キリスト信者の道徳と警鐘Ⅱ

 

「その守らるべき砦さえも彼らに裏切られたのである。」(聖ヨハネ・フィシャー)


「慣例、会議、演説による数多の聴衆の存在の、それらの者達によって、誰かれの差別なく、キリスト信者と全ての種類の異教徒の両方が参加に招かれている。確かにかくの如き試みは公教会信徒によって認める事は出来ぬのである。それはそのままに全宗教に多少の美点があり、称賛に値する物だという誤りし見解である。のみならず、誤りの内にかくの如き見解を抱きし者共と欺かれし者共もまた、彼らの宗教が拒絶せる、真の宗教の思想を歪めるのである。」(尊者教皇ピオ9世)


1977年10月13日、ホフナー枢機卿は次の様に語られました。「今日我々は天主の聖なる御旨に反する大きな反乱を目の当たりにしているのである。道徳的行為は20年前にはそれを想像する事すら出来なかったほどに低下している。」


かつて聖ヨハネ・クリゾストモは言われました。「呪われた者共は、天への敗北と地獄の苦痛によって苦しめられるであろう。彼らは自身の誤りによって全ての永遠なる者を、天主と天国を失った事を知るであろう!」


シエナの聖ベルナルディノは言われました。「各大罪によって、際限無き傷を天主に帰すのである。また際限無き傷に、際限無き罰が定められているのである。しかし被造物はその激しき無限の苦痛の余地があり、天主は正当にそれを御定めになり、これは延長に限りがないのである。」



<聖ヴィンセント・フェラリオの話>


ペスト(黒死病)の流行や大きな分裂の中で聖ヴィンセント・フェラーは生きられました。聖人は幻視の中で我らの主より次の様に言われました。「私は貴方を福音の使者として選んだのであり、そしてガリア全体を通って行きスペインに福音を説教するのがわが御旨である。わが御旨は貴方が明確に人々の罪を非難する事であり、また大いなる審判の前に彼らが準備をする様に命じる事である。不正なる者は貴方に反対するのであろうが、何も恐れるな。私は貴方と共にあるであろう。」聖人はその後数万人もの人々を改宗させました。



<聖ヨハネ・グアベルトの話>


聖ヨハネ・グアベルトは999年にイタリアのフィレンツェで生まれました。ある聖金曜日に聖人は、キリストが十字架上に在し給い間に主が如何に敵を赦し給うたかの説教について、帰宅するまでの間に黙想していました。突然聖人は曾て自分の家族を殺害した男と遭遇しました。家族の殺害者に対する復讐は当時の習慣であり、義務でありました。聖人は彼を殺害する用意が出来ていました。その男は聖人の膝元に下り腕を十字形にし、責め苦を与えられたイエズスによって助命を願いました。聖人は男に言いました。「私はイエズス・キリストの御名によって願われる者は、如何なる者でも拒絶する事が出来ません。私は貴方の命を与えるだけではなく、私の永遠の友情を与えます。私の罪の赦しを天主に願って下さい。」そうしてベネディクト会の修道院の十字架像の御前に跪き、聖人は自身の罪の赦しを願いました。聖人が十字架像を見上げると、イエズスの御頭が下げられたのを見、罪の赦しが得られた事を聖人は理解しました。


<1921年 教皇ベネディクト15世の御言葉>


「全ての時代と地位の数多の女性における軽率なる者を充分に嘆く事は出来ぬのである。快楽への欲望によって愚かとなりし彼らは、どれほど彼らの服装の不謹慎さに誠実なる者が衝撃を受け、天主が激怒し給うかを知らぬのである。彼らの多くは以前にキリスト信者の慎みに対する重大な過ちに関し、そうした服装を恥じていたのであるが、現在は彼らを公に示すのに充分ではないのである。彼らは公教会の敷居に近づき奉る事を恐れぬばかりか、聖祭中の聖なる犠牲を支え、清浄潔白そのものにまします、天的そのものなりし者を受け取り奉る御聖体の祭壇に、恥ずべき情欲へと誘う餌食を運ぶ事さえ恐れぬのである」



<1954年7月17日 教皇ピオ12世の御言葉>


「ああキリスト信者の母達よ、もし貴女がただ未来の危険と苦難、そして偽りの邪悪な節操を知ったならば、服を殆ど着ずに生活し慎みの感覚を失った故に軽率さに慣れし貴女の息子、娘達の為に備え、貴女は自らキリスト信者的尊厳と文化の中で築きし、天より貴女に任ぜられた貴女の世話が小さな者に対し、もたらしたその害を恥じるべきである。」「自らを公教会信徒と呼び、自らの美点を公言して世人と王族を誤りに導かんとする事は、常に異端者共と教会分離論者共の慣わしであった。」(尊者教皇ピオ9世)



<尊者アンナ・カタリナ・エンメリックの言葉>


・「悪しく祝われる聖祭は巨大な悪です。ああ!それが如何に唱えられるかは大した問題ではありません。私は聖祭における神秘の大いなる幻視を得ており、それは被造物がそれの為に在りし時より、全ての善が存在するのを見ました。」


・「人間と地球が完全なる調和にあるならば、この世は楽園でありましょう。祈祷は天候を支配し、私は自然の生命が霊魂と親密に関係を有する事を見ました。」


・「彼女は繰り返される最大の苦しみが何であるかを、もし使徒達と同じ情感で相応しき状態にて無血の犠牲を捧ぐる1人の司祭がおりましたなら、彼は公教会より全ての災いを防ぐ事が出来ると言われました。」


・「私は決して棄てられて死ぬ者達の為に悲しむ事は出来ません。苦しみに耐える子ら、忍耐強く苦しむ事は、人間の中でも最も羨ましき状態です。」


・「現在信仰と聖寵によってイエズス・キリストとの一致に生くる者は全くおりません。

自然はサタンの影響に満ちております。」


・「世界の生ぬるき精神の故に、今日地上に人々の間に救い主が御自ら教義を告げ知らせに来り給うならば、彼はユダヤ人の間に在り給いし時が如く、多くの敵共を見出し給うでありましょう。」


・「その時、私はそれによって親愛なる天主が祈りの時には唯一心のみを御覧になられ給う事を明確に見ました。」


・「貧しき霊魂は言い表せぬ程に苦しみます。」


・「大なる罪人ならずとも生ぬるき人生を送りし者は、煉獄で長き時を過ごすでありましょう。」


・「天主の最も喜び給う祈りは、他の者や殊に貧しき霊魂らの為に為されしものです。もし貴方が祈祷において高き益をもたらしたきならば、彼らの為に祈りなさい。」


 

聖アルフォンソ・リゴリオ教会博士は言われました。「もし教皇が世人の如くに異端に陥るならば、彼は直ちに教皇職より失墜するであろう。」



預言

「それらの日々の後に、大戦と流血があるであろう。戦争の怒涛は長期に及び、地方全体は丸裸のまま取り残されて無人となり、数多の都市で庶民は見捨てられ、貴族の虐殺と主だった者達の滅び、王朝と共和国と統治者の大いなる交代があるであろう。」(福者シルバのヨハネス)


「その時が来る時、キリストの敵共は誇るであろう。『我々は地上とそこに住まう全ての者を支配し、キリスト信者は我々の手より逃れる事が出来ない。』その時ローマ皇帝は彼らに対する激怒の内に立ち上がり、彼の剣を引いてキリスト教の敵共に襲いかかり、彼らを打ち砕くであろう。その後、静寂が地上を支配し、司祭らは不安から解き放たれるであろう。」(聖メトジオ)


「今や全く形を変え、ぼろで装う花嫁(公教会)は、それより美と宝玉で輝き、万代の徳の冠を被せられました。信ずる万民は喜び、かくの如し優れた聖なる牧者を持ち、公教会の栄光によりて不信の世は引き寄せられ、彼女に改心させられます。」(シエナの聖カタリナ)


「私が正当なる審判者として来たる前に、私は先ず憐れみの王として来たるのである。審判の日が来たる前に、この種の徴を世人に与えるであろう。空の明かりは尽く消えうせ、大いなる暗闇が全地上の上にある。その後、空には十字架の印が見られるであろう。そして釘付けにせられし救世主の御手と御足の開けられし所より、大いなる光が現れ世の終わりまで地上を暫く照らすであろう。これが最後の日の直前に起こるであろう。」(主イエズスより聖ファウスティナ修女へ)



<12世紀の神秘家 クリスチアノ司教の預言>


「20世紀において長く続く戦争と猛威があるであろう。地方全体は空となり、王国は混乱に陥るであろう。多くの場所が耕作されずに捨ておかれるであろう。また上部階級の者達の多数の虐殺があるであろう。世の右手は左手を恐れ、また北は南を打ち負かすであろう。」



<13世紀の神秘家 ヴティグレロのヨハネの預言>


「教皇は彼の御住まいを変えられるであろう。また公教会は25ヶ月間、もしくはそれ以上守られないであろう。その時の間、ローマには教皇が在し給わぬからである。多くの苦難の後に、迫害の中を生き残りし者達の中より教皇が選ばれるであろう。」



<17世紀の墓碑>


「絵(写真)が自由な動きをもって生きているかの様に見える時、船が魚の様に海底を泳ぐ時、人間が鳥を凌いで高く飛行する事が可能なる時、世界の半分が血まみれの内に息絶えるであろう。」



<18世紀の神秘家 福者レムボルドの預言>


「人々が彼らに天主を忘却させる驚異的な発明を考案した時、天主は世を罰し給うであろう。彼らは馬なくして運び、鳥の様に飛ぶであろう。」



<18世紀 尊者トレスのマリアナ院長>


「20世紀は、その世紀を通じてこの善き成功の聖母への信心を普及を助け、御出現とその起源を知らせる全ての者達と同様に、天主が彼らの支援と助けによりて聖像を制作し寄与されるであろう事を保証され、至聖三位一体は元后の御望みを認められました。これは風習の大なる腐敗の時代となるでありましょう。聖会の聖なる秘蹟はそれを執り行われる際に嘲られ、虐げられ、天主の公教会と、天主御自身をさえ彼の代理者なる司祭によって軽蔑され、冒涜されるでありましょう。悪魔はあらゆる方法で天主の聖職者を迫害しようと試みるでありましょう。」



<19世紀の神秘家 十字架に磔にせられしイエズスのマリア修道女の預言>


「市民の対立と戦争によって全ての国家が揺さぶられるでありましょう。3日間続く暗黒の間、人々は悪しき仕方によって滅ぼされ、ただ人類の四分の一だけが生き残るでありましょう。」



<神秘家でもあったベレーの看護修道女の、1810年から1830年の間に書き留められし預言>


これらの預言は、ノートルダムのトラピスト修道院の儀典長であったフルゲンス神父に委ねられた。


「更に再び、その狂いし者が優勢とならん。彼らは侮蔑の為に天主を嘲笑うであろう。今や諸々の聖堂は閉鎖され、牧者らは逃亡し、聖なる犠牲は絶えり。」


「堕落せし都市よ、汝らに畏怖あり。その不義なる者は万事を破壊せんと試み、彼らの書と教義は世俗に沈められん。されど審判の日は来たり。これ汝の王なり。荒れし日々の混乱の只中に、彼は進み来り給わん。恐ろしき時よ。その義なる者とその不義なる者が来たらん。バビロンは灰へと変えられん。汝らに畏怖あり、都市は三度責められるであろう」


「これらはまたかつて見た事もない程の大戦となるであろう。血は豪雨の後の水の如くに流され、その不義なる者はイエズス・キリストの宗教に仕える全ての者の虐殺を試みるであろう。それらの多くの者達が殺されし後に、彼らは勝利の叫びで甦るが、突如その義なる者が受け入れ、天より助けられるであろう。」



<反キリストと世の終わりに関して>


「反キリストは槌(つち)と鎌の紋章(管理人注:共産主義のシンボルと同じ)をもって

先駆けとするであろう。」「反キリストは彼がキリストであるという事を聖書から証明しようと試みるであろう」(聖アンブロジオ)


「王子と国民らが教皇の権威を棄つる時、その時が到来しつつあります。各国は教皇よりも己の教会の規則を好むでしょう。ドイツ帝国は分割されます。教会財産が世俗化されるでありましょう。司祭らが迫害され、反キリストの誕生の後に異端者共は彼らの誤りし教義を説く後、"キリスト者の聖なる公教会の信仰への疑問を抱かせる"うちに平穏な結果を生ませるでしょう。世の終わりの頃、人類は苦しみの内に浄められるでしょう。これは殊に全ての資産を奪われし聖職者らに当てはまるでしょう。聖職者が生活に質素なやり方を用いるならば、状況が改善するでしょう。」(聖ヒルデガルド)


「反キリストの時代は近く、その時正義の限界を超え、不義は巨大に成長し、キリスト者が異端を愛し、正しからざる者が天主の下僕を無視して足蹴にするでしょう。その時代の終わりに反キリストが誕生するでしょう。キリストが至高なる女性性より生まれ給いし如くに、反キリストは最低の女性性(娼婦)より誕生するでしょう。彼は天才として誕生し、霊的事象に通じたるふりをなす彼の母親は忌まわしき女となり、彼の父親は悪魔の働きの種子によりて忌まわしき男となるでしょう。不義が限度を満たし、不義と不信仰が限界以上の物となる時、私の知る反キリストの時代が到来し、不義は計り知れぬ大きさに成長しているでありましょう。彼は3年間で統治し、地上全体を支配するでありましょう。1980年代において、不義が行き渡っているでありましょう。」(スウェーデンの聖ブリジッタ)


教皇ピオ12世聖下は在位中(1938~1958)に未来の幻視を与えられました。伝えられる所によると、彼はその幻視の中の1つについて周囲にこの様に語られました。「人類はそうした経験を積む前に、そうした苦難への備えをせねばならぬ。」彼はその時を「大洪水以来の最も暗き物」と評され、それほど遠からぬ将来に人類が直面する物に対し、狼狽されました。「審判の日の頃に現れる徴によりて人々は恐れをなすであろうが、それらの始まりの徴の前に現れし不義なる者達は、彼ら自身が反キリストの死後とキリストの再臨前の平和と安全にあると思い、従来の考えの如く、世界は直ちに崩壊せぬ物と見なすであろう。」(聖トマス・アクイナス)


(キリストが十字架上にて息を引き取られし後の幻視と啓示)「地獄の門が天使によりて開かれました時、酷い騒乱と罵り、非難、吼え声や唸り声がありました。個々の天使は悪霊共の群れを脇へと放り投げました。全員がイエズスを尊崇し奉る事を命じられ、これは彼らに最も激しき苦痛をもたらしました。全体の中心に夜の如き暗き底無しの深い穴がありました。ルチフェルは鎖につながれ縛られて、この暗黒の深淵に投げ込まれました。私の間違いでありませんでしたなら、ルチフェルは西暦2000年のおよそ50年、もしくは60年前に再び暫くの間縛めを解かれ、他の悪魔共が懲罰の時の幾分か前に罪深き人類を誘惑の源へ解き放つと聞きました。」(尊者アンナ・カタリナ・エンメリック)


「悪魔は尋常ならぬ力を有し、我らと他の修道会の汚れなき貞潔は覆い隠され、ごく僅かのキリスト信者が真の教皇とローマの公教会に忠節なる心と完全なる慈悲を持って従うであろう。この苦難の時に、宗規によりて選ばれぬ男が教皇位に昇り、不正によりて多くの者を誤りと死に引き入れんと努むるであろう。幾人かの説教師は真理について沈黙を保ち、また他の者らは真理を足蹴にして踏みつけ、それを否定するであろう。生命の聖化はそれを表面上明言する者達によってさえも嘲笑され、その頃イエズス・キリストは真の教皇ではなく、破壊者を送られるであろう。」(アシジの聖フランシスコ)


「そして私はローマの王を彼の十字架と教皇冠と共に見ました。彼は靴より塵を払い落として、他の国境岸に一飛びで向かいます。ああ主よ、御身の公教会は彼女自身の子らによって壊されます。1つの集合は身を避けし教皇に忠実であり、他の者らは教皇冠を破壊せし新しき組織に従属します。しかし全能なる天主は御憐れみによって、この混乱に終止符を打たれます。そして新しい時代が始まりました。その時"霊"がこう言いました。『これが世の終りの始まりである。』と。」(5世紀の神秘家 プレモル)


「彼女の構成員の大部分が隈なく邪道に陥り、公教会は懲らしめられるであろう。公教会は滅びしが如くとなるまで更に更に深く沈むであろう。そしてペトロの継承と彼の持つ他の使徒らが絶えるであろう。しかしこの事の後、彼女(公教会)は全ての疑いし者共の視界において、勝利し高められるであろう。」(15世紀の神秘家 フルのニコラウス)


「エキュメニカル会議が来世紀にあり、その後公教会おいて混沌があるであろう。教皇が御聖体の信心と聖母の信心の二柱の間にペトロの舟を錨で繋ぎ止める事を成すまで、静けさは戻らぬであろう。これはかの世紀の終わりの約一年前に起こるであろう。」(聖ドン・ボスコの1862年の預言)



<聖ヒルデガルドの予言>

反キリストの先駆けなる公教会の大いなる敵は、救世主の称号を取るでしょう。異端者共はこの反キリストの先駆けに加わり、真のキリストの教会を迫害します。彼らの狡猾さは非常に大いにして、彼らの側に正しい者達を引寄せる程です。多くの司教らは誠実であるながらも、公教会への勇気と忠実の為に大変苦しみます。それでも多くのプロテスタントの者が公教会に改宗し、天主の子らを慰めるでしょう。反キリストに先立ち、飢餓と地震があります。天主に対する畏敬が至る所で無視される時、激しく凄まじい戦争が起こり世人の大半が滅ぼされます。そして多くの都市が沢山の廃物の山となります。幾人かの残酷な者共は他の者達の平和と静けさを代価にしてゲームをし、世の初めにありし如く、天主は悪の根絶の為に、こらしめの鞭を彼らに加えます。反キリストのマークは地獄の洗礼のシンボルとなるでしょう。何故なら、反キリストの信者としての刻印が人にされ、また悪魔がそれによってサタンの影響にふけさせるからであり、この反キリストのマークを持たない者は、何も売買する事が出来ず、打ち首にされるでしょう。彼は統治者や支配者、富裕な者を自らの味方につけて、彼の信仰を受け入れない者達の破壊をもたらし、最後に地上を征服するでしょう。エルサレムの通りは湯水の如く流れるキリスト者の血で最も明るい金の如くに輝き、同時に反キリストは彼の驚異を増そうと試みます。彼がそうした奇跡を行う時、反キリストが真の天主と思う者達は、キリスト者を苦しめます。執行者はそう容易にキリスト者が殉教の栄冠を獲得する事を許しません。キリスト者らが信仰を捨てるまで、苦痛を長引かせようと努めます。それでもある者は責め苦を受け死ぬる間、天主より特別な聖寵を受けるでしょう。反キリストは地球を動かし、山を平らにし、川を乾かし、雷と稲妻と雹をもたらし、木々から葉を取り除き、再びそれらを木に戻して、人々を病に罹らせ、癒し、悪魔を追い払い、死者を蘇らせ、彼はまた磔にされて死者の内より蘇る様に見えます。全てのキリスト者は仰天し、反キリストが誤った信仰を承認させる間、重い疑惑の内にあるでしょう。



(祓魔式におけるテオフィロス神父の御証言)

テオフィロス神父は祓魔式において荒き無情な答えをもって悪魔に冷遇されました。「黙れ!それはお前と関係ない事だ!」サタンはしばしば軽妙にラテン語の語句を用いてみせました。「Non ad rem!」これは「それはこれとは関係ない。」「適切ではない。」という事を意味します。一時サタンは反キリストについて寧ろ饒舌になりました。彼がイエズスの公教会に申し分なき混乱を引き起こすと語った時、メキシコの状況について非常に勝ち誇って言及した時を思い出して下さい。彼が反キリストの凄まじき激怒が公教会に向けられるかを尋ねられた時、彼はそれは自明であり、また横柄に継続する事を主張しました。「そうだ。サタンは既に外国におり、反キリストは既にパレスチナに生まれている。(他の時彼は米国について言及しました)しかし彼は未だ若く、彼の力が知られる前に、最初に身分を隠さねばならぬ。」


ある時テオフィロス神父が悪魔にここを発ち、地獄に戻る様に強要しました。すると悪魔は唸る調子で答えました。「如何にしてお前が私を地獄に追い払う事が出来ようか。私は反キリストの為の道を備える為に解放されておらねばならぬ。」再び彼はその肉身に憑いた女性を通じて語りました。「我々は多くの事を知っている。我々は時の印を読む。これは最後の世紀であり、人間が西暦2000年を書く時、終りは間近である。」これらは"偽りの父"の言であるにせよ、我らの主御自らの如き様式でサタンは語りました。この内容に対する審査は不可能であるにせよ、もし我らの主の御勧めに従い奉るならば、時の印の理解を試み、我々は適切に為すでしょう。地獄の力が我々の時代において、公教会を崩壊させんと必死の試みを見せている事は否定出来ません。



<預言><福者レンボルドの預言>


「世人が天主を忘却さする驚くべき発明を考案する時、天主は世をこらしめられるであろう。彼らは馬なくして運び、鳥の如くに飛ぶであろう。」



<19世紀の恍惚の預言者>


「戦争が再び起こる前に、食料は不足し、また高価になるであろう。労働者の為に仕事は殆どないであろう。父親達は子女が食べ物を求めて泣いているのを聞くであろう。地震と太陽に徴があるであろう。終わりの頃に、暗黒が地球を覆い、誰もが平和が確実に実現されると思っている時に、大きな出来事があるであろう。革命は、かのフランスの場合の如くにイタリアで始まり、しばらくの間教会に教皇が不在となるであろう。」



<19世紀の十字架に磔にせられしマリア修女の預言>


「全ての国が戦争と内戦によって揺るがされ、人類の僅か4分の1が生き残る三日間続く暗黒の間、邪悪な者達は死し、また聖職者も彼らの多くはその国の信者を守るために死し、その総計も大いに減少します。」



19世紀の神秘家 ルイス修道士の預言


(世の終わりには)恐ろしき戦争が抑えられ難く欧州を覆うであろう。天主は、このモラルの退廃の時まで長く耐え忍ばれる。天主は全人類の半分を滅ぼされ、ロシアはこの数多の非法を証す者となり、大都市も小さな町も 全人類の半分を滅ぼす血の革命の内に破壊され、その後エルサレムに王の座あり、数多の者がカトリック信仰に抱かれるであろう。



19世紀の神秘家 マリー・デ・ラ・ファウデイスの暗黒の三日間に関する預言


「その完全なる闇が三日間到来するであろう。祝別されたローソクだけがその恐るべき闇の間に光を与えるであろうが、天主に対する信心を持たぬ者の家では光は与えられぬであろう。稲光や暴風や嵐や地震が貴方の家屋にも浸透するであろうが、それでも祝別されたローソクの火を消そうとしてはいけない。(その時)血の様に赤い雲が空を横切り、稲妻は地球の核を揺さぶるであろう。」



17世紀の神秘家 バルザッサル神父の預言


「私は陸が水に覆われた海によって飲み込まれるのを見た。しかし、それから徐々に陸地が現れだした。ロンドンの塔の頂上も少しずつ現れ始め、それは水で覆われる以前より一層美しかった。」


出典元・信心の園