イエズスの聖頭への信心


「知恵の御座よ、我らの為に祈り給え。」(300日の免償:1940年11月10日認可)

 
聖痕と幻視を与えられた十字架に磔にせられ給うた御者の配偶者として知られた神秘家、テレサ・ヘレナ・ヒギンソン(1844-1905)に対しイエズスは啓示されました。主はイエズスの聖なる御頭への信心がいつかある日世界的隆盛を達成する事を約束なさいました。彼女は生涯の中の使命で、天主の子らの中の最も貧しき者に対し、いかに彼を愛し奉るかを教える事を知る為に、主に導かれました。

「私は、わが聖心を祝す日なる初金曜日の後に、それとは別にして、私に対する絶えず犯されし全ての罪と不法の為に、公的聖堂にて崇敬が捧げられ、天主の智恵の御座なるわが聖頭に光栄を帰される事を望む。」(我らの主より)


「これは祝日として捧げられるべき物であり、その様にして、光栄を帰し奉る事と、特別なる償いと代価が主に捧げられます。」

「主の聖頭を囲み、えも言われぬ輝きの光と美で照らされ、言わば太陽が、12の素晴らしい晶石の中で、虹の全ての色を反射しているかの如くでありました。」

<神の御知恵の座である我らの祝された主の聖なる御頭(みかしら)への祈り>


Imprimatur, 教会認可


「聖なる御頭の知恵、我を全ての道において導き給え。ああ聖なる御心の愛、御身の火によりて我を慰め給え。」


神の御意志と御記憶と御理解を賛えて「栄唱」を3回。


「ああ神の御知恵の座、聖なる御心の全ての働きと愛を治め給う導きの力よ、全ての精神が御身を知り、全ての心が御身を愛し、全ての舌が御身を賛えん事を。今も、いつも永遠に。」


<我らの主より神秘家テレサ・ヒギンソンに与えられし祈り>


Imprimatur, 教会認可


「ああ、柔和の内に常に天の御父に服従し給う御意志よ、人と造られし天主の聖なる御頭の全ての御動きと影響とが治め給うが如く、万事において我を支配し給え。」


「ああ万事を知り給える御理解よ、御光もて我を絶えず導き給え。」


「ああ、過ぎ去りし時、現在と未来とを直ちに映し給える御記憶よ、常に我を御心に留め給い、常に新たなる恩寵の与えらるる事の、何かの意味を学び奉るを思わせ、我が御身を益々愛し奉らん事を強い給え。」


<神秘家テレサ・ヒギンソンの言葉>

教会認可


「恐れずに、貴方の手を愛と信頼と共に御父の御手に置くならば、彼は貴方にあらゆる道を安全に通り抜ける様に導き給いて、荒い石だらけの所では、彼は御腕の中に貴方を運び給うでしょう。」(テレサ・ヒギンソンの最後の言葉 1905年2月)


「頭はまた肉身の全感覚の中心にして、この信心は完成であり、聖心の信心のみならず、全ての信心の完成のこの上ない物です。そして彼は、聖三位の三倍の神殿でありました彼の聖なる御人性に対し、如何にして崇むべき三位が彼の御授洗において、この特別なる信心を世に啓示されしかを私に示されました。また聖ヨハネは最も高く啓示されし故に、殊にこの信心について語り、彼は世の終わりの前に(聖頭が)尊崇されるべきである事を明らかにしました。」(1880年4月9日)



<神の御知恵の座である我らの祝された主の聖なる御頭(みかしら)への祈りⅡ>

Imprimatur, 教会認可


「聖頭の智恵よ、わが道の尽くにおいて、我を導き給え。ああ聖頭の御愛よ、御身の火によりて、我を費やし給え。」


神の御意志と御記憶と御理解を賛えて「栄唱」を3回。


「ああ天主の御知恵の座、聖なる御心の一切の御働きと愛とを治め給う導きの力よ、万代の精神が御身を知り、万代の心が御身を愛し、万代の舌が御身を賛えん事を。今も、いつも永遠に。」


「ああ御意思よ柔和の内に常に天の御父に服従し給う御意志よ、人と造られし天主の聖なる御頭の全ての御動きと影響とが治め給うが如く、万事において我を支配し給え。」


「ああ万事を知り給える御理解よ、御光もて我を絶えず導き給え。」


「ああ、過ぎ去りし時、現在と未来とを直ちに映し給える御記憶よ、常に我を御心に留め給い、常に新たなる恩寵の与えらるる事の何かの意味を学び奉るを思わせ、我が御身を益々愛し奉らん事を強い給え。」


「御死去の内に悲しみ満てしイエズスの御霊魂よ、御身の苦々しき御苦悶と御悲しみにおいて、我に御身を慰めしめ給え。」

<テレサ・ヒギンソンの列福を求むる祈り>

Imprimatur リバプール大司教 1927年4月13日認可


「ああイエズスよ、御身の御苦しみの御受難によりて、御聖体の内に、人々の為に、御身の全く熱望し給える御愛によりて、我らはへりくだりて、御身に願い奉る。これが御身の更なる栄光となり、霊魂の善とならば、御身の下僕なる、テレサ・ヒギンソンの頭光の速やかに、福者に据えられん事を。アーメン。」


<イエズスの聖なる御頭への連祷>

主憐れみ給え。▲キリスト憐れみ給え。

主憐れみ給え。▲イエズス我らの祈りを聴き給え。

神なる天の御父▲我らを憐れみ給え。

神にして世の贖い主なる御子▲我らを憐れみ給え。

神なる聖霊▲我らを憐れみ給え。

聖霊によりて童貞聖マリアの御胎内に造られたるイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

神の御言葉と本質的に合体せるイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

神の御知恵の神殿なるイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

永遠の光の中心なるイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

神の御知識の聖櫃なるイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

誤りに対する防御なるイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

天国と地上の日光なるイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

知識の宝、信仰のしるしなるイエズスの聖なる御頭▲我らをすべての道において導き給え。

美と正義と愛に輝くイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

恵みと真理に充ち満てるイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

謙遜の生ける証拠なるイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

神の無限のみいつの反映なるイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

宇宙の中心なるイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

御父の喜ばしき満足の対象なるイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

その上に聖霊が安らい給いしイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

その周りにタボル山の栄光が輝きしイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

地上のいかなる休み場も持ち給わざりしイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

マグダレナの芳しき塗油が慰め奉りしイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

ゲッセマニにて血の汗に侵され給いしイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

我らの罪の為に泣き給いしイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

茨にて冠され給いしイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

御受難の侮辱によりて辱められ給いしイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

ヴェロニカの優しき仕草に慰められ給いしイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

カルワリオの御死去の瞬間において、贖われたる地に会釈し給いしイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

地上に生まれし全ての存在の光なるイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

我らの導き、我らの希望なるイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

我らの全ての必要を知り給うイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

我らに全ての御恵みを与え給うイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

聖なる御心の全ての動きを司り給うイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

我らが崇め、全世界に知らさむと願うイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

我らの心の全ての秘密を知り給うイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

天使等と聖人等を恍惚とさせ給うイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

いつの日にか、永遠に覆いを取りて見奉る事を我らが願うイエズスの聖なる御頭▲我らを全ての道において導き給え。

イエズス、我ら御身の聖なる御頭を崇め奉る。我らは全く御身の無限の御知恵の配慮に身を委ね奉る。


<クレルボーの聖ベルナルドの祈り>


「ああ棘にて囲まれたる聖なる御頭よ。ああいとも傷つき罵られ、侮蔑を置かれたる祝せられた御頭よ。死の蒼白を迎え給うた御身、朽ち果つる生命の燃ゆる輝きは、天使らの軍勢をして御身を尊崇させ、彼らはそを見つめ震え慄きたり。我残酷なる力により御身の強きと御霊威とが、死と争いにおいて御身の生命が奪わるるを見奉りたり。ああ御苦悶と御死去、ああ罪人の解放への御愛、イエズス、全ての聖寵の与えよ、ああ御顔を我に向け給わん事を。良き羊飼いよ、この御身の苦しき御受難の内に、我相応しからざれども御身のいとも甘美なる御憐れみもて我を思い給え。御身の十字架の下に耐え、御身の祝せられたる御現存と共に御身の尊き御愛への信頼の内に、我に永遠の安息を得させ給わん事を。」


<テレサ・ヒギンソンの祈り>


「わが主にして、わが天主、慎み畏みて御身の御前に、天主の御智恵の座、御身のいと聖なる御霊魂の力のみあらば、御知能、及び御身の崇むべき御身体の五感の中心として、御身の聖頭を崇め奉らん。我がこの知を超えたる、善徳、力、かくの如き、先にも例えなき御身の尽きざる愛の御摂理の御意と方法をはかり給いし、御智恵の深淵を熟視し奉る時、惜しみ給わざる御身の貧しき子に選び給いし賜物とに、驚嘆と感嘆のうちに己を失いたり。ああ妙光中の妙光、栄光の放射のうちに、我は聖頭の富の新鮮なる大源を見奉る。ああ義の御子よ、激しき熱の内に、我は聖心の費やし給いける燃ゆる愛を感じ奉る。」


「ああ御意思よ、柔和の内に常に天の御父に服従し給う御意志よ、人と造られし天主の聖なる御頭の全ての御動きと影響とが治め給うが如く、万事において我を支配し給え。」


「ああ万事を知り給える御理解よ、御光もて我を絶えず導き給え。」


「ああ、過ぎ去りし時、現在と未来とを直ちに映し給える御記憶よ、常に我を御心に留め給い、常に新たなる恩寵の与えらるる事の何かの意味を学び奉るを思わせ、我が御身を益々愛し奉らん事を強い給え。」


<連祷Ⅱ>


ゲッセマニにて血の汗に侵され給いしイエズスの聖なる御頭

我らの罪の為に泣き給いしイエズスの聖なる御頭

茨にて冠され給いしイエズスの聖なる御頭

カルワリオの御死去の瞬間において、贖われたる地に会釈し給いしイエズスの聖なる御頭

地上に生まれし全ての存在の光なるイエズスの聖なる御頭

我らの導き、我らの希望なるイエズスの聖なる御頭

我らの全ての必要を知り給うイエズスの聖なる御頭

我らに全ての御恵みを与え給うイエズスの聖なる御頭

聖なる御心の全ての動きを司り給うイエズスの聖なる御頭

我らが崇め、全世界に知らさむと願うイエズスの聖なる御頭

我らの心の全ての秘密を知り給うイエズスの聖なる御頭

天使等と聖人等を恍惚とさせ給うイエズスの聖なる御頭

いつの日にか、永遠に覆いを取りて見奉る事を我らが願うイエズスの聖なる御頭

ああイエズス、我ら御身の聖なる御頭を崇め奉る。我らは全く御身の無限の御知恵の配慮に身を委ね奉る。



祈願


「ああイエズス、御身の下僕なるテレサ・ヒギンソンに、御身の聖頭が尊崇さるる大いなる御望みを証し給わんとはかり給えば、我らにこれを知り、光栄を帰し奉る喜びを与え給え。我らが清澄から清澄に至り、御身の尊崇すべき御知恵によりて御身の選び給いし者への御約束の報いに導かれん様、我らの霊魂に御身の光線を下し給え。アーメン。」

<天主の御知恵の座である主の聖頭に対して光栄を帰し奉る者への神秘家テレサ・ヒギンソンに与えられし我らの主の御約束>


グレゴリウス・ H・ジョイス Imprimatur 1926年9月2日 教会認可


1.「誰であれこの信心の促進を助ける者は、1000倍祝福されるであろう。然し我が彼への悩みは、この崇敬においてわが望みに対し拒絶するか、さもなくば為すかという事である。彼らはわが激怒の中で四散し、更に他に彼らの場所がない事を知るであろう。」(1880年6月2日)


2.「我らの主は、この信心を促す者全てに、特別の栄光を備えた衣と冠を授けられます。地上において彼に栄光の衣を召させた者を、彼は宮廷において諸天使と人々の前で栄光の衣を纏わせ、彼らは永遠の幸いの内に冠を授けられます。」(1880年9月10日)


3.「我々は天主の知恵の座として、我らの親愛にして祝せられた主の聖頭の尊崇によりて、永久に祝せられし三位に大いなる敬意を与えます。」(1881年お告げの祭日)


4.「我らの主はいかなる形であれ、この信心を行うか、促す全ての者を祝福されます。」(1881年7月16日)


5.「この信心を広める内に我らの主の御望みを広めようと試みる者には、口舌では表せぬ祝福を約束されました。」(1880年6月2日)


6.「我らが更にこの聖頭への信心を行う程、我らは人間の霊魂において天主の聖なる霊が働かれるのを見るに違いありません。更に善き事は、我らが御父、御子、そして聖霊を知り、愛する事です。」(1880年6月2日)


7.「彼の聖頭へのこの信心と愛は、天主の御知恵の座への信心を行う者に100倍を与えられるでありましょう。」(1883年5月)


8.「相応しく彼の聖頭に光栄を帰し愛し奉る者に彼の約束されし物を、これに光栄を帰し奉りし彼ら、もしくは他の方法でそれを為す者に注がれる事を我らの主は言われました。ああ聖頭の御知恵は永久に我らを導き、聖舌で永久に祝し、慈悲と赦しを乞い願われる故に、我らはこの信心の軽蔑者、もしくは妨害者に対する呪いの言葉は決して聞かぬ事でしょう。」(1880年6月2日)


9.「私に光栄を帰し奉る彼らに、私の力を与え、私は彼らの天主として在り、彼らは私の子らとして在り、
私は彼らの額に私の印を、唇に私の印章を置くであろう。」(1880年6月2日)


10.「彼はこの御知恵と光が彼の選ばれし者の数を記録する印章である事を理解させる為に私を与えられ、彼らは御顔と御名が、彼らの額にあるのを見るでしょう。」(1880年5月23日)

「啓示の最終の二章において、この印をもって彼の選ばれし者の数の封印が施されました。」(1880年5月23日)


11.「我らの主は、大いなる祝福と聖寵とをその最後まで彼の天主の御旨を広める全ての者の為に備えておられる事を示されました。」(1880年5月9日)


<祈り>


「ああ、刺し貫きたる棘の冠によりて囲まれたる、聖頭よ。罵られ、嘲りを据えられし、ああいと傷つき、御血を流し給いし御頭よ。死の青ざめし色が御身に来たり、生命の輝きは朽ち果てたり。されど天使の軍勢は御身を崇め、彼らの眼差しは震えたり。我は御身の強きと御力を、不和を全く解き給うを、かつ容赦なき厳しさによる死と生命なる御身の奪われるを見ん。ああ御苦悶と御死去、ああ罪人の解放が為の御愛よ。イエズスよ、全ての給さるる聖寵、ああ、御顔を我に向かわせ給え。御身のいと優しき御慈悲によるに我は相応しからざれど、この御身の苦しき御受難によりて、善き羊飼いよ、我を思い給え。御身の十字架の下に耐え、御身の祝せられし御現存と共に永久に我が憩わん事を。」


<テレサ・ヒギンソンの記述>


・「我らの愛する、祝せられし主は私に、この信心によって、崇むべき三位と、主の聖なる御人性に与えられる、大いなる栄光を見せられました。」(1880年6月15日)


・「主は私に、万民、殊に異端者と惨めなる罪人に、真の光り、信頼と知恵とをこい願う様に強く願われ、私は、我らの愛する国の人々が、真の光の光明に輝き、彼らの不義の暗闇によって散らばった、より多くの霊魂を取り戻すべきであるのを感じました。そして、マリアが私と共に祈り給いて、この天主の御子が、この英国を、聖母の遺産を受け継ぐ者と呼ばれ、主が、我らへの御恵みと祝福とで、聖母の御手を満たされし事、そしていわば、この天主の知恵の御座に囲まれし栄光の反射の、新たなる栄光で聖母を取り囲んでいる事を、彼に思い起こさせる様でありました。」(1880年7月16日)


・「今朝の聖体拝領の後、私は祝せられし主に、天主の知恵の御座なる主の聖頭を、殊に聖ヨハネが身元を引き受けられし箇所で、主が文書や言葉で伝えられなかったかについて、訊ね申し上げました。主は私に、それがヨハネの黙示録の最後の第二章で、この印で選ばれし主の者の数の封をされたという事で語られたという事を、私に理解させました。」(1880年5月23日)

・「私は何も致さず、この御望みに費やされる事が、主を喜ばせるならば、そうして、聖なる御旨が行われるでしょう。」

・「神父様、私は、もし我らの愛する主に対し、日に三度、いと尊き御血と十字架と御受難によって、この信心を遠近に広める事を願い始めるならば、主は我々の願いを、必ず聴き容れ給うでありましょうが、我らの願いし時は、主の御望みの燃える竈に比べ、小さき火花です。ああ、私は全能に在します主に、いかにして、この様にして光栄を帰さるる事を、それほど切望されるのかが、私には理解出来ませんし、そしてまた、主の熱く望まれし御望みを果たす為に、余り長く遅れる事も出来ません。それでも、私は主の道が見出し得ざる物にして、主の御知恵は尽きざる物である事を知っておりますし、また御旨が必ず通されるべきである事も確かです。」(1880年6月2日)

・「聖頭は聖霊の住まう特別なる場所であり、我らの主は、選びし子らに、この大いなる御託身の神秘が、非常に明確に教えられる事を望まれました。」(1881年)

・(主の啓示)「聖心への信心でさえ、この主の聖頭への信心なしでは、不完全である。」(1880年6月2日)

・「我らの祝せられし主はまた、聖頭が、"主の聖なる御霊の力の幕屋"として光栄を帰される事を望まれました。」(1880年11月11日)

・「主は私に、人がいかにして、主の不滅の御霊と三つの御力の虐使によって、そして己が三位に在します天主の御姿に関して罪を刻む事によって、そしておかしく愚かしき事によって、また天主の自然性を奪い取る事で、天主の御知恵に侮辱を与えるかを、私に御示しになりました。人はまた、己が不義によって、己が理解を曖昧にします。太陽を取り去れば、我々は光熱を得る事が出来ません。霊魂の光である信仰を取り去れば、全く腐敗と孤独であり、もし我々が信仰を持たなければ、我々は天主を愛したり、仕える事が出来ません。それは、霊魂を地獄の暗闇の深い穴に霊魂を引き下ろす、愚かな世俗的な知恵であり、古に、真に人にして、なお天主なるイエズスの聖心、天主に対し、人の心に己が愛を据え置かれたのは、(天主なる御子の御人性に一致せしめ)、天主なる御子を人とならしめ給いしに相応しく、イエズスが燃ゆる主の聖心の御愛を明らかにされ、世人の冷淡に苦を漏らされて、償いの業と悔やみを求められ、霊魂が天主の愛の竈の内に温められて、再び愛の天主に慈悲で再び燃え上がらせる事であり、今もまた、知性における不義と驕り、主の明示されし掟と天主に対する露にされし反抗と、己と人の心は自己本位で満たされ、イエズスの甘美なるくびきより己を引き離し、自己見識、私的審判、の冷たく重い鎖で縛り、
己を支配する為の望みと権利を捨て、天主と、受肉されし御言葉なるイエズスと同義なる、聖なる公教会に反抗する我らに、十字架上の御死去にさえ服従されし御者の御父の御知恵はまた、我らに対し解毒剤を与えられ、我らが為しえる対象の、あらゆる物が為される内に、天主の尽きざる正義に契約されし100倍の負債を返させます。」(1883年6月)

・「いかなる者であれ、この天の信心の促進を妨げるか、邪魔しようとする者に対する、主が蓄えられる恐ろしき懲罰は、私を恐怖に震えさせます。主は、ダニエルを放り込み、巣の中のライオンの中に閉じ込めたと言う彼らのあごに対し、粉砕され、亡き者とされます。」(1880年5月9日)


・「言葉、或いは手段によって妨げる、或いはこれを拒絶する事を試みる者は、投げ落とされるガラス、或いは、壁に投げつけられる卵となり、粉砕され、亡き者とされ、乾いた後には、屋根の上に生える草となって枯れていくそうです。」(1880年6月)


・「十字架の御像は、本の中の本であり、私に対する"生命の木"であり、決して尽きない分量を含んでいます。」(1880年6月)


<テレサ・ヒギンソンの神の御知恵の座である我らの祝された主の聖なる御頭(みかしら)への祈りⅢ>


Imprimatur, 教会認可


「聖なる御頭の知恵、我を全ての道において導き給え。ああ聖なる御心の愛、御身の火によりて我を慰め給え。」


神の御意志と御記憶と御理解を賛えて「栄唱」を3回。


「ああ神の御知恵の座、聖なる御心の全ての働きと愛を治め給う導きの力よ、全ての精神が御身を知り、全ての心が御身を愛し、全ての舌が御身を賛えん事を。今も、いつも永遠に。」


「ああマリアとヨゼフよ、御身の天使の全隊と、諸聖人の輝けし隊列は今、崇むべき三位と、この光明を全地の面(おもて)に昇らせ、広め給わんとして、天主の御知恵と御愛の服従ゆえに、主の被造物に示し給いし、極めて尊き温かき赤き雫、イエズスのいと尊き御血を見奉らんと、万聖中の聖にこい願わんが為、御身の御精神、御心、両手を掲げたり。」


<聖頭と聖顔への御礼>


「めでたし、我らの為に茨の冠を被せられ、葦にて打たれ給いし崇むべき御頭よ。めでたし、我らの為に唾きされ、打たれ給いし称えらるるべき御顔よ。」


いばらの冠のチャプレット


(御受難修道会の1879年の出版物による。)

このチャプレットを唱える際に、第一連をこの信心の促進の為、第二連を我々の両親や上長の為、第三連を地上の統治者の為、第四連を全ての罪人と異端者の回心の為、第五連を聖職者と聴罪司祭の為、第六連を司教の為、第七連を教皇聖下の為の意向を添える事が出来ます。

始めに祈ります。


「我らの王なるイエズス・キリストを崇め奉らん。我らの棘の冠を授けられ、刺し込みによりて傷つき給いき。」


「ああ天主、わが助けに御意を傾け給え。主よ、わが助けに急ぎ給え。」


「栄唱」一回


第一連


「ピラトが群集の思いを満たさんが為バラバを解放し、我らの主イエズスを鞭打ちし後に十字架に磔にさせんと引き渡したるを思わん。」


「主祷文」1回、「天使祝詞」1回、「栄唱」10回、続いて次の呼祷を唱えます。


「ああ主よ、我らは御身の茨の冠を崇め奉らん。ああイエズス、御身の栄えある御受難を、我ら黙想し奉る。」


第二連


「いかにして異教の兵士共がイエズスを総督官邸の裁判所に連行し、全団を召集せしかを思わん。」


「主祷文」1回、「天使祝詞」1回、「栄唱」10回、続いて次の呼祷を唱えます。


「ああ主よ、我らは御身の茨の冠を崇め奉らん。ああイエズス、御身の栄えある御受難を、我ら黙想し奉る。」


第三連


「いかにして兵士共がイエズスの御衣を脱がし、彼に真紅の外套を着せしかを思わん。」


「主祷文」1回、「天使祝詞」1回、「栄唱」10回、続いて次の呼祷を唱えます。


「ああ主よ、我らは御身の茨の冠を崇め奉らん。ああイエズス、御身の栄えある御受難を、我ら黙想し奉る。」


第四連


「いかにして残忍なる執行者共が茨の冠を編みて、イエズスの御頭に置き、御右手に葦を置きしかを思わん。」


「主祷文」1回、「天使祝詞」1回、「栄唱」10回、続いて次の呼祷を唱えます。


「ああ主よ、我らは御身の茨の冠を崇め奉らん。ああイエズス、御身の栄えある御受難を、我ら黙想し奉る。」


第五連


「いかにして悪者共が我らの主の御顔に唾きをし、御手の葦を取りて崇むべき御頭を打ちしかを思わん。」


「主祷文」1回、「天使祝詞」1回、「栄唱」10回、続いて次の呼祷を唱えます。


「ああ主よ、我らは御身の茨の冠を崇め奉らん。ああイエズス、御身の栄えある御受難を、我ら黙想し奉る。」


第六連


「いかにして不敬の者共がイエズスの御前に跪き、彼を嘲りて"ユダヤ人の王、万歳"を言いしかを思わん。」


「主祷文」1回、「天使祝詞」1回、「栄唱」10回、続いて次の呼祷を唱えます。


「ああ主よ、我らは御身の茨の冠を崇め奉らん。ああイエズス、御身の栄えある御受難を、我ら黙想し奉る。」


第七連


「この最終連において、いかにして我らの主イエズス・キリストが、茨の冠と紫の衣を身につけられて群集の前に引き出され、ピラトがユダヤ人らに向かいて"この者を見よ"と言いしかを思わん。」


「主祷文」1回、「天使祝詞」1回、「栄唱」10回、続いて次の呼祷を唱えます。


「ああ主よ、我らは御身の茨の冠を崇め奉らん。ああイエズス、御身の栄えある御受難を、我ら黙想し奉る。」

「ああ主よ、我らの罪は御頭を突き通せし先々の茨を散りばめたり。我らの霊魂を改め、我らの罪を取り去り、心中に御身の棘を突き刺し給わん事を。ああ全世人が御身、王の中の王を信仰において崇め、崇拝において愛さん事を。更に我らの不可謬なる教皇聖下におけし、真理と希望の御身の御誓約をみそなわし給え。」


教皇聖下の為に「主祷文」1回、「天使祝詞」1回、「栄唱」1回を唱えます。


「茨の冠を編みて、彼らはそを御頭に置きたり。」


祈願


「全能永遠の天主、我ら御身にこい願い奉る。我らの主イエズス・キリストの御受難の記念す我らをして、ここ地上において主の茨の冠を尊崇せしめ、彼によりて、天においては栄光と誉れの冠を授けられん事を。御身と聖霊と共に世々に生き、しろしめし給う主なるかな。アーメン。」


出典元・信心の園



おはようございます。久しぶりの「信心の園」さんからの引用です。昨日は「いばらの冠のチャプレット」を製作しました。御受難のチャプレットなので、どうしても「赤」になりますね。


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