ハンドメイドのもの


    

聖家族


聖家族は、幼子イエス、聖母マリア、聖ヨセフで構成されています。この主題は1490年代から芸術で人気を博しましたが、聖家族の崇拝は17 世紀にヌーベルフランスの初代司教で信徒団体を設立した聖フランソワ・ド・ラヴァルによって正式に始まりました。福音書は、イエスの公の宣教活動の前の数年間の聖家族の生活については殆ど語っていません。マタイとルカは、キリストの生涯のこの時期のエピソード、即ち割礼とその後の奉献、エジプトへの逃避、ナザレへの帰還、そして神殿での発見を語っています。ヨセフとマリアは明らかに敬虔なユダヤ教徒であり、ルカは、彼らが他のユダヤ人の家族と共にエルサレムへの毎年の巡礼にイエスを連れて行ったと語っています。


崇敬


聖家族の祝日は、カトリック教会、及び多くのルーテル教会や英国国教会で、ナザレのイエス、その母である聖母マリア、そして養父である聖ヨセフを家族として称える典礼です。この祝日の主な目的は、聖家族をキリスト教徒の家族の模範として示す事です。


17世紀から、この祝日は地方や地域レベルで祝われ、そのレベルでは教皇レオ13世によって推進されました。1921年、教皇ベネディクト15世はこれを一般ローマ暦の一部とし、公現祭の八日間の日曜日 (公現祭参照) に設定しました。つまり、1月7日から1月13日までの日曜日(全てを含む)です(1954年の一般ローマ暦を参照)。


1954年の一般ローマ暦では、クリスマスの八日間の日曜日は、聖ステファノ、使徒聖ヨハネ、聖なる無垢な子供たちのより上位の祝日に取って代わられた為、実際には12月29日、30日、または31日に当たる場合にのみその日曜日に祝われました。それ以外の場合は12月30日に移動されました。また、中世の暦に追加された最も人気のある祝日の1つである聖トマス・ベケットの祝日が二重儀式で祝われた場合(1907年以降は普遍的でした)、1911年の改革まで、二重祝日が自動的にそうなる事はなくなりましたが、この日曜日よりも優先されました。1962年のローマミサ典礼書は、2007年の教皇自発教令「スンモールム・ポンティフィクム」により現在も使用が認められていますが、1960年の一般ローマ暦に従っています。この暦では、クリスマスの八日間の日曜日をこれらの聖人よりも上位に位置付け、聖家族の祝日を公現祭の後の日曜日としています。


1969年の一般ローマ暦の改訂により、聖家族の祝日はクリスマスの八日間の日曜日、つまりクリスマスの日と元旦の間の日曜日(どちらも除く) に移動されました。または、クリスマスの日と神の母マリアの厳粛な日が両方とも日曜日の場合は、そのような年は常に金曜日である12月30日です。日曜日に祝われない場合、義務的な聖日ではありません。1969年の一般ローマ暦では、聖家族の祝日は、通常日曜日に祝われる為、クリスマスの八日間に祝日がある様々な聖人よりも優先されます。


カトリック教会では、ハイパーデュリアとプロトデュリアは、それぞれ聖母マリアと聖ヨセフへの崇敬の為に特別に予約されている名前です。これらの崇敬は、他のどの聖人にも予約されているデュリアよりも重要です。実際、聖母マリアは天使の女王と聖人の女王というマリアの称号を持ち、聖ヨセフはローマカトリック教会の守護聖人です。東方正教会は12月26日に聖家族を記念します。


芸術では


聖家族は、16世紀初頭、イタリアのルネサンス絵画、オランダとフランドルのルネサンス絵画の両方で人気の高い芸術の主題になりました。この主題の人気は、聖ヨセフへの関心と信仰心の高まりと関連していました。中世後期には、聖ヨセフは喜劇的な人物となり、年齢が強調され、キリスト降誕の場面では眠っている姿で描かれる事が多かったです。15世紀には、ヨセフに捧げられた信心深い関心が復活し、ヨセフは少なくとも目覚めており、子育てに積極的な役割を果たしている姿で描かれる事が多かったです。初期の聖家族の作品の多くは、キリスト降誕の場面か、エジプトへの逃避の休息のどちらかで、キリスト降誕の牛やロバなど、他のイベント特有の要素を取り除いて、主に裕福な家庭向けの信仰心を表す3人の主要人物に集中しています。或いは、多くの作品は明らかに聖母子像から派生した物で、聖ヨセフが加えられています。 多くの場合、人物はクローズアップで描かれ、絵のスペースの多くを占めていました。関連するバリエーションでは、イエスの少し年上の従兄である洗礼者ヨハネと、その母親である聖エリザベスが追加されていますが、これらの絵にはヨセフが描かれていない事が多く、通常の聖家族の定義からは外れています。聖家族はエジプトから戻った時にエリザベスと一緒にいたと考えられており、これらの絵では新生児よりも年上の子供たちが描かれる傾向があります。芸術の主題として既に人気があったイエスの大家族は、聖なる親族と呼ばれています。これには最大20人の人物が含まれる場合があります。


イタリア


ルカ・シニョレッリによる「Parte Guelfa Holy Family」は、1490年頃の作品です。マンテーニャは、1490年代後半に非常に焦点を絞ったグループを発明した様で、現在ドレスデンにある物の様に、洗礼者ヨハネとその母親の幾つかのバリエーションを描いています。これらの中には、立っている幼児や垂直の幼児が描かれている物もあり、殆どは新生児ではなく幼児です。盛期ルネサンス迄に、多くのイタリア絵画は横長の形式をとっていました。この主題は、アントニオ・ダ・コレッジョ(パヴィア、オルレアン、ロイヤル・コレクション、ロサンゼルス、マントヴァに所蔵)やドメニコ・ベッカフーミ(ミュンヘン、パラティーナ美術館、フィレンツェ、ウフィツィ美術館に所蔵)に人気がありました。ミケランジェロのテンペラ画(1506年頃)は、イタリアのフィレンツェにあるウフィツィ美術館に展示されています。ジュリオ・ロマーノの『聖家族』はプラド美術館に所蔵されており、もう1点はカリフォルニア州ロサンゼルスのゲッティ・センターに所蔵されています。ロレンツォ・ロットもこの主題を何度も描いており、後世の天使や聖人を加えて聖なる会話のバージョンを制作する傾向がありました。例としては、『アレクサンドリアの聖カタリナと聖家族』、『聖ヒエロニムスと聖アンナと聖家族』、ルーブル美術館にある『イエスと洗礼者ヨハネの家族』などがあります。


北ヨーロッパ


アルプス山脈の北では、アルブレヒト・デューラーによる1490年代の版画が恐らく絵画より先に描かれていた。北方初期の絵画は、1500年頃の聖バルトロメオ祭壇画の巨匠による物で、その構成は明らかに新しく想像された物である。対照的に、ニューヨークのメトロポリタン美術館にあるオランダの画家ヨース・ファン・クレーフによる1512年頃の聖家族は、ヤン・ファン・エイクのルッカの聖母を静物画の細部を含むクローズアップに縮小し、聖母マリアの肩越しに聖ヨセフを追加している。


守護聖人と慣習


ナザレの聖家族は、聖家族宣教修道会の司祭や兄弟にとって人生の模範です。彼らは牧会活動において、イエス、マリア、ヨセフへの誠実な愛と献身の重要性を強調しています。この修道会の創設者であるジョン・ベルティエ神父は、「聖家族の崇拝ほど、信仰と希望を強め、愛で心を包み込むものはない」と書いています。聖家族のメンバーは、聖十字架修道会の守護聖人でもあります。聖十字架修道女はマリアの汚れなき御心に、聖十字架修道士は聖ヨセフに、聖十字架の司祭は聖心に献身しています。聖家族の息子たちは、聖家族に献身する別の宗教修道会です。


ナザレの聖家族大聖堂は、オクラホマ州タルサ教区の司教区です。


キリスト教徒、特にカトリック教徒の間では、手紙、カード、文書、個人的なメモの上部に、イエス、マリア、ヨセフを聖家族として示す為に、2つのキリスト教の十字架を挟んで「✝ J.M.J. ✝」と書くという敬虔な習慣があります。「✝ J.M.J. ✝」と書かれている箇所は、「聖家族の祝福を求める訴え」です。



イエス、ヨセフ、マリアへのロザリオ


カトリック教会のカテキズムより


• 2251 「子供たちは親に敬意、感謝、適切な服従、援助を払う義務があります。親孝行は家族生活全体の調和を促進します。」


• 2252 「親は主に、信仰、祈り、あらゆる美徳について子供を教育する責任があります。彼らには、子供たちの物質的、精神的なニーズを可能な限り満たす義務があります。」


• 2253 「親は子供の教育を尊重し、奨励しなければなりません。彼らは自分自身に思い出させ、クリスチャンの最初の使命はイエスに従う事であると子供たちに教えるでしょう。」


このロザリオは、イエス、ヨセフ、マリアを聖家族の一員として讃え、結婚の秘跡によって祝福された新しい家族を形成する際の助けを求める為に作成されました。


私たちはイエスに、危機に陥った全ての結婚生活において秘跡の恵みを新たにし、分断された心の傷をご自身の慈悲によって包んで下さる様お願いします。


ヨセフとマリアの例に倣い、全ての人が神の御心のままに一致と夫婦の調和を経験し、神の愛の信頼できる証人となり、家族の中に生きた信仰を子供たちに伝える様お願いします。


全ての子供たちがイエスに会い、イエスに従う為の知恵を育む事ができる様にお願いします。最後に、聖家族が三位一体の愛の象徴である事を忘れずに、現在の試練を克服する為の恵みを全ての人に神に願います。 それらは物質的または精神的な性質のものです。


このロザリオは、1つの大珠と聖家族のメダイ、環状部分は1つの大珠と、小珠3個×3=9個の5連で構成されています。


+ 父と子と聖霊の名において。アーメン。


おお神よ、来て私を救って下さい。主よ、急いで私を助けて下さい。


大珠で「栄唱」を唱えます。


第一連:至聖マリアの信仰


6か月目に、天使ガブリエルは神によってナザレと呼ばれるガリラヤの町に、ダビデ家のヨセフという名の男性と婚約した処女の下に遣わされました。処女はマリアと呼ばれました。彼女の中に入って、彼は言いました、「万歳、恵みに満ちて、主は貴女と共におられます。」この言葉を聞いて彼女は悩み、その様な挨拶に何の意味があるのか​​と思いました。天使は彼女にこう言いました。「マリア、恐れる事はありません。貴女は神の好意を得ているのですから、貴女は息子を身籠り、その子を産み、その子をイエスと呼ぶでしょう。その子は偉大になり、その子になるでしょう。」いと高き者の子と呼ばれる。主なる神は彼に父ダビデの王座を与え、彼は永遠にヤコブの家を統治し、彼の王国には終わりがない。」そこでマリアは天使にこう言いました。「どうしてそんな事が可能なのですか?私は男を知りません。」天使は彼女に答えました。「聖霊が貴女に臨み、いと高き方の力が貴女を覆うでしょう。従って、これから生まれる人は聖であり、神の子と呼ばれます。貴女の親戚であるエリザベスでさえ、高齢になって息子を身籠りましたが、誰もが不妊だと言った彼女にとって、今年は6か月目です。神には不可能な事は有りません。」それからマリアは言いました。「私はここにいます。私は主の僕です、貴方の言葉通りにして下さい」。そして天使は彼女から去った。(ルカ 1,26-38)


大珠で「主祷文」を唱えます。


各小珠で「めでたしヨセフ」3回、「天使祝詞」3回、「栄唱」3回を唱えます。


めでたしヨゼフ


「めでたし聖寵満ちみてるヨゼフ、主御身と共にまします。御身は男のうちにて祝せられ、御身の御子イエズスも祝せられ給もう。聖なるヨゼフ、天主の御子の童貞なる御父よ、罪人なる我らの為に、今も臨終の時も祈り給え。アーメン。」


イエス、ヨセフ、マリア、私はあなたに私の心と魂を捧げます。


第二連:聖ヨセフの信仰


これがイエス・キリストの誕生の経緯です。彼の母マリアはヨセフと婚約していましたが、一緒に住む前に、聖霊の働きによって妊娠している事に気づきました。彼女の夫ヨセフは正義の人であり、彼女を否定したくなかったので、秘密裏に彼女を解雇する事に決めました。然し、彼がこれらの事を考えている時に、主の天使が夢の中で彼に現れて、こう言いました。「ダビデの子ヨセフよ、恐れる事なく貴方の花嫁であるマリアを連れて行って下さい。彼女の内に生まれるのは聖霊からです。彼女は男の子を産むでしょう、そして貴方は彼をイエスと呼ぶでしょう。実際、彼は彼の民を罪から救うでしょう。」 (マタ 1,18-20)


大珠で「主祷文」を唱えます。


各小珠で「めでたしヨセフ」3回、「天使祝詞」3回、「栄唱」3回を唱えます。


めでたしヨゼフ


「めでたし聖寵満ちみてるヨゼフ、主御身と共にまします。御身は男のうちにて祝せられ、御身の御子イエズスも祝せられ給もう。聖なるヨゼフ、天主の御子の童貞なる御父よ、罪人なる我らの為に、今も臨終の時も祈り給え。アーメン。」


イエス、ヨセフ、マリア、私はあなたに私の心と魂を捧げます。


第三連:イエスの誕生


当時、カエサル・アウグストゥスの法令により、全土の国勢調査を行う事が命じられました。この最初の国勢調査はキリニウスがシリア総督だった時に行われた。彼らは皆、それぞれ自分の都市に登録する為に行きました。ダビデの家と家族の一員だったヨセフも、妊娠していた妻マリアと一緒に登録する為に、ナザレとガリラヤの町からユダヤのベツレヘムと呼ばれるダビデの町に上りました。さて、彼らがその場所にいる間に、彼女にとって出産の日がやって来ました。彼女は長男を出産し、産着にくるんで飼い葉桶に寝かせました。宿屋には息子を置くスペースがなかったからです。(ルカ 2、1-7)


大珠で「主祷文」を唱えます。


各小珠で「めでたしヨセフ」3回、「天使祝詞」3回、「栄唱」3回を唱えます。


めでたしヨゼフ


「めでたし聖寵満ちみてるヨゼフ、主御身と共にまします。御身は男のうちにて祝せられ、御身の御子イエズスも祝せられ給もう。聖なるヨゼフ、天主の御子の童貞なる御父よ、罪人なる我らの為に、今も臨終の時も祈り給え。アーメン。」


イエス、ヨセフ、マリア、私はあなたに私の心と魂を捧げます。


第4連: エジプトへの逃避


その時、主の天使が夢の中でヨセフに現れて、こう言った、「起きて、子供とその母親を連れてエジプトに逃げ、私が警告する迄そこに留まりなさい。ヘロデが子供を探しているからです。彼を殺す為に。」ヨセフは目を覚ますと、夜の内に子供と母親を連れてエジプトに逃げ、主が預言者を通して言われた事が成就する様に、ヘロデの死までそこに留まりました。(マタ 2,13-15)


大珠で「主祷文」を唱えます。


各小珠で「めでたしヨセフ」3回、「天使祝詞」3回、「栄唱」3回を唱えます。


めでたしヨゼフ


「めでたし聖寵満ちみてるヨゼフ、主御身と共にまします。御身は男の内にて祝せられ、御身の御子イエズスも祝せられ給もう。聖なるヨゼフ、天主の御子の童貞なる御父よ、罪人なる我らの為に、今も臨終の時も祈り給え。アーメン。」


イエス、ヨセフ、マリア、私はあなたに私の心と魂を捧げます。


第五連:神殿でイエスを見つける


彼の両親は毎年過ぎ越しの祭りの為にエルサレムに行きました。彼が12歳の時、彼らは習慣に従って再びそこに行きました。然し、祭りの日が終わって、彼らが帰路に戻る間、少年イエスは両親に気づかれずにエルサレムに留まりました。彼がキャラバンにいると信じて、彼らは一日旅行し、その後親戚や知人の間で彼を探し始めました。イエスを見つけられなかったので、彼らはイエスを探す為にエルサレムに戻りました。3日後、彼らは彼が神殿で医師たちの間で座り、医師たちの話を聞き、質問しているのを発見した。そして彼の話を聞いた人は皆、彼の知性と答えに驚きました。彼らは息子を見て驚き、母親は彼にこう言いました。「息子よ、なぜ私たちにこんな事をしたのですか?見よ、貴方のお父さんと私は心配して貴方を探していました。」すると彼はこう答えました。「なぜ私を探していたのですか?私が父の用事に違いない事を知らなかったのですか?」然し彼らは彼の言葉を理解できませんでした。それで彼は彼らと一緒に去り、ナザレに戻り、彼らに従順になりました。彼の母親はこれら全ての事を心の中に保管していました。そしてイエスは神と人々の前で知恵も年齢も恵みも成長しました。 (ルカ 2,41-52)


大珠で「主祷文」を唱えます。


各小珠で「めでたしヨセフ」3回、「天使祝詞」3回、「栄唱」3回を唱えます。


めでたしヨゼフ


「めでたし聖寵満ちみてるヨゼフ、主御身と共にまします。御身は男のうちにて祝せられ、御身の御子イエズスも祝せられ給もう。聖なるヨゼフ、天主の御子の童貞なる御父よ、罪人なる我らの為に、今も臨終の時も祈り給え。アーメン。」


イエス、ヨセフ、マリア、私はあなたに私の心と魂を捧げます。


このロザリオの締め括りとして、「サルベ・レジーナ」を唱えます。


サルベ・レジナ


元后、憐れみ深き御母、我らの命、慰め、及び望みなるマリア、我らちくたくの身なるエワの子なれば、御身に向かいて呼ばわり、この涙の谷に泣き叫びて、ひたすら仰ぎ奉る。ああ我らの代願者よ、憐れみの御眼(おんまなこ)もて我らを顧み給え。またこのちくたくの終わらん後、尊き御子イエズスを我らに示し給え。寛容、仁慈、甘美にまします童貞マリア。


出典元・Wikipedia(英語版・Google翻訳)、

piccolifiglidellaluce(イタリア語・Google翻訳)

抜粋・信心の園




おはようございます。昨日は「イエス、ヨセフ、マリアへのロザリオ」製作しました。この専用ロザリオは通常のロザリオとは少し異なり、一連の小珠が9個なんだけど、それぞれイエス様、聖ヨセフ様、聖母マリア様に焦点が当てられている為、小珠が3個ずつ間隔が空いています。


 

 







 

 

 

 

 

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