サタンの業を打ち負かす為の祈り


「御力によりて尽く身を固め、保護を得、善の為に戦わんとイエズスと共に相立たん。我らは今その力を行使し、従いて主イエズス・キリストの御名によりて我らはサタンと全ての彼の国を拘束せん。」



<祈願>


「おお、神なる永遠の御父よ、御身の神なる御子と聖霊と共に、マリアの汚れなき御心を通して、御身の最大の敵なる悪霊共の力を破壊し給わん事を願い奉る。彼らを地獄の最も深い凹みに投げ入れ、永遠にそこに繋ぎ給え。御身が創り給い、正当に御身の物なる御身の王国を所有し給え。天上の御父よ、イエズスの聖なる聖心とマリアの汚れなき御心の治世を我らに与え給え。我はこの祈りを、我が心臓の鼓動と我が呼吸の度に、御身への純粋の愛から繰り返し奉る。アーメン。」(1937年5月 リチャード H. アッカーマン コヴィントン司教認可)



<祈願>


「天の御父よ、御名において、かつ天主の御子の御血によりて、御身に属したる虜を連れ去りたるがためにサタンの非難をば求め奉る。我イエズスに彼の茨の冠を至る所に置き給わん事を願い奉り、それによりて誤りし影響力より関心が失せ、離れ去らん事を。マリア、イエズスの御母よ、御身の愛の外套の周囲に御身の息子、娘を置き奉る。聖ミカエルよ、彼らを守り給え。」



<幼なきイエズスの聖テレジアの御出現>


イエズスの小さき花は、その女性の重大なる日々に御出現になり慰めの言葉を語りかけられました。「勇気を失わないで下さい。聖職者は特に希望を断ってはなりません。終わりは近づいております。」この出来事が起こったある夕方、修女らと聖職者とその姉は驚く事に天井の白バラの花束に気がつきました。暫くしてその幻視は徐々に消えていきました。聖職者は直接天井の方の不安げな女性の熟視に気がつきましたが、花束は見えませんでした。小さき花からの促しの言葉は聖職者に新たな勢いを与えました。今彼らは勝利が遠くない事を知っていました。それより数日後、悪魔の大きな恐怖は裏切られ、地獄への引き返しを強いられました。然し、その聖職者は彼らの再三の地獄からの出立を主張しました。彼らは哀れに弁解したのでした。「それ以外なら何でも。それ以外なら何でも。」別の場所、もしくは他の被造物が更に耐えられうる中に追放されます様に。彼らは地獄に引き戻されたくはないのです。聖職者は言いました。「しかしあなた方は既に地獄にいます。」「そうです、そうです。」彼らは呻きました。「我々は我々と共に地獄で引きずり回されます。しかし我々が切り捨てられ永遠に地獄に落とされる最後の審判まで、地上を歩き回る事を許されるのは救いです。」


「我サタンとその虚栄、その業とを尽く棄て、凡ての敬虔なる者らと共にキリストを離れざるを約束し奉る。」



<聖ドン・ボスコによる悪魔共に対する保護の祈願>


「ああマリア、力強き童貞よ、御身は力ある栄光に満てる公教会の保護者なり。御身はキリスト者の驚くべき御助けなり。御身は戦列整えし軍勢の如く畏るべき者なり。御身は全き公教会におけし異端を尽く破壊し給う唯一の者なり。わが苦悶ともがきと苦悩との只中にありて、我を敵の力より守り給い、わが臨終の時にはわが霊魂を楽園に受け入れ給わん事を。」



<サタンと悪霊共を克服する為の祈り>


「カルワリオの十字架上のわが主なるイエズス・キリストの聖なる御死去の多勢なる敵の全ての帝王なる汝、闇と邪悪の総帥、全ての偽りの父よ、我はわが主イエズス・キリストの御死去と捧げられし彼の御苦痛と御傷と、汝の没落、破滅、義罰の為の彼の御左手より永遠の御父に対せし、いと尊き御血とによって立たん。アーメン。わが主イエズス・キリストのいと尊き御血よ、我をしろしめし、万民の内に住まい給え。アーメン。」

 



教皇レオ13世の祓魔の祈祷文


 教会認可


「我らの天主にして主なるイエズス・キリストの御名によりて、天主の御母にして終生童貞なる聖マリア及び大天使聖ミカエル、使徒聖ペトロと聖バウロ及び諸聖人の執成しに強められ、 (我らの聖寵の聖なる権威において力強く)我らは信頼しつつ、悪魔の攻撃及び欺きを追放せんとす。」


詩篇六十七:天主は立ち、その敵は散る。天主を憎む者は、御前より逃ぐ。竈の煙の、消え入るが如く、火の前に蝋の流るるが如く、天主の御前に悪人は滅ぶ。


(先)主の十字架を見よ、敵どもの群れは敗走せよ。

(全)主、即ちユダ族の獅子、ダヴィドの末は征服せり。

(先)願わくは主よ、即憐れみを垂れ給え。

(全)御身により頼みし我らの上に。


(十字架の印は、司祭がこの祓魔式を唱える場合にはそこで祝福が与えられる事を指示し、平信徒が唱える場合は、当人によって黙って十字架が切られる事を指示している)


「御身かつて傲慢の総帥、ルチフェル及びその背教者なる使い達と戦いし如く、今日も諸天使の天軍と共に主の戦いを続け給え。しかし、龍は負けて天に彼らの居る所がなくなった。大きな龍、即ち悪魔、またはサタンと呼ばれ、全世界を惑わすあの古の蛇は地上に弊され、その使い達も共に倒された。(黙12.8-9)見よ、『はじめから人殺しだった』(ヨハネ8.44)この昔の敵は今、悪辣な霊の全軍団を率いて、『光の天使を装い』(コリ2-11.14)激烈な戦いに立上り天主とキリストの御名を廃止し、不滅の冠を受けるに召された霊魂を奪い取り、地獄へ連れ去り、永遠に滅ぼそうと企み、地上を縦横に徘徊する。この呪われた龍は虚偽、冒涜、暴言の精神、邪淫及びあらゆる悪徳と罪の致命的な息吹を汚れた大波の如く、その精神が堕落し、その心が腐敗している人の中に注ぐ。見よ、かくも狡猾な敵共が無垢な羊の浄配、公教会に苦味を満たし、アブサンを飽満させ、その尊い宝物を悉く汚れた掌中に収めようとする。彼ら、牧者を打てば群れを散らす事ができると信じ、諸民族の光として至福のペトロの座と真理の席が定められた所を冒涜の極みを尽くす邪悪な企みを実行する本拠とした。よって御身、不敗の総帥、絶えず天主の側に立ち、悪霊と戦い、勝利を得さしめ給わん事を我ら御身にこい願い奉る。汚れたる霊、全ての悪魔の力、全ての地獄の侵略者ども、全ての悪しき軍団、使節及び党派どもよ、汝が誰なりと、我らは汝を追い祓う 。我らの主イエスズ・キリストの御名と御力によりて、汝が天主の公教会と、天主の像と似姿とに創られ、天主の小羊のいとも尊き御血によりて贖われたる霊魂とから、跡形もなく逃げ失せ、追放されん事を。もっとも狡猾なる蛇よ、今より後、敢えて人垣を欺き、公教会を迫害し、天主の選び給いし者を苦しめ、もみ殻の如く吹き飛ばさざるべし。いとも高き天主が汝に命ず。汝の全くの傲慢において、未だに汝が等しと主張せる、かの御者、”全ての人間が救われ、真理を深く知る事を望み給う御者。天主なる御父が汝に命ず。天主なる御子が汝に命ず。天主なる聖霊が汝に命ず。キリスト、人となり給いし天主の御言葉が汝に命ず。キリストは汝の嫉妬によりて打ち負かされし我らの種族を政わんが為に、"自らへり下りて、死に至るまで従ふ者となり給えり。又堅固なる岩の上に自らの教会を建て給い、地獄の門これに打ち勝つ事なかるべしとのたまいき。そは、キリスト、世の終わりまで日々教会と共におはするが故なり。十字架の神聖なる印が汝に命ず。キリスト教徒の信仰の諸玄義の力が汝に命ず。栄えある天主の聖母、童貞マリアが汝に命ず。彼女は、御謙遜によりて無原罪の御宿りの最初の瞬間より、汝の思い上がれる頭を踏み砕き給いき。使徒聖ペトロと聖バウロ、及び他の使徒達の信仰が汝に命ず。諸々の殉牧者の血と、全ての聖人達の敬虔なる代祷が汝に命ず。故に呪われたる龍よ。そして汝、悪魔の諸軍団よ、我らは汝に厳命す、生ける天主によりて、真の天主によりて、聖なる天主によりて御子を信ずる人々が皆滅ぶる事なく永遠の生命を受けんが為に、独り子を賜いし程に、この世を憂し給える天主によりて、出て行けサタン、人間を欺き、これに永遠の破滅の毒を注ぐのをやめよ。公教会を傷つけその自由を妨害するをやめよ。全ての詐欺の発明者かつ教師よ、人間の救いの敵よ。汝が自らの仕業をかつて、何1つ見出ださざりしキリストに、場所を譲れ。キリストが御血の代価をもって設けし、一・聖・公・使徒継承の教会に場所を譲れ。天主の全能の御手の下に屈服せよ。我らが聖にして恐るべきイエズスの御名を呼ばわる町、震え上がり、逃げ去れ。地獄を震えあがらするこの御名、天国の力天使、能天使、主天使が謙遜に従うこの御名、ケルビムとセラフィムはこれをお止みなく讃え、くり返しつつ歌う。聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、万軍の天主なる主。」


(先)主よ、わが祈りを聴き容れ拾え。

(全)わが叫びを御前に至らしめ給え。

(先)主が、汝らと共にあらん事を。

(全)又汝の霊と共に。



祈願  


「天の天主、地の天主、諸天使の天主、大天使の天主、太祖の天主、預言者の天主、使徒の天主、殉教者の天主、 証聖者の天主、童貞者の天主、死後に生命を、労働の後に休息を与うる権能をもてる天主、御身より他に天主はあらず、又あり得ざるなり。御身こそは、見ゆる物と見えざる物、万物の創造主にて、その御国は終わる事なき故に、我ら慎みて御身の栄えある御霊威(みいつ)の御前にひれ伏し、即身に嘆願し奉る。御身の御力によりて、地獄の霊のあらゆる暴虐より、 彼等の罠と虚偽、及び狂乱なる悪辣さより我らを救い給え。ああ主よ、御身の力強き御保護を我らに与え、我らを安全かつ健全に保ち給わん事を。我らは、我らの主イエズス・キリストによりて、御身にこい願い奉る。アーメン。ああ主よ、悪魔の罠より我らを救い給え。御身の公教会が、平安と自由の内に御身に仕えしめ給わん事を、主我らの祈りを聴き拾え。御身が、御身の公教会の全ての敵を踏み砕き給わん事を、主我らの祈りを聴き給え。」(聖水を散布する)


 

悪に対する守護の祈り

 

これは、悪に対する守護となる物として長年に渡って信じられた物である。太平洋上で、数年前に亡くなりしある婦人の諸紙と形見の中に見つかった物で、これらの話によって、数多の人々が大変有効な祈りであると知っている物である事が判明した。この祈祷文は、紀元50年、そして再び1515年に発見された。これは教皇聖下によって、己の安泰の為に戦に赴こうとしていた皇帝チャールズ5世に送られた物であり、それまでこの祈りを繰り返し唱え、拝聴するか読むかする、或いはこれを持ち続けるならば、急死、または敵の手に落ちて死ぬる事、又はいかなる火にも燃やされず、戦いに負ける事もない。出産中の女性の上で読まれるならば、問題なく子がもたらされるであろう。もし発作を起こしたる者を見たならば、この祈りを、その者の右側に置くのである。そうするならば、その者は起き上がり、感謝を伝えるであろう家の為に、これを書き写す者は私によって祝福されると、主にして救世主なるイエズス・キリストは言われ、これを嘲笑う者は、苦しみを受けるであろう。



祈祷文


「キリストの十字架は、我を危うき死より守り給い、常に我に生命を与え給う。ああ、我らの罪の為に、十字架の木の絞首台にて死去し給いし、崇むべき主にして救世主なるイエズス・キリストよ。ああキリストの聖なる十字架よ、我がいかにして御身に信頼し奉るかをみそなわし給え。ああキリストの聖なる十字架よ、わが一切の善徳と真との内に、我と繋がり給え。ああ聖なる十字架は、幸いへの正道とならん。ああキリストの聖なる十字架は、我を危うき死より守り給い、常に我に生命を与え給う。ああ十字架に磔にせられしナザレのイエズス、我を憐れみ給いて、今も敵より我を離れしめ、これより永久に、イエズス・キリストの光栄、祝せられし聖なる御受難の光栄、無慈悲なる御死去の光栄、御復活と、天つ御国への正道を我らにもたらし給いしが如きによりたる天主の如き御昇天の光栄を帰し奉らせ給え。イエズスは真に御降誕の祭日にベトレヘムに相応しく降誕し給い、真に元日に御割礼に与り給い、真に12日に三王の彼への礼物がもたらされ、真にイエズスは天つ御国に昇天し給い、然してイエズス・キリストの御住まいは、我を一切の敵を免れさせ、今もいつも御手にあるを見たり。ああ主よ、我は己を御身に捧げ奉る。アーメン。ああイエズス、我を憐れみ給え。ああマリアとヨゼフは、十字架より主を降ろし、葬りたる

アリマタヤのニコデモとヨゼフによりて我が為に祈り給う。ああ主イエズスよ、苦き御苦悶を通じ、殊に御霊が御肉身と、この罪深き世より離れ給いし時、十字架上にて苦しみ給いき。ああイエズス、我を救い給いて、御身と共にわが十字架を運び、わが危うきをして全善と為すを教え給え。アーメン。」 



聖ベネディクト


6世紀の聖人。20歳頃修道士となり、洞窟で厳しい禁欲生活を送る。その後修道院を創設し、修道士達の為に有名な「ベネディクト会則」を書き、修道生活の基礎を作り上げた。また人間の良心を読み、預言し、悪魔の攻撃をくじく能力を持っていた。労働者、修道者らの保護者


<祈願>


「ああ光栄なる聖ベネディクト、全ての徳の崇高なる模範、天主の栄光の汚れなき器よ!御身に向かいて謙虚に跪く我らを顧み給え。天主の玉座の御前に御身の愛に溢れたる心もて、我らの為に祈られん事を切に願い奉る。日々我らを取り囲む全ての危険より我らを守り、敵の手より我らを救い、全てにおいて御身の模範に倣わんが為、我らの心を照らし給え。御身の祝福が絶えず我らと共にあらん事を。然し天主が禁じ給う全ての事を避け、罪の機会を避ける恵みを与え給わん事を。我らが試練の時、人生の惨めさと苦しみのさ中にある時、慈しみ深き心もて、我らに必要な恵みを執成し給え。御身は苦しむ人々、困難のさ中にある人々にとりて、常に愛に溢れ、御情けもて憐れみを示し給う。御身により頼む者、1人として棄てられし事を、古より今に至るまで世に聞こえざるを思い給え。故に我御身の力強き御取次ぎにより頼み、我らが切に願うこの特別なる恵みを執成し給わん事を頼もしく祈り奉る。(請願を唱えます)これが天主の栄光と我が魂の幸福とならば、この祈りを聞き入れ給え。ああ、偉大なる聖ベネディクト、我らが天主のいとも聖なる御旨に常に従い、神の忠実なる子として生き、良き死を全うして天国の永福を受くるを得しめ給わん事を。アーメン」



<聖ベネディクトの連祷>


主憐れみ給え。▲キリスト憐れみ給え。


主憐れみ給え。


キリスト我らの祈りを聞き入れ給え。▲キリスト我らの祈りを慈しみ深く聴き容れ給え。


天主なる御父。▲我らを憐れみ給え。


天主にして世の贖い主たる御子。▲我らを憐れみ給え。


天主なる聖霊。▲我らを憐れみ給え。


唯一の天主なる聖三位。▲我らを憐れみ給え。


聖マリア▲我らの為に祈り給え。


天主の聖なる御母▲我らの為に祈り給え。


童貞の中の聖なる童貞▲我らの為に祈り給え。


聖なる神父、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


いとも尊まれし神父、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


いとも名を知られし神父、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


いとも情け深き神父、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


偉大な堅忍なる、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


尊むべき生涯なる御者、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


いと聖なる対話なる御者、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


天主の真の下僕なる、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


信心の光なる、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


祈願の光なる、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


黙想の光なる、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


現世の星なる、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


聖なる戦いの指導者なる、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


修道士達の長及び指導者なる、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


現世に対し死ぬる者達の主なる、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


御身に向かいて泣き叫ぶ者の保護者なる、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


奇跡における優れし労働者なる、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


人心の秘を明かしたる、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


霊的修練の主なる、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


教皇の友なる、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


預言者と等しき、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


使徒の追随者、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


殉教者の教師なる、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


司教らの父なる、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


修道院長らの宝なる、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


告白者の栄光なる、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


隠修士の模範なる、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


童貞者らの仲間なる、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


諸聖人の仲間なる、聖ベネディクト▲我らの為に祈り給え。


世の罪を除き給う天主の子羊▲主我らを赦し給え。


世の罪を除き給う天主の子羊▲主我らの祈りを聴きいれ給え。


世の罪を除き給う天主の子羊▲我らを憐れみ給え。


(先)ああ聖なる神父、聖ベネディクト、我らの為に執成し給え。


(全)我らをキリストの御約束にかなわしめ給え。



祈願


「ああ天主、世の虚栄より我らを呼びいだし、我らの聖なる教皇と、創設者なる聖ベネディクトの御導きの御下にて、天的召命の報いに向かいて我らを駆り立て給え。我らの心を清め奮い立たせ、御身の御恵みを我らの前に注ぎ、それによりて我らが御身の内にて忍耐強くあらん事を。我らの主イエズス・キリストによりて。」(全)アーメン。



<祈願Ⅱ>


「ああ光栄なる聖ベネディクト、全ての徳の崇高なる模範、天主の栄光の汚れなき器よ!

御身に向かいて謙虚に跪く我らを顧み給え。天主の玉座の御前に御身の愛に溢れたる心もて、我らの為に祈られん事を切に願い奉る。日々我らを取り囲む全ての危険より我らを守り、敵の手より我らを救い、全てにおいて御身の模範に倣わんが為、我らの心を照らし給え。御身の祝福が絶えず我らと共にあらん事を。然し天主が禁じ給う全ての事を避け、罪の機会を避ける恵みを与え給わん事を。我を助け給え、ああ、偉大なる聖ベネディクト、我らが天主のいとも聖なる御旨に常に従い、

天主の忠実なる子として生き、良き死を全うして天国の永福を受くるを得しめ給わん事を。アーメン」


「栄唱」を一回唱えます。


(先)聖ベネディクトよ、(全)我らの為に祈り給え。



<聖ベネディクトの記念>


「世俗を打ち捨て地上的事物に打ち克ちし、この御者、言葉と行いとによりて天つ御国に富を積み給えり。」


(先)「正法によりて、我らの主はこの義人を導き給いたり。」


(全)「そして彼に主の御国を示し給えり」


「聖なるベネディクト修院長の祈りが、御身に我らを委ねん事を。ああ主よ、我らは己の徳行によりて得られざれば、彼の御保護によりて得られん事を、御身にこい願い奉る。御身と聖霊との一致の内に世々に生き、かつしろしめし給う御子、我らの主イエズス・キリストによりて願い奉る。アーメン。」



<聖ベネディクトのチャプレット>


このチャプレットは聖ベネディクトのメダイと十字架、一連が三個の小珠からなる三連によって構成されています。


まず始めにメダイで、次の祈りを唱えます。


「ああ聖なる聖ベネディクトよ、我ら御身の自己犠牲と、我らの主への隠れ住み給いし信心故に光栄を帰し奉る。御身の祈りの生涯と、かつ我ら全ての内における深き霊性と聖性故に同じ崇敬をまた黙想し、起し奉る。我らベネディクト会則と、御身の修道会の誓約せし強さと模範故に御身に謝し奉る。我らの天主の御声に聴き従い奉りて、全ての偉大な事物は始まらん。」


小珠にて3回ずつ「主祷文」「天使祝詞」「栄唱」を唱えます。



<聖ベネディクトのチャプレットⅡ>


このチャプレットは聖ベネディクトのメダイと十字架、一連が三個の小珠からなる三連によって構成されています。


まず始めに(十字架の御像で)、「十字架の印」を行います。


各小珠で、「天使祝詞」を唱えます。


チャプレットの締め括りに、(メダイで)次の祈りを唱えます。


「栄えある聖ベネディクト、己の克服、苦行、謙遜と服従、祈りと沈黙、隠棲と世俗よりの分離の修練によりて、宗教的完徳の道を我らに教え給いし御者よ、御身の御足元に跪き、御身に慎みて願い奉るわが当面の困窮を受け取り給いて、御身の特別なる御保護の下に置き給え。(ここで願う)いみじくも、祝せられた童貞マリアに委ね給い、イエズスの王座の御前に、これを並べ給え。わが請願の聴き容れらるるまで、わが為に執成し給うをやめ給わざれ。とりわけ、いつの日か、天主と御顔を合わせ、御身とマリアと、諸天使、諸聖人と共に全き永遠に至るまで、彼を称える聖寵を我に得させ給え。ああ、いと力強き聖ベネディクト、わが霊魂を失わせ給わず、天つ御国への道を得る聖寵を得させ給え。そはいと聖にして、崇むべき三位を世々に至るまで称え、喜ぶを得る為なり。アーメン。」



<聖大ゲルトルード童貞の啓示と祈願>


ある日聖大ゲルトルードに対し聖ベネディクト御自身が御出現になり、この様に伝えられました。「栄えある死を迎える為に私を認め、尊厳を持って主が私に与え給うた誉れと祝福と共に私を思い起す全ての者を、私は臨終において誠実に助け、その決定的な時間において全ての敵共の攻撃を阻むであろう。霊魂は私の臨在によって保護され、敵共の攻撃に関わらず静けさを保ち、幸福に永遠の福楽に向けて出発するであろう。」



祈願


「ああいと栄えある長にして、聖なる教父なるベネディクトよ、我は今、御身の御精神を思い起こさん。我らの主より御身に授けられし大いにして栄えある聖寵、御身の絶えず忍び給いし祈りとして、御息の最後の嘆息は、今や御唇より、香しき呼気となりて、諸聖人を喜びに酔わせしを。わが臨終の時、愛誠もて、御身が我と、我を囲みし敵どもの間に在し給いて、如何なる所であれども、彼らが我にいと烈しく激怒するを見給えば、御身の御臨在によりて、我を守り給え。我を彼らの罠より逃れしめ、天つ御国のやすけき福楽と、永久なる祝福に至らしめ給え。アーメン。」



<聖ベネディクトのチャプレットⅢ>


このチャプレットは、聖ベネディクトのメダイの十字架と、一つの大珠、環状部分は一連が一つの大珠と七つの小珠からなる四連によって構成されています。


まず始めに、(聖ベネディクトのメダイの)十字架の御像で次の祈りを唱えます。


「栄光に満てし聖なる御父よ、御身を見出すための知恵と、御身を解する知性と、御身の御跡を探し求むるの不断の努めと、御身を待ち望む忍耐と、御身を見奉る眼、御身をのべ伝え奉る為に生涯と御身を黙想し奉る心とを我に与え給え。我らの主、イエズスの御霊の力によりて。アーメン。」


第一連の大珠(中心の聖ベネディクトのメダイ)で次の祈りを唱えます。


「我らの御父なる天主、御身の善徳によりて御身を解する為の知性と、御身を認むる為の完徳と、御身に感謝し奉る為の分別とを我に与え給え。」


第一連の各小珠で次の祈りを唱えます。


「わが導きなる福音と共に、ああ主よ、御身の道を歩むを我に教え給え。」


第二連の大珠で次の祈りを唱えます。


「御身の寛大によりて、御身を探し求むる知性と、御身を見出す知恵と、御身を解する精神とを我に与え給え。」


第二連の各小珠で次の祈りを唱えます。


「御身の聖なる十字架が、わが光とならん事を。サタンの決してわが導きとなる事なし」


第三連の大珠で次の祈りを唱えます。


「御身の寛大によりて、御身を黙想し奉る心と、御身を聴き奉る耳と、御身を見奉る眼、御身を語る舌とを我に与え給え。」


第三連の各小珠で次の祈りを唱えます。


「ああ主よ、臨終の時、御身の御現存によりて、我を強め給わん事を。」


第四連の大珠で次の祈りを唱えます。


「御身の憐れみによりて、御身を喜ばし奉る語らいと、御身を待ち望む忍耐と、御身を切望する堅忍とを我に与え給え。」


第四連の各小珠で次の祈りを唱えます。


「サタンよ去れ、汝の申し出は悪なれば、汝の自惚れにて決して我を誘うなかれ。」


このチャプレットの締め括りに、次の祈りを唱えます。


「ああ主よ、御身の聖なる御現存の内に、完全なる死を我に与え給え。アーメン。」



<祈願>


「全能永遠の天主、この愛ある教父の知恵を教え給いし御者よ。主への仕えの学び舎において愛と精神一到もて歩む為、我らに御身の下僕なるベネディクトの御教えと模範に従う聖寵を与え給え。我らの祈りに御耳を開き給いて、我らの手の業を御身の祝福によりて栄えしめ給え。唯一の天主、御身と聖霊と共に世々に生き、かつしろしめし給う 我らの主イエズス・キリストによりて。アーメン。」


出典元・信心の園

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