月月夏の雨のゝちの月こそ見所あれ、槇、しばなんどの、木の葉にきらめきて、こずゑ葉末に真珠の玉見ゆ。まへの池のおもにてる月波、風吹きて水うごくまゝに黄金の糸をしくにさも似たり。汀の草むら、露にぬれはてゝ、うつむき低れたるさまにて水にうつれるが、あきらかなる月の光に、あり/\と見ゆるもおもしろし。納涼はかゝる折こそよけれ。