今日は12月14日、日本人なら記憶する、本所松坂町吉良邸討ち入りの日である。

元禄15年1702年と言うから、今から遡ること321年前、討ち入り翌日の未明が吉良上野介が四十七士により首を取られた時である。
四十七士の内、四十六士は切腹し今は品川泉岳寺に眠る。
主君の恨みを晴らしたその忠臣を江戸庶民は称えた。それは日本中が正義を確認し合えた瞬間であったと思う。

合わせて、昨年の今日は、私の友人の御尊父が逝去された日でもある。
友人が男ながらも努力し独自で料理を身につけて父親が胃瘻になるのを回避し介護し深い愛情を持って最後を看取った日でもある。

介護保険で安易に親を他人に任せてしまう傾向があるのではないかと思うのは私だけだろうか?
子育て支援と言い幼子を保育園に預けてしまうのはやむを得ないことなのか?
それを勧める政策を取る政府は正しいのだろうか?
金で得られる自由に何の意味があろうか?
生活のためと言い訳し、家族との貴重な時間を安易に犠牲にしていないだろうか?
人の幸福はそこにはないと思う。
私の母は104歳で他界したが、老人施設で亡くなった。「老人施設は今の姥捨山だね」との本音を後から親戚に宛てた手紙で知った。

友人の言葉からは、御尊父、祖先への尊崇の気持ちがいつも溢れている。友人は立派だと思うが御尊父は素晴らしい人だと思う。
御尊父の友人に対する愛はどれだけだっただろうか?
それを大切にすることが、日本国繁栄の基本だと思う。

吉良邸後はこんな感じです。