ハンドメイドのもの


    
善き勧めの聖母

よき勧めの聖母(別名・善き勧めを賜う御母、善き勧めを下さる御母)は聖母マリアの数ある称号の1つである。また、奇蹟を起こしたとされる聖母子画にこの名がつけられており、その聖母子画を指す名称としても使われる。同聖母子画はフレスコ画で、13世紀にイタリア・ローマ市近郊のジェナッツァーノにある聖アウグスチノ教会において発見された。その寸法は40cm×45cmで、卵の殻より若干薄い石膏の層に描かれている。およそ1417年〜1431年に発見された。祝日は4月26日
この「よき勧めの聖母」は1世紀を超えて様々な聖人やローマ教皇の崇敬を集める様になった。後にローマ教皇レオ13世によって「聖母マリアの連祷(ロレトの連祷)」に祷りが加えられると、「よき勧めの聖母」への崇敬は世界中に広まった。なお、聖母マリアの連祷の日本語版では"Mater boni consilii"を「善き勧めを賜う御母」、(新版では「善き勤めを下さる御母」)と訳している 。この称号の聖母の祝日は4月26日である。

背景
5世紀、ローマ教皇シクストゥス3世の時代に ローマ市から30マイル (48km) にあるジェナッツアーノの街はサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂に多額の寄付をした。その見返りとして、ジェナッツアーノの街にサンタ・マリア教会が建てられ、その教会は後の1356年に聖アウグスチノ修道会が管理する事となった。このジェナッツアーノの教会はその後、多くの奇蹟の治癒が起る様になり、巡礼者たちに人気のある教会となった。この地に訪れる巡礼者たちの霊的な指導の為にアウグスティヌス会の修道士たちが招かれ、現在もその奉仕は続いている。

言い伝え
言い伝えによると、1467年、ジェナッツアーノの街では「聖マルコの祝日」祝いの最中だったが、その最中に、街のある住民が"雅やかな音楽"を突然に聞き、ミステリアスな雲が降りて来て、まだ未完成だった教会の壁を包み込んだ。人々の前でその雲は拡散し、そこに美しいフレスコ画が現れた。それは名刺より薄く、18インチの正方形より小さい大きさの聖母子像であった。そのフレスコ画はこの様に、超自然的な方法でアルバニアにあるシュコドラの教会から運ばれてきた物と信じられている。このフレスコ画は当初、「天国の聖母(天の元后)」と呼ばれていたが、現在は「よき勧めの聖母」としてより良く知られている。この聖母子画に聖なるイメージがついた為、ローマ教皇ウルバヌス8世が1630年に、華々しい巡礼を行って「天の元后」聖母マリアに加護を求めて呼び掛け、1864年にはローマ教皇ピウス9世が巡礼を行った。1682年11月17日にはローマ教皇イノセント11世が聖母子画に対し厳粛に戴冠した。なお、この聖母子画に縁の深い聖人としてはアロイシウス・ゴンザーガ、アルフォンソ・デ・リゴリ、ヨハネ・ボスコ、福者として ステファノ・ベッレシーニがいる。

歴史
絵画としてこの聖母子画は1957年から1959年にかけて絵画専門家に修復の依頼をされていた。その専門家たちによると、全体を布で覆い、その上から漆喰いを塗って描かれており、更にこの聖母子像は、元々大きな絵画だった物の一部を切り取って作られていた。専門家たちによると、この絵画は恐らく15世紀初頭、教皇マルティヌス5世時代(1417年〜1431年)の芸術家 ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノによる物とされる。

ピウス・ユニオン
1753年、ローマ教皇ベネディクトゥス14世は「よき勧めの聖母」のピウス・ユニオンを設立した。なお、教皇レオ13世もこのピウス・ユニオンの構成員であり、「よき勧めの聖母」を熱心に崇敬していた。

スカプラリオ
1893年12月、「よき勧めの聖母」のスカプラリオが 聖アウグスチノ修道会によりローマ教皇レオ13世へ示された。このスカプラリオは小型版で色は白であり、教皇レオ13世はそのスカプラリオを承認すると共に、それを身に着ける者に免償が与えられるとした。

祈り
1903年4月にローマ教皇レオ13世が「よき勧めの聖母」の称号を「善き勧めを賜う御母(善き勧めを下さる御母)」として聖母マリアの連祷に加えた。ピウス12世は自分の教皇職がこの「よき勧めの聖母」の加護の下になされるとして、「よき勧めの聖母」に崇敬の祈りを作った。

崇敬
聖アウグスチノ修道会は、この「よき勧めの聖母」への崇敬を広める事に尽力した。年月が経つと大学や、高等学校、カトリック教会等の様々なカトリック関連機関が、この「よき勧めの聖母」の称号を冠した名称をつけられた。この称号の聖母の祝日は4月26日である。

善き勧めを賜う御母

呼祷
「善き勧めを賜う御母よ、我らに向かい給え。平安の道に我らを導き給え。」

<善き勧めを賜う御母によりし祈願:ああ、めでたし十字架よ>

1922年1月27日に、フランスの神秘家マリー・ジュリー・ジェニーが恍惚の内に、我らの主より、善き勧めを賜う御母によりて聖十字架の崇敬の為にしばしば繰り返す事を勧められし呼祷。
「ああ、わが救世主の崇むべき十字架よ、御身を歓待し、御身を崇め、御身を抱き奉る。我らを保護し、保ち、救い給え。イエズスは御自らの手本によりて御身をいとも愛し給い、我御身を愛し奉る。御身の聖姿によりてわが恐れを取り除き、ただ我をして平安と信頼とを感ぜしめ給え。」

<善き勧めを賜う御母のメダイ>
現実に少しの時間の後に来るであろう艱難の時代の為に、御自分の地上の子らを助ける事を望み給いし天の甘美なる御母は、1880年8月16日に神秘家マリー・ジュリー・ジェニー恍惚の内に「善き勧めを賜う御母」のメダイを提供された。
「わが御心の万代の徳を持って、そしてわが優しさの全てを持って、善なる家庭の父母達に、そして同じくして大いなる聖寵を持って小さい、そして大きい子供達に、未だ存在しない物で、然し非常によく製造された、余り大きくない事を望むメダイの着用を再び伝えます。このメダイは次の言葉を伴います。」

「ああ、蛇の頭を踏み砕きし祝せられたマリア、我らの信仰と我らの幼なき子らの潔白を保ち給え。」
マリー・ジュリー・ジェニーによれば、「いとも祝せられた御母は御心にこのメダイをつけられ、私はそれが大変よく分りました。彼女は私にそれを示され、それは丸く白い物でした。」祝せられた御母は加えられました。「このメダイは高価である必要はありません。その価値は同じ物です。これは腐敗の悪疫が至る所において放たれる艱難の時代に潔白なる者を守ります。全てのキリスト者は防御として、そして罪深き生業と悪の反逆を打ち負かす信仰の武器として、自らこのメダイ持って備える事が出来ます。」

<善き勧めを賜う御母への祈り>
Imprimatur(教会認可)
「永遠の御勧を賜う御者によりて、肉よりなりし永久の御言葉の御母に選ばれし、いと栄えある童貞、天主の聖寵の宝にして、罪人の擁護者なる御者よ、我は御身のいと相応しからざる下僕にして、御身に依り頼み奉る。この涙の谷においてわが導きにして相談者となり給え。御身の天主の御子のいと尊き御血によりて、わが為に罪の赦しとわが救霊とそれを得るに必要なる手段を得させ給え。同じく聖にして母なる公教会の敵に対する勝利と、全地上にイエズス・キリストの御国が広まらん事を得させ給え。アーメン。」

<1796年に作られた善き勧めを賜う御母に御保護を求むる祈り>
「ああ善き勧めを賜う御母、御身に信心を為し奉る全ての者の心を燃え上がらしめ給え。彼らの全てが御身の内に逃れん事を。ああ天主の大いなる御母、ああいと相応しき御母、聖アウグスチノがのたまいしより、御身は使徒の助言者、万民の助言者なれば、全ての者に御身を霊魂の賢明なる助言者、教師として選ばしめ給え。アーメン。」

回心のチャプレット
このチャプレットは、十字架と3つの小珠と1つの大珠、環状部分は5つの小珠と1つの大珠の5連で構成されています。また、このチャプレットは別名「変換のチャプレット」とも呼ばれているみたいです。
私たちは、聖母からの要請により、この深刻かつ緊急の時代における世界の魂の回心の為に、この非常に美しいチャプレットを提供します。彼女はそれをアイルランドの選ばれた魂に贈ったが、広く祈ってほしいと頼みました。始まります。

十字架で、世界中の不信者の為に「使徒信経」を唱えて下さい。
最初の小珠で、世界の為の回心の恵みを父に請願して、「主祷文」を唱えて下さい。
2番目の小珠で、単なる被造物であるマリアを高め、天の女王にしてあらゆる恵みの仲介者という称号で彼女を讃える事を選んだ父を讃えて、「天使祝詞」を唱えて下さい。
3番目の小珠で、「サルベ・レジナ」を唱えて下さい。

<サルベ・レジナ>
元后、憐れみ深き御母、我らの命、慰め、及び望みなるマリア、我らちくたくの身なるエワの子なれば、御身に向かいて呼ばわり、この涙の谷に泣き叫びて、ひたすら仰ぎ奉る。ああ我らの代願者よ、憐れみの御眼もて我らを顧み給え。またこのちくたくの終わらん後、尊き御子イエズスを我らに示し給え。寛容、仁慈、甘美にまします童貞マリア。

以下のセクションを、5回繰り返します。
それぞれの神秘の大珠で、次の祈りを唱えて下さい。
「おお聖母よ、私は貴方の息子の十字架の傍で貴女たちに加わり、世界の魂の為に慈悲と回心を祈ります。私は貴女と共に、過去、現在、そして将来の世界の罪の贖いとして、御子イエスの傷を御父に捧げます。」
それぞれの神秘の各小珠で、「悲しみと血を流すマリアの汚れなき御熱を通して、そして十字架上の御子イエスの苦しみと結びついて、私は御父に世界の為の回心の恵みを祈ります」と唱えて下さい。
5つの祈願のそれぞれの小さな謎の終わりに、マリアの悲しみの涙を讃えて「天使祝詞」と唱え、その後に次の短い祈りを唱えます。「聖母マリア、全ての恵みの仲介者よ、私たちの為に神から世界の回心を得て下さい。」 
 チャプレットの最後は、聖三位一体に敬意を表して「栄唱」を3回唱え、「サルベ・レジナ」で終わります。


おはようございます。昨日は「回心のチャプレット」専用ロザリオを製作しました。確か、以前にも「回心のチャプレット」専用ロザリオを製作した事が有ったけど、あちらは聖フーベルトのメダイを使用した、小珠が15個の「回心のチャプレット」専用ロザリオです。今回の「回心のチャプレット」専用ロザリオは小珠が33個の専用ロザリオです。この写真では分り難いんだけど、大珠は「透明と金色の薔薇」のビーズを使用しました。


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