こんにちはコーヒー屋です。

今日もコーヒーの話をしようと思います。

 

コーヒーを飲むとき、様々な方法で楽しんでいられると思いますが、皆様はいかがでしょうか?

 


よくコーヒーを飲む方でこんなことを言われる方がいらっしゃいます。

 

「コーヒー通ならコーヒーはブラックで飲むべき」「砂糖やミルクは邪道」など、ブラックコーヒーこそ正当で他は邪道という意見を聞くことがあります。きっと皆様の周りにもそういう意見の方はいらっしゃるかと思います。

 

上記の意見にはぜひ、「NO」を突き付けたいと思います。

 

かくいう私もかつて「コーヒーはブラック以外ありえない派」に所属しておりましたが、「ジャパンバリスタチャンピオンシップ(JBC)」を観てその考えは180℃変わりました。


JBCはバリスタの大会でエスプレッソ、カプチーノ(現在はミルクビバレッジ)、シグネチャービバレッジの3種類のドリンクで一つのコーヒー豆の素晴らしさをプレゼンする形式で行われる大会です。

 

この中でシグネチャービバレッジが特に印象に残りました。シグネチャービバレッジとは、簡単に言うとバリスタ個々のオリジナルドリンクです。出場するバリスタさんが紹介するコーヒー豆のポテンシャルを最大限引き出せるように様々な素材を組み合わせて作るオリジナルドリンクは圧巻でした。

 

例えば、オレンジのような風味のあるコーヒーの酸味をさらに挽きたてるため、オレンジのミストを掛けたり、マスカットのような風味のあるコーヒーにはその風味を引き出すため、それとよく合うバジルのエキスを入れたりと、それまで考えていた私のコーヒーに対する考え方は完全に崩壊し、もっと色々試してみようと思えました。

 

もちろんコーヒーをブラックで飲むのも最高です。コーヒーの風味特性をしっかり味わえるからです。しかし、それがすべてではないと、今は思います。

 


今日、皆様にお伝えしたいことは、コーヒーに関わる全ての工程(生産~消費まで)が多様化しているということです。

 

たとえば、生産方法においても昔の大量生産、大量輸出が中心でしたが、今はマイクロロット(小規模な農園)にも注目が集まり、品質をしっかり評価できるシステム(品評会など)が生産各国で設けられています。

 

また、生産処理においても、様々な工夫がなされ、高品質のコーヒーを生み出す努力がなされています。

 

併せて読みたい

コーヒー豆基礎知識。生産処理とは?

【コスタリカ】コーヒー豆の甘さを残す。ハニープロセスとは?

 

焙煎についてはどうでしょうか?昔は深煎りのコーヒーが好まれていましたが、ここ最近では、ブルーボトルなどのサードウェーブのカフェが登場し、コーヒー豆の本来の風味特性が出やすい浅煎りのコーヒーも好んで飲まれるようになりました。

 


そして、飲み方についても、かつては、ブラックコーヒーをお茶のようにすすって飲むか、砂糖やミルクを入れてのむか、せいぜいカフェオレと他数種類のアレンジメニューしか選択肢がなかったように思えます。

 

しかし、現在はどうでしょうか?スターバックスの登場以来、カフェラテが世界を席巻し、フラペチーノなどの多種多様なアレンジメニューが登場しました。「コーヒーはブラックは苦手だけど、カフェモカは好き」などの言葉もよく聞くようになったと思います。

 

そして今ではこんなものまで!

 


写真ではなんのこっちゃと思いますが、これはスタバのコールドブリューソーダです。


今まで、コーヒーに炭酸入れようなんておもいましたか?かつてあったような気もしますが、どれも全然だったと思いますでもこれはライムの風味とコーヒーの酸味と炭酸が爽やかでとってもおいしいです。

 

つまり、何が言いたいかと言うと、コーヒー業界全体でイノベーションが進んでいるということです。それを、ただ一つの方法でしか楽しまないなんて、とてももったいないと思いませんか!?

 

もちろん、楽しみ方は人それぞれなので、何が良いとか悪いとかではなく、多様化するコーヒーの世界を一人でも多くの人に楽しんでもらいたい。というのが私の願いですので、このような記事を書かせていただきました。

 

かつて私も「コーヒーはブラック以外邪道」と考えていた時期がありました。あの頃は若かったなと思います笑


今では、コーヒーの新しいことは全部試したいと思っています。


今日は長々と語ってしまいましたが、私もまだまだコーヒーのことで知らないことは山ほどあります。


今後も一、コーヒーオタクとして色々な情報を発信していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

 

では、素敵なコーヒーブレイクを☕

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