ハンドメイドのもの



聖母の七つの御喜びの信心(フランシスコ会士の聖母の冠) 


「聖母マリアの七つの御喜びの信心」の起源は、15世紀前半に遡ります。ヤコブという名前の敬虔な若者は、自身の手編みの花の冠でマリアの美しい御像を飾る事が習慣でした。彼は後にフランシスコ会に入会しましたが時間の不足、もしくは許可が下りなかった為に、この献身を継続する事が出来ませんでした。この為に彼は大変苦しみ、修道生活を放棄し世俗に戻る決心をしました。その後聖母は彼に御出現になり、修道会から離脱しない様に説得しました。御自分の御像を飾る事がもはや許されなくても気を落とすべきではなく、それ以上に御自分を満足させ光栄を帰する事が出来る方法を教える、と伝えられました。早く萎んでしまう花の冠の代わりに、彼はいつでも祈りの冠を自身で作る事が出来るのです。聖母はこのロザリオを御教えになり、この信心が大変聖母御自身を満足させる冠を作る事が出来る事を示されました。この信心は1422年に認可され、確立されました。


このロザリオは各連が1つの大珠と10個の小珠の7連によって構成されています。


中心のメダイから始まり大珠で「主祷文」、小珠で「天使祝詞」10回、栄唱1回を唱えます(一般のロザリオと同じです)。


各連の黙想は次の様に致します。


第一連.受胎告知 


6か月目に、天使ガブリエルが神からガリラヤのナザレという町へ遣わされた。それはヨセフという男と婚約した乙女の所へであった。男はダビデ家の出で、乙女の名はマリヤといった。天使は乙女の所に来ていった、「ごきげんよう、恵まれた人、主が貴女とご一緒です」と。彼女はこの言葉に驚き、この挨拶は何事かと思い巡らした。天使がいった、「畏れずに、マリヤよ、貴女は神からお
恵みを受けましょう。きっと貴女は身籠って男の子を儲けましょう。その名をイエスとおつけなさい。彼は大いなる者となり、至高者(いと高き者)の子と呼ばれましょう。主なる
神は先祖ダビデの位を彼に与え、彼は永遠にヤコブの家に君臨し、その王国は絶えないでしょう」と。マリヤは天使にいった、「どうしてそんな事がありえましょう、まだ男を知らぬ私なのに」と。天使は答えた、「聖霊が貴女に臨み、至高者の力が貴女を覆うでしょう。その故に、生まれ出る聖なる者は神の子と呼ばれましょう。ご覧なさい、貴女の親戚のエリサベツさえも、あの老年 で子を宿しました。石女といわれた彼女が今六か月目です。神には何1つおできでない事はありません」と。マリヤはいった、「はい、ご覧の通り私は主のはしためです。お言葉通りになります様に」と。天使は彼女を離れ去った。
(ルカ1:26–38)


第二連.聖母の御訪問


その頃、マリヤは出かけて急いでユダの山の手の、ある町に行き、ザカリヤの家に入ってエリサベツに挨拶した。エリサベツがマリヤの挨拶を聞いた時、子が胎内で躍り、エリサベツは聖霊で満たされた。そして声高らかに
叫んだ、「貴女は女の中で祝福豊かな方、貴女の胎内の実も祝福豊かです。わが主の母上 が私をお訪ねとはどういう事でしょう。本当 に、ご挨拶のお声が我が耳に入りますと、子が胎内で喜び躍りました。幸いなのは主の
仰せ事は成就 すると信じたその方!」と。
マリヤは三か月ほどエリサベツと一緒にいて、家に帰った。(ルカ1:39–45、56)


第三連.主の御降誕


その頃、皇帝のアウグストゥスから帝国全体の人民を登録せよとの御触れが出た。これは
最初の登録で、クレニウスがシリアの総督の時の事である。全ての人が登録の為にめいめい己が町へ行った。ヨセフもガリラヤはナザレの町からユダヤはベツレヘムというダビデの町へ上った。彼はダビデ家の出で、その血を引いていたからである。登録は身籠っていた妻たるべきマリヤと一緒であった。彼らがそこにいる内に、マリヤは月満ちて、男の初子を生み、布に包んで飼葉桶(かいばおけ)に寝かせた。宿屋には彼らの場所がなかったのである。
 (ルカ2 :1–7)


第四連.東方の三博士による崇拝


イエスはユダヤのベツレヘムでヘロデ王の時お生まれになったが、見よ、東方から賢者 たちがエルサレムへ来て言う、「お生れになったユダヤ人の王は何処におられるか。我らは彼の星を東方で見たので、彼を拝みに来ました」と。王の言う事を聞いて彼らは出かけた。すると見よ、彼らが東方で見た星が彼らに先立ち、幼子のいる所の上まで行って止まった。彼らはその星を見て大喜びに喜んだ。そして家に入って幼子が母マリヤと共にあるのを見、伏して彼を拝んだ。そして宝の箱を開いて、黄金、乳香(にゅうこう)、没薬(もつやく)を贈り物として捧げた。(マタイ2 :1–2、9–11)


第五連.主の発見


彼の両親は毎年過越しの祭りにエルサレムへ行った。彼が12歳になった時、彼らは祭りの習わしによって都へ上った。日程が終って帰る時、少年イエスはエルサレムに残っていたが、両親はそれに気づかなかった。道連れの中にいると思い込んで1日の行程を行ってから、親戚と知人の中を探したが、見つからないので探しながらエルサレムへ戻った。すると三日の後、彼が宮で教師たちの間に座って、話を聞いたり尋ねたりするのを見つけた。聞く人々は皆彼の応答の賢さに感心 していた。両親は彼を見て驚き、母がいった、「坊や、なぜこんな事をしてくれましたか。ご覧なさい、お父様も私も心配して貴方を探しているのに」と。彼はいった、「なぜお探しでしたか。私がお父様の家にいるのが当り前なのをご存じなかったのですか」と。両親にはこういわれた事が分らなかった。それから彼は両親と一緒に下ってナザレに行き、彼らに仕えておられた。母はこの事全てを胸に秘めていた。(ルカ2:41-51)


第六連.主の御復活


週の第1日の夜明け前に、用意しておいた香料を持って女たちは墓へ行った。見ると、石が墓から転がしてあったので、中に入ると、主イエスの体が見えなかった。その為、途方にくれていると、見よ、輝く着物を着た2人の男が近づいた。畏れて顔を地に伏せると、彼らはいった、「なぜ生きた人を死人の中に探すのか。ここにはいらっしゃらない。復活なさった。まだガリラヤにおいでの頃、あなた方にいわれた事を思い出せ『人の子は罪人どもの手に引き渡され、十字架につけられ、三日目に復活せねばならない』と」。女たちはイエスの言葉を思い出して、墓から帰り、十一人と他のみんなにこの事の全てを告げた。(ルカ24:1-9)


第七連.聖母の被昇天及び天使と人類の元后に立てられ給い、天の元后の冠を授かり給うた事。


従って、敬虔なる神の母は、永遠の昔から、イエス・キリストとひとつの同じ運命の定めによって密かに結ばれ、受胎の際、汚れのない状態にあり、神聖な母性において最も完全な処女であり、罪とその結果に完全に打ち勝った神聖な救い主の高貴な仲間であり、その特権の最高の頂点として、墓の腐敗から守られ、自分の息子の様に死を克服し、肉体と魂を天国の栄光に引き上げられ、そこで女王として、永遠の不滅の王である息子の右手に栄光の内に座るという特権を最終的に獲得しました。 従って、マリアが示してくれる輝かしい模範について黙想する人々が、天の父の意志を遂行し、他者に善をもたらす事に完全に捧げられた人間の人生の価値をますます確信する様になる事を望む事ができます。この様に、物質主義の幻想的な教えと、これらの教えから生じる道徳の堕落は、美徳の光を消し、人々の不和を煽って人々の生活を破滅させる恐れがありますが、この素晴らしい方法で、私たちの体と魂がどんなに崇高な目的に向けられているかを誰もがはっきりと見る事ができるのです。 



7連唱え終えた後、「天使祝詞」を2回、聖母マリアのこの世における72年の御生涯(ブリジッティン・ロザリオや他の記録とは少し違いますがこの様に規定されています)に光栄を帰し奉る為に唱え、次に「主祷分」を1回、最後に免償を得る為に「天使祝詞」を1回唱えます。同一の日に全ロザリオが唱えられる場合において教皇聖ピオ10世は1908年7月22日に免償を定められました。



出典元・信心の園 抜粋・Blessed Beads Rosaries(Google翻訳)




おはようございます。昨日は「聖母の7つのお喜びのロザリオ」専用ロザリオを製作しましたが、私は最初、一連の小珠が7個の7連のロザリオだと、勘違いしてました。「あっ!!これなら、聖母の7つの御悲しみのロザリオで代用出来るな~」って思ってたら、この「聖母の7つのお喜びのロザリオ」専用ロザリオは、一連の小珠が10個…だから、「聖母の7つのお喜びのロザリオ」専用ロザリオを製作しました。


因みに今回、「新約聖書(前田護郎訳)」からも引用しました。


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