日本が金融危機の手前にあるリスクを昨年、小学校の同級生約20人にメールで連絡した。
返事があったのはたった三人。
一人は内容を少し理解していた。
一人はありがとうだけだった。
一人は電話でお前からのメールだよな?と迷惑メールかとの質問だけだった。

そこで先日、何人かに、なぜ、返事をくれなかったのか?と質問した。
「内容が理解出来ず、どう返事をして良いのか分からなかった。」とのことだった。
私は「矢野が勧誘のメールを送って来たのかと思われたかと思い凹んでいた。」と答えた。

そうか?それなら説明の仕方が悪いので、分かってもらえるまで説明しようと思う。

2024年1月末現在、日銀は544兆円を金融機関から預かっている。その金は元を正せば我々の金だ。
金融機関は我々から金を借りて、それを貸すことで、その利鞘が利益となる。
つまり我々から借りた金をどう運用するかが金融機関の商売である。仕入と売上である。

1998年日銀には預かり預金(当座預金)は4.4兆円だった。それは法定準備金であり、それは金融機関が担保(金融システム保護)として積むこと義務付けられたものである。金融機関はこの分を除いた分しか商売に使えない。
これには金利は付かない。0金利である。

日銀当座預金は三段階に分かれている。
金利ゼロ    4兆円(2022年値)
金利プラス  510兆円
金利マイナス      30兆円
今、それが544兆円、つまり540兆円は金融機関が預ける義務はないものを自らの意思で預けている。
そのうち、マイナスを付す、つまり預けたら金融機関は金利を払わされるものが30兆円(金利を取られるのに預けてる)
残りの510兆円には金利がつく。つまり日銀は金利を払わなければならない。500兆円に1%の金利なら5兆円。
日銀はその支払いためにどこから金を調達する?
資産にある国債は固定金利0.246%。

日銀は通貨発行益(シニョリッジ)を得られる仕組みになっているが、それがマイナスになってしまうから日銀は金利を上げることは出来ない。収入が以上にコストを掛けることはしない。したら日銀は自殺になる。

銀行の破綻が見えた銀行から預金者は金を引き出す。取付騒ぎ、昨年のシリコンバレーバンクの破綻のロジックがこれだ。
外国銀行は金を引き出す。
日本はドルを買えなくなる。
ドルが買えなければ日本はどうなるでしょうか?

これは知らなかったでは済まない問題だと思うのです。