イエズスのいと尊き御血への信心


「この世において、霊魂を聖化する為の努力より聖なる事はありません。その霊魂の救霊の為にイエズス・キリストは御血の最後の滴まで注ぎ出されたのです。」(聖ドン・ボスコ)


聖トマス・アクイナスは、いと尊き御血を「天の楽園への鍵」と呼びました。



<いと尊き御血の連祷>

1960年2月24日典礼聖省作成


主憐れみ給え▲キリスト憐れみ給え。


主憐れみ給え▲キリスト憐れみ給え。


キリスト我らの祈りを聴き給え▲キリスト我らの祈りを聴きいれ給え。


天主なる御父▲我らを憐れみ給え。


天主にして世の贖い主たる御子▲我らを憐れみ給え。


天主なる聖霊▲我らを憐れみ給え。


唯一の天主なる聖三位▲我らを憐れみ給え。


永遠なる父の御独り子なるキリストの御血▲我らを救い給え。


人となり給える天主の御言葉なるキリストの御血▲我らを救い給え。


新たにして永遠なる契約のキリストの御血。▲我らを救い給え。


御心痛のうちに地に滴り落ちたるキリストの御血▲我らを救い給え。


鞭打ちによりて多量に流されたるキリストの御血▲我らを救い給え。


茨の冠(かん)によりて流されたるキリストの御血▲我らを救い給え。


十字架の上にて溢れいでたるキリストの御血▲我らを救い給え。


我らの救霊の代価なるキリストの御血▲我らを救い給え。


罪の赦しの条件なるキリストの御血▲我らを救い給え。


聖体の秘跡において心の糧にしてみそぎなるキリストの御血▲我らを救い給え。


憐れみの本流なるキリストの御血▲我らを救い給え。


悪魔に打ち勝ち給えるキリストの御血▲我らを救い給え。


殉教者の勇気なるキリストの御血▲我らを救い給え。


証聖者の力なるキリストの御血▲我らを救い給え。


童貞者を育むキリストの御血▲我らを救い給え。


滅びゆかんとする者の救いなるキリストの御血▲我らを救い給え。


重荷を負える者の支えなるキリストの御血▲我らを救い給え。


悲しむ者の慰めなるキリストの御血▲我らを救い給え。


悔い改むる者の希望なるキリストの御血▲我らを救い給え。


死に臨める者の助けなるキリストの御血▲我らを救い給え。


心の平和と柔和との源なるキリストの御血▲我らを救い給え。


永遠の生命の保証なるキリストの御血▲我らを救い給え。


煉獄より霊魂を解放するキリストの御血▲我らを救い給え。


全ての栄えと誉れとにいとも相応しきキリストの御血▲我らを救い給え。


世の罪を除き給う神の子羊▲主我らを赦し給え。


世の罪を除き給う神の子羊▲主我らの祈りを聴きいれ給え。


世の罪を除き給う神の子羊▲主我らを憐れみ給え。


主よ御身は貴き御血によりて我らを罪より贖い給え。


▲我らをもって天主の王国を造り給えり。


祈願 


「全能永遠の天主、主は御独り子を世の贖い主となし、その御血を我らの罪の代償と定め給いたれば、我らをして、救霊の代価なる御血を相応しき心もて礼拝し、御血の御力によりて、この世においては諸々の悪より逃れしめ、天においては、御血の永遠の実りに与るを得しめ給わん事を、我らの主キリストによりて願い奉る。アーメン。」



<カルワリオへの道にて我らの主イエズス・キリストが落とされた御血の滴への信心>


ハンガリーの女王聖エリザベトは聖マルチダと聖ブリジッタと共に、イエズス・キリストの受難について何かを知る事を望み、熱心な祈りを捧げた。私達の主イエズス・キリストは御出現になり次の信心業を示した。"私が落とした血の滴に敬意を示す為3年間毎日各2回の「主祷文」と「天使祝詞」と「栄唱」を唱える誠実な者達に私は次の5つの恵みを与える。"


 1.罪の全免償および罪の赦免


2.煉獄の苦しみからの自由。


3.もし3年間を完了せずに死んでも、それを完全に終えたのと同じ事になる。


4.貴女が死ぬ時には、聖なる信仰の為に全ての血を流した事と同じ事になる。


5.私は天国から、貴女と貴女の4代までの霊魂を連れて行く為に降りてくる。



<啓示された御血への信心>


我らの主がスウェーデンの聖ブリジッタに約束された。「12年間毎日、いと尊き御血に光栄を帰す為7回の「主祷文」と7回の「天使祝詞」と黙想をする者に次の5つの恵みを与える。」


1.彼らが煉獄に入る事はないであろう。


2.イエズスは彼らを、信仰の為に全ての血を流したのと同じ事にし、殉教者と同じ者に引き上げる。


3.イエズスは彼らの選んだ3人の親戚の霊魂を恩寵の状態に留まらせる。


4.彼らの親戚の4代までの霊魂に、地獄に入る事を免らせる。


5.イエズスは、彼らの親戚が亡くなる1ヶ月前にその人に知らせる。


またこの12年の間に亡くなるとしても天主はその信心を完了したと同じく考え、その約束は同じである。


教皇インノケンティウス10世はこの啓示を確認し、この信心を行う者は聖金曜日に煉獄より霊魂を解放するであろう、と付け加えられました。我らの主のいと尊き御血への日々の捧げにより、この恵みも得る事が出来るでしょう。


                 

「天主よ、我が助けに御心を傾け給え。▲主よ、我が助けに急ぎ給え。」


1.(イエズスの割礼)「主祷文」「天使祝詞」各7回。


2.(ゲッセマニの園での御苦しみ)「主祷文」「天使祝詞」各7回。


3.(柱に括りつけられ、鞭打たれ給う)「主祷文」「天使祝詞」各7回。


4.(茨の冠を押し被せられ給う)「主祷文」「天使祝詞」各7回。


5.(十字架を担われ給う)「主祷文」「天使祝詞」各7回。


6.(十字架上で死去され給う)「主祷文」「天使祝詞」各7回。


7.(イエズスの御脇腹が突き刺され給う)「主祷文」「天使祝詞」各7回。



<聖マリア・マグダレナ・パッジの祈り>


「全能の天主、イエズスのいと尊き御血の御前に我が唇を置き、祈り奉る。そが御身の御祭壇に昇るより前に我が祈りを清め給え。アーメン。」



<シエナの聖カタリナの祈願>


天主の慈しみの大洋なるいと尊き御血よ、我らに流れ出で給え。至純なる捧げ物なるいと尊き御血よ、我らに全ての恵みを得させ給え。罪人の拠り所及び希望なるいと尊き御血よ、我らの為に償い給え。聖なる霊魂らの喜びなるいと尊き御血よ、我らを引き寄せ給え。



<いと尊き御血の捧げ>


「永遠なる御父よ、御右手(おんめて)の御傷より、我らが為に極められたる御苦しみもて非常なる御愛によりて流されたるイエズスのいと尊き御血を、我ら御身に捧げ奉る。これの御徳及び御功徳によりて、御身の聖なる御祝福を我らに授け給いて、その効によりて我らが全ての悪より救われ、我らの敵共より守られん事を、我らは御身、神性の王に懇願し奉る。この意が為、我らは唱え奉る。全能なる天主、聖父と聖子と聖霊の祝福が我らに突如訪れ給いて、我らと共に常に留まらん事を。アーメン。」


続いて「主祷文」「天使祝詞」「栄唱」を各一回ずつ、我らが受け取りたる全ての祝福と利益に謝して至聖なる三位一体に向かって唱えます。



<我らの主よりヨセファ・メネデンスへの啓示>


「私の持つ隠された霊魂達の内に、わが葡萄畑の非常に有益なる謙遜な労働者達がおり、彼らは愛とわが御血に浸る事によって超自然的な金でもって彼らの行いを覆う方法を知る事によって、それを求め、動いたのである」



< "永遠の御父"への捧げにおける祈願>


教皇ピオ9世の1560年4月30日の勅答書によって、痛悔の心をもってこの捧げによる祈願に従って信心をもって唱える全ての信心深き者に、唱える毎に100日の免償を与えられた。更に信心深き者達に勧められる事は、この祈願をロザリオを唱える如くにして一日にこれを63回繰り返す事である。


祈願

「永遠の御父よ、我ら御血、御受難、イエズス・キリストの御死去、聖ヨゼフと至聖なるマリアの御悲しみを、我らの罪の負債におきて、煉獄の聖なる霊魂の苦悩におきて、我らの聖なる母なる公教会の求めが為、罪人の回心が為に御身に捧げ奉る。アーメン。」


 


 


<イエズスのいと尊き御血の効果的な捧げ>


聖マリア・マグダレナ・デ・パッヂ童貞の諸啓示の中の一つの啓示は、罪人らの上に下らんとする、天主の御怒りを解く為にイエズス・キリストの御血を捧げよとの天主の御命令でした。聖女は、我らの主より、この世の罪人らに対する主の天主の義を解く事に対し小さな努力しか払っていない事の苦言を呈されました。この御注意を頂いた後、聖女は毎日50回、生者と死者の為に、いと尊き御血を捧げるようになり、聖女は大いなる熱誠と信心とを持って、折々に数多の罪人の赦しを得させました。ある日聖女が恍惚の内にあった時、主は聖女に示現を与えられました。聖女はこの様な叫び声を聞きました。「被造物が己を贖われた御血を捧げ奉る毎に、尽きざる供物を相応しく捧ぐる事ができ、それは他の何事とも等しくはなり得ません。」


聖マチルダは一度、祭壇上に主が御出現になって御手を広げられた時、御傷より御血が流れい出ずるのを見ました。「我はこれらの御傷のほとばしりを示す。わが御父に、彼の御怒りを宥める為にである。彼はこの御血を見給う時、赦し給うのである。罪人に私を眺めさせよ。彼らは償いと回心と愛とに動かされるであろう。」



<イエズスの御血よ、我を助け給え>


「わが全ての必要において、慎みて御身にはせ寄りし時、真に述べ奉らん。イエズスの御血よ、我を助け給え。わが全ての疑い、惑い、誘いにおいて、イエズスの御血よ、我を助け給え。孤独、疲れ、試みにあいし時、イエズスの御血よ、我を助け給え。わが計画と望みの挫け、落胆、困難と悲しみにおいて、イエズスの御血よ、我を助け給え。わが努力が善果を結ばぬを見、心が失意に投げ落とされし時、イエズスの御血よ、我を助け給え。他の者らがわが期待を裏切りし時も、ただ御身の聖寵のみが我を助くを得たれば、イエズスの御血よ、我を助け給え。わが父、わが救い主として御身の優しき愛に頼りし時、イエズスの御血よ、我を助け給え。我が病み、頭と手を働かせる事あたわず、孤独となりし時、イエズスの御血よ、我を助け給え。いつも、あらゆる類の弱さ、堕落と欠点とに関わらず、いつも、イエズスの御血よ、我を助け給え、我を決して見捨て給わざれ。」



<いと尊き御血と聖なる霊魂>


聖マグダレナ・パッヂは毎日、日に五十回御血を捧げ、それがどれほど煉獄より霊魂を解放したかを示されました。私達はこの様な効果的な祈りを一日の間にしばしば唱える事によって、聖女の模範に従う事が出来ます。


祈願


「ああ永遠の御父よ、我はマリアの汚れなき御心によりて、御子のいと尊き御血を、煉獄の苦しめる霊魂の救いの為に御身に捧げ奉る。」


主は一度、聖マチルダに言われました。「わが御血によりて、我はわが御父の御怒りを征し、天主と人とを和解せしむるのである。」


ある時一度、福者ヘンリー・スソーの前に煉獄の霊魂が出現して泣き叫びました。「御血を!御血を!兄弟よ、必要としています!我々の解放を得させる物です!聖祭!聖祭!それは一方で我々に約束された物として、唱えられなければなりません!」

 


<大罪と御血の捧げ>


聖マリア・マグダレナ・パッヂ童貞が八歳の時、二人の人が互いに侮辱的な言葉を使って喧嘩しているのを聞きました。疑いなく、その二人は大罪に陥ったはずであり、聖女は天主がいかに怒り給うであろうかを思い、その晩は一晩中泣いていました。それから十六年が経ち、聖女がその事をすっかり忘れていた時、天主は御自ら聖女に、他者の罪に対し流した涙ゆえに、聖女が特別なる栄光を得た事を、輝く宝石の形で示されました。我々は他の者の罪に対し涙を流すだけでなく、御血を捧げて大罪を防ぐ事を願う事が出来ます。



<聖母・諸聖人と御血>


聖ドミニコが一度マリアを崇むる説教を聴衆にした際、聖人は聖母が降り給いて、彼らに御子のいと尊き御血を振掛けられているのを見ました。また別の時には三百人の信者の前で聖祭を捧げていると、キリストと元后なる聖母が御現われになり、カリスの中にいと尊き御血を注がれました。


聖マリア・マグダレナ・パッジ童貞は恍惚の中で、他の聖人方に伴われているフローレンス市の全ての守護聖人を見、罪人の為に天主の王座に執成している姿を見ましたが、その取次の為の願いに天主は応じられませんでした。そして次に、罪人達の守護の天使達が天主の王座の御前に近づいて願いましたが、こちらも応じられませんでした。そして次に沢山の祝せられし者達が来て、罪深き者達の霊魂の為に天主の御慈悲の執成しをしようとする時、同時に天主にいと尊き御血と、その御功徳を捧げた所、その願いは天主に聴き容れられました。



「ああ御母よ、御身はキリストに御血を与え、我らを解放し給えり。いと尊き御血の甘美なる源よ、我らの信頼を御身に置き奉る。」



<いと尊き御血への賛美>


「イエズスの御血、いと尊き御血よ、御身の在します一切に、御身に賛美あらん事を。聖寵の源、天主の御頭の幕屋、栄光の奔流、天主の御血よ。天使の軍団の崇め、人に御身を一層愛せしむる御血よ、イエズスの御血、聖なる御血よ、御身の在します一切に、御身に賛美と感謝のあらん事を。我らが全ての平安と憩いとを見出すみあらかよ、御身が知られ、愛され、祝せられん事を。」


 


<聖母より尊者アグレダのマリアへ>


「わが娘よ、貴女のこの死に向かう人生における人の言葉の力によって、これまでルチフェルと、人に対する彼の悪魔ども、或いは彼の怒りによる悪意、敏さ、偽りや計略の悪を書き記す事に成功した事はなく、彼は彼らを罪に、そして後に永遠の責め苦に引き込もうと探し回っております。彼はあらゆる善行を邪魔しようと試みます。己の精神の捕われたあらゆる悪意を、霊魂の内に注ぎこもうとします。これらの攻撃に対し、もし人がただ(キリストの御血)に静かに従い、一致するならば、天主は驚くべき守護を垂れ給うでしょう。」



聖ヨハネ・クリゾストモは言いました。


「(いと尊き御血は)悪霊を追い払う力を有し、善き天使と天使の総帥の御眼を我らの傍らに引き寄せ、天つ御国への道の白線である。」



<御血への呼祷>


・「我らの為の御慈悲ゆえに叫び給いしイエズスのいと尊き御血よ、我らを救い給え。」


・「慈悲深く在します永遠の御父よ、御身の唯一生み給える御子の御血ゆえに、御憐れみを我らに示し給わん事を、御身にひとえに願い奉らん。」


・「生命を授く源よ、この渇きにおけし霊魂に満つる潤しの内に、清浄なる愛によりて我を飽かし給え。」



<天の御父に御血と御肉を捧ぐ祈り>


「いとも愛し奉る御父よ、かつて十字架上にて、そして今なお祭壇の内に御自らを御身に捧げ給う御子の御愛との一致の内に、全公教会の万栄と救霊の為に、我は彼を御身に捧げ奉らん。鞭打ちにより残酷に裂け、打ちのめされ、襲撃と唾きとを受け、鋭き棘に刺し貫かれ、御血に覆われ、腫れ上がり、縄紐によりて鉛色となり、釘と槍とによりて裂けし彼の操正しき御肉を顧み給え。天つ御国より降り、十字架に御自らを犠牲とする為、束縛を甘受し給いし御憐れみあり、今なお祭壇の内に御身に日々御自らを捧げ給うに御自らを縛し給うなれば、ああ天の御父よ、我らを憐れみ給え。アーメン。」



<御血への大望>


「我ら御身に願い奉らくば、御身のいと尊き御血によりて贖われし御身の下僕を助け給え。」(三回)



<御血と煉獄の霊魂の解放>


ある死者の日に、アルベルノの聖ヨハネが聖祭の奉献において我らの主の御肉を天の御父に捧げていた所、御子の御血によって煉獄より霊魂達が解放されていくのを示されました。聖人が見たのは大変な数の霊魂であり、火花のように天つ御国に昇っていきました。



<呼祷>


「ああ敵う者なき御力よ、天主の御血の御徳の内に、悪魔と世と肉の攻撃に対し我らを防ぎ、それら三大の力に対し我らを勝利せしめ給え。」


「ああ全能の智よ、天主の御血の御徳の内に常に我らを助け、天主の御旨によりて我らに負わされし物を果たし奉るに、忍耐もて我らに伴い給え。」



<罪人の回心のための御血の捧げ>


「マリアの汚れなき御心よ、我らの主イエズス・キリストの御血を、罪人の回心、殊に(回心を願う者の名)の為に永遠の御父に捧げ給え。」



<霊的御血の拝領>


「ああ、祭壇の御聖体の御現存の内にて在しますイエズス・キリストの御血よ、我御身を崇め奉る。御身の御力と甘美とを信じ奉る。

我が貧しく乏しき心にの内に、御身を受くる事を熱く望み奉れば、我に来たり給え。ああ御血よ、御身はわが光明にして生命、わが一切なり。」



<聖ガスパルの書簡>


聖ガスパルは、いと尊き御血の使徒として知られ、また、いと尊き御血の宣教者会を創立した。「従って、天主の御血は、天主なる永遠の御父に慰め、我らの心を浄め、我らを愛し、御血によりて浄め給いしイエズスへの愛によりて我らを酔わせ給うでしょう。」


「天主の御血の功徳への信頼にみなぎらせましょう。これをルチフェルに対する防御の奇しき装備としましょう。"子羊の御血によりてそれらは克服されたり"。」


「私は繰り返します。この非常に重要な信心を広く繁栄させましょう。しばしば、この言葉を黙想しましょう。"十字架上の御血によりて、天地共に平安を得たれば"。」


「誘惑の時、天主の御血を呼び求めましょう。」



<聖ガスパルの善友であったマリア・ジュゼッパ・ピトッリ修女の祈り>


「ああ主よ、我が天主の御血を語らんとす時、わが霊魂は特別なる思いを知見したり。これ、いと優しき天主の御愛の誓言なり。ああ、この拝礼の信心は何たる宝なるか。我はあらゆる霊魂をこれに優しく引き入るる為の、千舌を望み奉れり。またわが霊魂が、完全にこれに浸染さるるを願い奉らん。」


 

<いと尊き御血の使徒なる 聖ガスパルへの祈り>


「いと愛す聖ガスパルよ、御身が信を込められし我らの贖いの神秘への優しき愛と、罪人の回心と霊魂の救霊(助かり)の為に御自らを捧げ給いし熱誠とによりて、真の償いの精神を 主より我らに得させ給わん事を。しかして、イエズス・キリストの御血によりて完全に浄められ、我ら救霊(助かり)を得らるるなればなり。かつ、御身の御執成しによりて聖寵の得られん事を伏して願い奉る。アーメン。」



<いと尊き御血のチャプレット>


このチャプレットは、一般のロザリオを用いて祈ります。


最初の三つの各小珠で「主祷文」「天使祝詞」「栄唱」を唱えます。


各大珠で次の祈りを唱えます。


「ああ、キリストの御血、我らを救い 聖化し、守り給え。」


各小珠で次の祈りを唱えます。


「ああ、いと清浄なる子羊の御血、我らを救い、守り給え。」


このチャプレットの締め括りに、次の祈りを唱えます。


「ああ、いと崇むべきキリスト、我らの天の王よ。御身は我らの罪の赦しと、我らの困窮の一切に対する良薬として、いと尊き御血を流し給いき。ああ、キリストの御血よ、我らを覆い守護し給え。我らを救霊(助かり)へと導き給え。我らと同胞、公教会の全体とあまねく世に攻め寄する諸悪に戦い、これを打ち砕く力を与え給え。アーメン。」



<イエズス・キリストへの信頼のチャプレット>


このチャプレットは、一般のロザリオを用いて祈ります。


十字架の御像で「いと慈悲深きイエズス、罪人なる我を憐れみ給え。」と祈ります。


各大珠で「御父よ、わが罪を顧み給え。なれど、御身の最愛の御子、我らの主イエズス・キリストが我らの為に払い給いし代価において顧み給え。霊魂の救霊の為に御苦悶の内に流し給いし 主のいと尊き御血の御功徳によりて、惨めなる罪人なる我らを憐れみ給え。」と唱えます。


各小珠で「イエズス、我を救い給え。」と唱えます。


このチャプレットの締め括りに、「イエズス、我 御身に信頼し奉る。」と唱えます。


出典元・信心の園


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