煉獄の霊魂の為に祈る②

 


ミサ聖祭の奉献の間には、他のいかなる時よりも多くの霊魂が煉獄から解放されます。クリスマスは一年中で最も多くの霊魂が解放される日であり、次に我らの主、聖母マリア及び偉大な聖人たちの祝日が続きます。霊魂達は彼らの誕生日、洗礼日、命日に彼らの為に捧げられる祈りから多くの恵みを受けます。我々が地上で煉獄の霊魂達の為に多く働く程、それだけ我々が煉獄へ行った時には多くの人の祈りを受け、またキリストは我々に対し、より慈悲深くあられるでしょう。


1969年8月16日、イタリアのサン・ダミアノにおいて聖母は我々に対し、煉獄の霊魂達の為に次の祈りを沢山する様にお頼みになられました。聖母は我々がこの祈りを行うならば、「私達は非常に多くの霊魂を解放するでしょう、非常に多くの霊魂を」と仰いました。


「使徒信経」5回「サルベ・レジナ(元后憐れみ深き御母)」1回「主祷文」1回「天使祝詞」1回「栄唱」1回


「死者の為の祈り(主よ、永遠の安息を彼らに与え、絶えざる光を彼らの上に照らし給え。彼らの安らかに憩わん事を。アーメン。)」1回



<煉獄の霊魂の為の祈り>

「今もいつも御聖体の内におられ、常に煉獄の貧しい捕われた霊魂達の為への燃える愛を持って焼き尽くされる、ああ、イエズスの優しき聖心よ、彼らを憐れんで下さい。貴方の審判において厳格になられず、貴方の尊い御血の滴を激しい炎の中に落として下さい。そうして、慈しみ深い救い主よ、貴方の天使に、彼らを元気づける、光と平和の場所へと導かせて下さい。アーメン。」


「永遠なる御父よ、我御身に御子の聖なる御傷及び御子のいと尊き御血を、罪人の回心が為、煉獄の霊魂の救済がために捧げ奉る。」(教会認可1956年5月2日 刊行許可1956年5月1日アルベルツ・G・マイヤー ミルウォーキー大司教)


「キリストの聖なる御傷は煉獄の霊魂達の最大の宝です」

「ああイエズスよ、御身の子らの叫びを聞き給え。彼らは大いなる苦しみの中に嘆き悲しむなり。願わくは彼らに尊き御血もて涼味を与え、救いの天使を遣わし、縛められし彼を、この苦しみ充つる淵より、御身を見奉るの光栄に導き給え。天主なる聖霊よ、彼らを憐れみ給え。アーメン。」 


「栄唱」1回


「ああ全能なる天主よ、御子イエズスがゲッセマニの園にて流されたるいと貴き御血によりて、煉獄の霊魂、殊に霊的な援助に最も事欠きたる霊魂を救い出し給え。御身を永久に賛美し祝さんが為、御身の栄光をそれにもたらし、授け給わん事を。アーメン。」


「主祷文」1回「天使祝詞」1回 


「主よ、永遠の安息を彼らに与え、絶えざる光を彼らの上に照らし給え。彼らの安らかに憩わん事を。アーメン。」



<啓示された祈願>

この祈願は我らの主の聖なる各五つの御傷に向って唱えられます。


「わがイエズスよ、御功徳により我を贖い給いし聖なる御傷を、我愛し尊崇し奉る。」


イエズスは言われました。「この方法によってわが御傷を尊崇する事を私の者達に教えよ。私はこの祈祷が唱えられる毎に、わがいと尊き御血の滴を煉獄の炎を受ける霊魂にふりかける事を約束する。」



<煉獄の聖なる霊魂の為の射祷>

・「我らの救い主なる主イエズスよ、御身の祝福を我らに与え、永久の死より我らを救い、御身の聖なる公教会を支え、万国に平和を与え、煉獄にある苦しめる聖なる霊魂を解放し給え。」


・「主よ、御身は尊き御血もて御身の下僕を贖い給いしにより、願わくは来りて彼らを助け給え。」


・「聖なるマリア、救いの聖母よ、我らの為に、煉獄の聖なる霊魂の為に祈り給え。」


・「贖慮の御母にして天主の御母なるマリアよ、我らの為に、かつ主の抱擁の内に身罷りたる全ての者の為に祈り給え。」


・「慈悲深き救い主イエズスよ、彼らに永遠の安息を与え給え。至福なるイエズスの聖心、願わくは罪人を改心せしめ、臨終にある者を助け、煉獄の霊魂を救い給え。ああわが天主よ、イエズスがこの世に在せし時、その聖心がこの時刻に当りて御身に光栄あらしめ給いし全ての愛の業を煉獄の霊魂の為、御身に捧げ奉る。アーメン。」



<聖ブリジッタの祈り>

「おおいとも寛容なる童貞マリア、天使と地上の元后よ、煉獄の炎に苦しめらるる者の解放、罪人の赦し、正しき者の徳における忍耐を得させ給い、かつ脅威を与うる危険よりか弱きはらから、我らを守り給わん事を、御身に祈り奉る。御父と聖霊と共に生き、かつしろしめし給う御子、我らの主イエズス・キリストによりて。アーメン。」



<煉獄の霊魂への捧げ>

「天の御父よ、信仰のこの巡礼を受け取り給いて、煉獄中の霊魂を天の御国に解放し給い、かつそこに留まりし者の苦しみを和らげ給え。アーメン。」(教会認可)



<諸聖人方の御言葉>

「口舌で言い表す事は出来ません。心で理解する事は出来ません。どれほど恐ろしい事でしょうか、煉獄と最後の銅貨までさえ負債を支払わなければならない事を請合わされる事が…これは天主の義の求めを満たす、天主の御定めです」(ジェノアの聖カタリナ)


「煉獄の火はこの人生で感じられる、もしくは想像しうる全ての苦しみよりも更に耐えられない物となるでしょう。」(尊者ビード)


「(煉獄の)聖なる霊魂らは、彼らの為に免償を得る事が出来る信心深い者達の祈りを切望しています。彼らの執成しは強力です。絶えず祈って下さい。私達は煉獄を空にしなければなりません!」(聖ピオ神父)


「我々は数多くの祈願を信心深くこの世を去った霊魂達の為に唱えなければならない。霊魂が浄められて、天の御国に入る為に!」(アルスの主任司祭聖ヴィアンネ)


「わが天主よ、復讐の炎を通り抜けずして真っ直ぐに天国に入るに十分なる霊魂とはいかなる者でしょうか」(アビラの聖テレジア)


「地獄において、また丁度煉獄においてその呪われた同じ火が苦しめるのです。煉獄中の最小の苦しみとは、今世での最も大きな物を超えています。」(聖トマス・アクイナス)


アレキサンドリアの聖クレメントは、天国に入りうる前には全ての小さな罪を罰によって償わなければならない、と言いました。


「我々は死者の為に毎年の捧げ物を整えるのである。」(テトィリアヌス)


ドゥピンのプロテスタントの翻訳者は、聖クリゾストモの8番目の説教を読み、フィリピ人への手紙において使徒達御自身が御ミサにおいてこの世を去った信心深き者達の為に祈る事を命じられている事に気がつきました。


<煉獄の霊魂のための祈願>

「イエズスの聖なる五つの御傷を崇め、煉獄に苦しめる霊魂の為に祈らん。わがイエズスよ憐れみ給え。慈悲深きイエズスよ、永遠の安息を彼らに与え給え。(5回唱えます)」


祈願

「ああ天主、御身の報い給う御慈悲はたとうる物なく深く、御身が正し給う正義と、贖い給う御憐れみは、共にかくも貧しき我らには悟り得ざるまで大いなり。されば我らは御子の尊き聖血と諸聖人の数知れざる功績とを御身の限りなき御慈悲に捧げ奉る。ああ主よ、願わくはこの犠牲によりて煉獄の霊魂に御慈悲を垂れ、彼らの負債を赦し、罰を免れしめ、聖なる諸天使に導かれて、目の当たり主を見奉るを得しめ給え。我らの主キリストによりて。アーメン。」


「憐れみの父なる聖霊よ、煉獄の霊魂に御慈悲を施し給え。アーメン。ああ主よ、罪を浄め、これを赦し給う御慈悲は永遠に賛美すべきかな。アーメン。」               



<我々のなし得る事>

・聖なる霊魂らが為に日々祈りを捧げる。


・各週において一日全ての善行、祈祷、犠牲、もしくは免償を捧げる。


・彼らの為に聖祭を捧げる。これは彼らを解放するに最も力のある物です。多くの聖祭を捧げる事が出来ない場合は、その意向を持って可能な限り聖祭を助けるべきです。


・豊かな免償を与えられているロザリオ、十字架の道行き、これらは聖なる霊魂らを助ける優れた手段です。


・「永遠の御父よ、主イエズス・キリストのいと尊き御血を今日世界中で唱えられたるミサ聖祭と共に、煉獄中の霊魂らが為に捧げ奉る。」聖大ゲルトルードはこの祈願を日々唱える事を習慣としていましたが、我らの主は聖女にこの祈願によって煉獄に住まう莫大な数の霊魂が天国に入った事をお見せになりました。



<実例>

カテリヌ・ド・サン・トギユスタン童貞の伝の中に、次の話が記されている。この神の端女が住んでいた所に、マリアと呼ぶ婦人がいた。この婦人は、若い頃から不身持ちで、年をとっても行いを改めなかった。それで、その地方の住民から追放されて人里離れた洞窟に隠れなければならなかった。そこで彼女は生きながら腐敗し、万人から見捨てられ、秘跡も授からずに死んだ。人々は彼女の亡骸を汚らしい動物の死骸を葬る様に畑に埋めた。さて、カテリヌ童貞はこの世を去って永遠の世界に入る全ての霊魂の為に祈っていた。しかしこの汚らわしい老女の死を聞いても、彼女の為に祈ろうという考えは起こらなかった。カテリヌ童貞は他の人と同じ様に、この女は地獄におちた者と信じていた。この事があってから四年の歳月が流れた。ある日の事、カテリヌ童貞に一人の煉獄の霊魂が現れて言った。「カテリヌ童貞、何と私は不幸なのでしょう。貴女は死にゆく全ての人の霊魂の為にお祈りになりますのに、ただ私の霊魂だけには同情して下さいません。」「貴女は何方ですか。」とカテリヌ童貞は尋ねた。「私は洞窟で死んだ哀れなマリアです。」「まあ、貴女はどうして助かったのですか?」「私は聖母マリアの御慈悲によって助けられました。」「それはまたどうして?」「私は臨終の時、多くの罪に汚れ誰も助けてくれる者がありませんでした。それで神の御母に向かい『ああマリア様、御身は見捨てられた者の拠り所です。御覧下さいませ。ただ今、私は皆に捨てられてしまいました。御身は私の唯一の希望です。御身だけが私を御助け下さる事ができるのです。どうぞ私を憐れみ下さい。』と祈りました。聖母マリアは私に痛悔の心を起こさせて下さいました。それで助かったのです。その上憐れみ深き元后は、私にもう一つの御恵みを下さいました。私の苦しみに免じて、償いの期間を短くして下さったのです。でなければこの後私は、長年の間償いを果たさなければならなかったのです。ただ今、私は御ミサを数回捧げて頂けたら、煉獄から救われるのです。どうぞ私の為に御ミサを捧げて頂いて下さい。そうしましたなら、私は貴女の為、神様とマリア様に絶えずお祈り致しましょう。」カテリヌ童貞はすぐさま御ミサを捧げて貰った。すると数日の後、マリアの霊魂が太陽の様に輝いて現れ童貞に向って「カテリヌ童貞、私は天国に昇って神の御憐れみを歌い、貴女の為にお祈りします。」と語ったという。(聖母マリアの栄光 より)



託された宝 ロザリオ


聖ピオ神父はある日、ロザリオを唱え終えた後に「私は貴方に宝を託している!我々は煉獄を空にしなければならない!」と叫びました。


アビラの聖テレジア教会博士はロザリオを祈っている間に煉獄を見ました。霊魂達は炎による浄めを受けていました。聖女が最初の「天使祝詞」を唱えると、新鮮な水によって霊魂達が苦しみから解放されました。それからも全ての「天使祝詞」によって彼らは同様に慰めを受けました。聖女は聖なるロザリオの祈りがいかに貧しい霊魂達に大きな慰めを与えるかを理解しました。


聖アルフォンソ・リゴリオ教会博士は言います。「もし我々が煉獄の霊魂の助けを望むならば、我々はロザリオを祈るべきである。」



<聖スタニスラオ・コスタカ修道士の話>

ドミニコ会士であった聖スタニスラオ・コスタカがある日ロザリオを祈っていると、煉獄の貧しい霊魂が現れました。この女性の霊魂は聖人に対し、地上の苦しみを煉獄の苦しみと比較するならばそれは何でもない事である、と伝えました。霊魂は自身の示す事を証明する為に、聖人に御自身の手を差し出される様に頼みました。突然汗の滴が霊魂から聖人に降りかかりました。液体が聖人の手の隙間を焼いたので、聖人は苦しみ悶え叫びました。霊魂はこれが自身が煉獄の只中で絶え間なく感ずる苦しみの一部分であると主張しました。憐れみに突き動かされ、聖人は浄めの状態にある貧しい霊魂達の為に代祷と償いを捧げ続けました。



<ローマの聖フランチェスカの話し>

ローマの聖フランチェスカは煉獄に関する多くの詳細な幻視を得て、それを記録しました。聖女は煉獄は3つの段階に別れており、それぞれの罪の程度によって異なる階層に入る事を知りました。「一番上の第1段目においては一時的な留置であり、霊魂は損失の苦しみを除くほんの少しの苦しみを受ける為だけに存在し、彼らは天に入る瞬間を待ち焦がれています。この第1段目は氷の巨大な地下牢の如くに現れました。この場所の寒気は厳しく極端な物でした。第2段目は油脂を煮る巨大な大釜の如くでありました。最後に、第3段目にして最も低い階層は金や銀の鋳造の如くでありました。ここの環境は巨大なる火の炉に似ておりましたが、地獄の如き暗闇と熱ではありませんでした。巨大なる火はその犠牲者らの浄めの為に放たれました。最も低い階層においては大罪に身を委ねて有罪となった人々が存在しました。」



<アルスの主任司祭聖ヴィアンネの話>

ある伯爵夫人はアルスの主任司祭聖ヴィアンネが身罷りし者と交流出来る事を確信して証言しました。夫人の1人の子息が亡くなり、それから数日後に自らの国の為に生命を捧げたその子息の現状を尋ねたいと思い、夫妻は聖人を訪れました。聖人は絶望しない様に、と言いました。「彼は煉獄にいるが、短期間であろう。」夫人は聖人の言葉を信じようとし、また為し得た可能性を悔やまざるをえませんでした。夫人は子息の存命中に司祭に告白する機会を与えませんでした。その悲しみの6ヶ月後に、夫妻は1つの知らせを受けました。それは子息が負傷後直ちに告白し、秘蹟を授かって息を引き取ったという知らせでした。この良き知らせを夫妻と聖人は共有しましたが、聖人は子息が既に解放された事を知っていました。



<ベルギーのマリア童貞の話し>

1840年にベルギーはドイツに対するフランスの同盟国として参戦しました。同年9月にベルギーのレデンプトール会修道女であったマリア・セラフィナ童貞は突如わけもなく強い悲しみに襲われました。その後すぐに彼女の父親が戦争で亡くなった知らせを受け取りました。その日よりマリア童貞は繰り返し呻き声と、「私の愛しい娘よ、私に慈悲を持って欲しい!」という声を聞きました。彼女はまた堪え難き頭痛に苦しみました。ある日彼女が横たわっていると、父親が炎に囲まれ、深き苦しみに浸されているのを見ました。彼は煉獄で苦しみ、娘の祈祷を懇願し、また彼女に煉獄の苦しみを語る為の許しを天主より受けました。彼は言いました。「私の代わりに貴女が聖祭と祈祷と免償を得させてくれる事を願います。この火に満ちた穴に私がいかにして埋まっているかを見て下さい。もし人々が煉獄の何たるかを知っていたならば、彼らはここでの霊魂の苦しみを軽減し避ける為に、何事であっても苦しんだ事でしょう。私の娘よ、非常に聖にして、最も些細な点であれ、聖なる掟を守りなさい。修道者の為の煉獄は非常に恐ろしい物です!」



<聖マリア・マルガリタ・パッヂ童貞の話>

ある日聖女が他の童貞らと供に修院の庭で祈っていると、聖女は突如恍惚となり、自身の前に煉獄の穴が開けたのを見ました。聖女は声を聞き、招きに応じてその苦しめる者について行きました。その貧しき霊魂は煉獄において苦しみに耐えし者で、この声は聖女が彼らの為に厳格に慈悲深く祈りし故であると説明しました。他の童貞らは聖女が語っていた言葉を聞きました。「はい、私はそこに行く事になるでしょう。」


ある日修院の門戸に錠が掛けられて暫くして後、修道士らは廊下において幾人かの者の歓呼の叫びを聞きました。「ピオ神父万歳!」修道士らは、その叫び声をあげた霊魂が、聖ピオ神父の祈りの為に煉獄より解放された兵士らの物であった事を特定しました。



<煉獄の霊魂に対する敬虔なる呼祷>

1.「ああ主イエズスよ、オリベトの園において流され給いし御血によりて、煉獄にありし霊魂ら、殊にいとも見捨てられし霊魂をいみじくも助け解放し給う。天の御国において今日これを着かせ給いて、諸天使と御身の祝せられた御母と一致して、これが御身を永久に賛美せん事を。アーメン。」


2.「ああ主イエズスよ、御身の鞭打ちの間に流され給いし御血によりて、煉獄にありし霊魂ら、殊に生涯の間にいとも善なりし霊魂をいみじくも助け解放し給う。天の御国において今日これを着かせ給いて、諸天使と御身の祝せられた御母と一致して、これが御身を永久に賛美せん事を。アーメン。」


3.「ああ主イエズスよ、御身の棘の冠の間に流され給いし御血によりて、煉獄にありし霊魂ら、殊に祝せられた童貞にいとも信心深くありた霊魂をいみじくも助け解放し給う。天の御国において今日これを着かせ給いて、諸天使と御身の祝せられた御母と一致して、これが御身を永久に賛美せん事を。アーメン」


4.「ああ主イエズスよ、御身の十字架を運ばれ給いし間に流され給いし御血によりて、煉獄にありし霊魂ら、殊にわが悪しき手本によりて苦しみし霊魂をいみじくも助け解放し給う。天の御国において今日これを着かせ給いて、諸天使と御身の祝せられた御母と一致して、これが御身を永久に賛美せん事を。アーメン。」


5.「ああ主イエズスよ、最後の晩餐にて御身の使徒らに贈られ給いし御血によりて、煉獄にありし霊魂ら、殊に祭壇の御聖体にいとも信心深くありた霊魂をいみじくも助け解放し給う。天の御国において今日これを着かせ給いて、諸天使と御身の祝せられた御母と一致して、これが御身を永久に賛美せん事を。アーメン。」


6.「ああ主イエズスよ、御身の聖なる御傷より溢れ給いし御血によりて、煉獄にありし霊魂ら、殊に現世において我に世話を委ねし霊魂をいみじくも助け解放し給う。天の御国において今日これを着かせ給いて、諸天使と御身の祝せられた御母と一致して、これが御身を永久に賛美せん事を。アーメン。」


7.「ああ主イエズスよ、御身の聖心より溢れ給いし御血によりて、煉獄にありし霊魂ら、殊に御身の祝せられた御心への信心をいとも広めたる霊魂をいみじくも助け解放し給う。天の御国において今日これを着かせ給いて、諸天使と御身の祝せられた御母と一致して、

これが御身を永久に賛美せん事を。アーメン。」


8.「ああ主イエズスよ、十字架上の御身の聖なる御忍従によりて、煉獄にありし霊魂ら、殊に我によりていとも苦しみた霊魂をいみじくも助け解放し給う。天の御国において今日これを着かせ給いて、諸天使と御身の祝せられた御母と一致して、これが御身を永久に賛美せん事を。アーメン。」


9.「ああ主イエズスよ、御身の十字架上の御足元にて祝せられた童貞の流し給いし御涙によりて、煉獄にありし霊魂ら、殊に御身をいとも愛せし霊魂をいみじくも助け解放し給う。天の御国において今日これを着かせ給いて、諸天使と御身の祝せられた御母と一致して、これが御身を永久に賛美せん事を。アーメン。」



祈願


「ああ天主、創造主にして全ての信心深き者の贖い主よ、御身のこの世を去りし下僕らの霊魂に、彼らの全ての罪の赦免を被らしめ給え。敬虔なる嘆願によりて、彼らが常に望む赦しを得ん事を。聖霊との一致の内に御父なる天主と共に生き、かつしろしめし給う主なるかな。アーメン。」


「彼らが平和の内に憩わん事を。アーメン」



<煉獄の霊魂の為の呼祷>

「ああ主よ、我ら御身にこい願い奉る。煉獄の火の内に留められし霊魂らを、御身のいと尊き御血もて救い給え。親愛なる主よ、彼らに永遠の安息を与え給え。」



<福者ユージェニー・スメットの要約の祈祷>

「主よ、永遠の安息を彼らに与え、絶えざる光を彼らの上に照らし給え。彼らの安らかに憩わん事を。アーメン。)」(1回)


「ああ、いとも苦しみ給いし我らの主を覆いし至聖なる御傷よ、煉獄にありし貧しき霊魂を憐れみ給え。かつ惨めな罪人なる我を憐れみ給え。」(50回)


「ああ現世を去り天を熱く待ちたる聖なる霊魂よ、我を憐れみ給い、わが困窮の全聖寵を願い給え。」(50回)



<諸聖人方の御言葉>

「この火によりて霊魂を浄め汚れを除くを定められしが、そは恐らくは我らの地上で耐え得し何事よりも激しき物である。」(聖アウグスチヌス)


「わが愛は貧しき霊魂の解放を自らに押し進めるのである。慈悲に富めし王は、監獄に彼の有罪の友人を義の為に残すのであれば、貴族の1人がこの囚人を弁護して何らかの釈放に対する申し出のあるという願いをもって待つであろう。それから王は喜びに満ちて彼を自由の身とするであろう。同様に私は至高なる喜びで貧しき霊魂の為に私への捧げを受け取り、わが大いなる値を払いし者を我に近づくる事を切望するのである。貴女の愛する霊魂への祈りによりて貴女が祈祷の語を唱えるによりて舌を動かすと同じくして、私は煉獄より囚われし者を解放に導くのである。」(我らの主より聖大ゲルトルードへ)


「現世を去りし者の言及を為すに、我らは聖なる神秘を無駄にしてはならぬのであり、彼らの為に祭壇上に在し給う、世の罪を除き給う子羊に近く引き寄せられて、こい願い奉るのである。」(聖ヨハネ・クリゾストモ)


「煉獄で一日を過ごすよりも、最後の審判まで地上のあらゆる責め苦で苦しむ方がましである。」(聖シリル)


「煉獄にありし霊魂を助ける事は、仁慈の最上の働きを行う事であるというよりも、寧ろ、いとも崇高なる方法にて全ての仁慈の働きを調和して行うという事である。それは飢えし者に食を与え、囚われ人を解放し、裸の者を覆い、惨めなる亡命者の為に天のエルサレムのもてなしを得させるのである。それは悩める者を慰め、無知なる者を指導するのである。罰にありて、これはある者の内に全ての仁慈の働きを行うという事である。」(聖フランシスコ・サレジオ)



<Raccolta >

「ああ主イエズス・キリスト、栄光の王よ、信心深くありしこの世を去りし霊魂を、地獄の苦痛とそのいと深き深淵より救い給え。彼らをその獅子の口より救い、彼らの外の暗闇に陥らざらん事を。地獄の彼らを飲み込まざらん事を。ただ御旗手なる聖ミカエルが彼らを、御身のアブラハムとその子孫への古の御約束なる御光に連れ戻し給わん事を。アーメン。」


 

<我らの主より、福者テドへの啓示>

我らの主は福者テドに対し、特定の間における「死者の為の射祷」について啓示された。それがその霊魂の為に善にして、更に天主の御旨によるならば、その者はこの方法で百度射祷を祈る事により得る事が出来るであろう。「主よ、永遠の安息を彼らに与え、絶えざる光を彼らの上に照らし給え。彼らの安らかに憩わん事を。アーメン。」(50回唱える)


ああいと多大なる彼の御苦しみと御血の犠牲なる、いとも聖なるイエズスの御傷よ。ああ我らへの尽きざる愛の源なる、いと誉れある御傷よ。罪人なる煉獄にありし貧しき苦しめる霊魂らを憐れみ給え。


「主よ、永遠の安息を彼らに与え、絶えざる光を彼らの上に照らし給え。彼らの安らかに憩わん事を。アーメン。」(50回唱える)


「ああ天の御国を篤く待ち望みし、現世より煉獄を通りし聖なる霊魂らよ、わが為に祈り、我がわが天主なる主にこい願い奉りし、我の必要とせる全聖寵を願い給え。」



<聖マルガリタ・マリア・アラコック童貞の御話>

「私がキリストの聖体の祭日において御聖体の御前で祈っておりました時、突然火に包まれた人が私の前に立ちました。私はその憐れむき状態にありし霊魂が煉獄にあるのを知って、私は酷く泣きました。そのベネディクト修士であった霊魂は、かつて私の聴罪をし、聖体拝領を命じた者であり、その報いとして天主は、彼が私に彼の苦しみを助ける様に願う事を許されたと伝えました。彼は私に、三ヶ月の間、私が為すべき事や苦しみを彼に適用する事を願いました。私は上長の許しを得て、彼が願った事をしました。彼の苦しみの最大の原因は、生涯の中で天主のそれよりも、自らの利を好み、自らの評判に、余りに意を傾けていたという生涯であったという事を伝えました。第二には、自らの同胞への慈善の不足でした。第三にはまた、全く自然に付随する、被造物への慈善の不足でした。その三ヶ月の間に耐えなければならぬ何かについて述べる事は困難です。彼は決して私の下を去らず、彼に面しそれが燃えると、それは余りに酷い痛みであり、私は呻いてほぼ絶え間なく泣かざるを得ませんでした。私の上長は同情を持って接され、困難な償いの業を行う様に私に言われました。そして私は殊に規律の遵守を取りました。三ヵ月後に、私はかの霊魂が福楽と喜びと栄光とに輝いているのを見ました。彼は永遠の福楽を楽しもうとしており、謝意のうちに私に、彼が天主と共にある時に私を保護すると言いました。」



<聖マルガリタに啓示されし千の霊魂を解放する祈り>

我らの主は聖マルガリタに対し、次の祈りが唱えられる毎に千の霊魂が煉獄より解放される事を啓示された。「永遠の御父よ、我御身に天主の御子イエズスのいと尊き御血を、万代の煉獄にありし聖なる霊魂の為、今日全世界にて唱えらるる聖祭との一致の内に捧げ奉る。アーメン。」



<聖ブリジッタに啓示された祈り>


もしこの祈りを聖金曜日に三回敬虔に唱えるのであれば、三十三の霊魂が煉獄から解放され、三の霊魂が他日に解放されるであろうという事を、我らの主は聖ブリジッタに啓示されました。


「ああ恵みに満てし慈悲深き、崇むべき御手とわが救い主イエズス・キリストの御足、かつ御血と共に封ぜられし聖なる十字架よ、我御身を崇め奉る。わが為に十字架に釘付けられた我が天主よ、我御身を崇め奉る。ああ、わが主の御愛の主イエズス・キリストの聖なる十字架よ、我再び御身を崇め奉る。アーメン。」


「もし貴女が、全ての煉獄の霊魂の内、天主が誰かを問わず受け入れ給う様にという意向を為すならば、直ちにそれは一つの特定の霊魂に適用されるでしょう。」(名前を知られていないある煉獄の霊魂の啓示:教会認可)


出典元・信心の園

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