未知との遭遇』
『エイリアン』
『スターウォーズ』
『ジョーズ』
『トータル・リコール』.....
たぶんもっとあると思います。
クリステン・ウィグ演じるカワイコちゃんのルースさんはガチガチの聖書マニア娘。
彼女から見たアメリカ社会、そして彼女の変貌。
60年も地球にいるエイリアン「ポール」
SFオタクの2人のイギリス人
政府組織の2人の追跡者
ポールが地球にきたときに彼をかくまった少女・・・初老のご婦人になっていました
それぞれの目を通して見る地球の日常の非日常との対比。
笑わせてはくれますが、けっこうシュールなところもあります。
ラストに出てくる(それまでは声だけ)政府組織のボスがシガーニー・ウィーバーというのも(たぶん、カメオ出演なのだろうが)笑えます。
あの「エイリアン」の強い女が、あっけなく、たおされてしまうのですから。
エンドロールまで楽しませてくれます。
映画ファンは必見とオススメです。
評価:★★★★★
夏休みの国際線のフライトで観た映画ですが、おもしろかったです。
劇場公開になったら改めてみたい映画です。