ハンドメイドのもの



昨日は、「聖母の7つの悲しみのロザリオ」と「涙の聖母のチャプレット」の、2つのロザリオの兼用ロザリオを製作しました。まぁ、元々「聖母の7つの悲しみのロザリオ」専用ロザリオは、サンパウロで購入したものが有ったんだけど、此方はメダイからセンターメダイまでの小珠が3個のロザリオだったのと(←『御受難会ver』には対応してない為)、「涙の聖母のチャプレット」専用ロザリオの小珠が「白」と指定されている為、新たに「聖母の7つの悲しみのロザリオ」と「涙の聖母のチャプレット」の、2つのチャプレットの兼用ロザリオとして製作しました。勿論、御受難会バージョンの「聖母の7つの悲しみのロザリオ」にも、対応しました。



涙の聖母への信心



Imprimatur  1935年3月22日 ブッチェワイザー ミュンヘン司教認可


欧州大戦の直後、米国から始まった世界恐慌の時代に、アメリア童貞は生きていました。

鞭打たれたるイエズスの宣教師会と呼ばれたアメリア童貞の修道院は、ブラジルのカンピナスにありました。それはカンピナス司教が設けられた修道院であり、アメリア童貞は、その修道院で天主への奉仕に身を捧げる最初の8人の修道女の一人でした。彼女は聖痕を与えられ、また貧しき者達の為に生きた犠牲の霊魂でした。1927年12月8日(無原罪の御宿りの御祝日)に有期誓願を立て、4年後の1931年12月8日に終生誓願を立てました。1929年の秋のある日、アメリア童貞の親類の男性が彼女を訪れました。彼の妻の容態が非常に悪く、何人もの医者の分析の結果、妻には治る見込みのない事がわかり、彼は非常に悲しみ、苦しみました。アメリア童貞は彼の最後の希望でした。彼は悲しみに沈み、泣き濡れた目をして叫びました。

「何が子供達の身に降りかかるのでしょうか?」アメリア童貞の心は、親類の悲しみの姿と彼と彼の扶養する子らの苦難の両方に直面して深く嘆き悲しみました。彼女は自身の可能な方法で彼らを助ける事を望み、深い祈りをもって天主なる救い主に熱心に祈り求めました。1929年11月8日、聖堂の中のイエズスを訪れるように促されるのを感じ、祭壇の前に進み、階段で慎ましく跪きました。この慎ましき姿勢の時にイエズスは御話しになられました。「もし彼の妻に望みがないのであれば、そうして私はこの家族の母親の為に私の生命を示す準備がある。私に何を行って欲しいであろうか。」「もし貴女が願いを聞き入れられたいのであれば、私の御母の涙によって私に求めよ。」アメリア童貞は如何に祈るべきであるかを尋ねイエズスは次の呼祷を御与えになりました。


「ああイエズスよ、御身の至聖なる御母の御涙をみそなわし給い、我らの祈りを聴き容れ給え。」

「ああ、イエズスよ…現世において御身をいとも愛し給い、天の御国において御身をいとも熱く愛し給う御母の御涙をみそなわし給え。」

 

イエズスは最後に加えられました。「わが娘よ、わが御母の御涙によりて私に求められしものは、如何なる者であろうとも私は愛をこめてそれを与えるだろう。」「そうして我が御母はこの宝を御憐れみの磁石として、わが愛する会に手渡し給うであろう。」




<涙の聖母のチャプレット(ロザリオ)>


1930年4月8日、祭壇の階段で跪いていると、アメリア童貞は突然自身が持ち上げられるように感じました。「そうして私は言語に絶するほどの美しい女性が私に近づかれるのを見ました。女性はローブと青いマント、肩にかかる白いベールを召されていました。

微笑まれながら私の方に浮かび上がり、御自分の手には”コロナ(ロザリオ)”を御持ちでいらっしゃいました。その珠は太陽のように光り、雪のように白いものでした。私にこのロザリオを渡され、「これは私の涙のロザリオです。わが御子の愛し給う御制定の一部であり、御子に信頼されているものです。この呼祷は既にわが御子より与えられました。わが御子はこれらの呼祷を特別なる方法をにて私に光栄が帰せられる事を望み給います。従って御子は私の涙によりて求めらるる全聖寵を与え給うでしょう。このロザリオは多くの罪人、特に悪魔に憑かれし者を改心させるでしょう。公教会の栄えし木に対する不正な分派の多くの者達の改心は、十字架に磔にせられしイエズスの御制定に特別なる光栄を保つでしょう。このロザリオによりて悪魔は抑制され、地獄の力を破壊するでしょう。この大きな戦いの為に貴女自身が準備をなさい。」そうして聖母は話し終えられると、御姿を消されました。



<聖母の御出現においてアメリア童貞へ>


「なぜ私が青い外套を召しておりますかを知っていますか?貴女の労働から疲弊を感ずる時、また貴女の苦難の十字架を担う時に、貴女に天の御国を思い起こさせるためです。貴女に言い様のない永遠の福楽と幸いを与える為に、私の外套は貴女に天の御国を思い起こさせ、終わりまで闘い続ける為に、貴女の霊魂に勇と、あなたの心に平安を与えます。」


「貴女は私のすみれ色の上衣の重要性を理解しますか?この御涙の御姿の前に貴女が立つにおいて、貴女が覚えるべき事を教えます。私の召します紫色は痛みを意味します。この痛みはイエズスが御体を乱暴に打ち叩かれました時に御感じになられましたものです。

わが母なる心と霊魂もまた痛みによりて切り裂かれました。」


「わが子よ、私はあなたにこの胸元と頭をめぐる白いベールの着用について説明します。

白は清浄を意味し、聖三位一体の白き花とありて、私はこの白さなく現れる事は出来ませんでした。」


「この甘美なる微笑みは、かくの如き尊き宝を人類に与え得るという、いと大いなる幸いの為なる事を私の唇より知るでしょう。」


「私が眼を下方に向けて出現する理由を説明します。霊感を与えられし画家は、無原罪の御宿りの栄光を謳う為に上方を見しわが眼を録しました。しかしてなぜ、私の祝せられた御涙に貴女自身を委ぬるこの出現において私の眼が下方に向けられているのかと申しますと、それは人類に対する私の慈悲を意味します。なぜなら私は貴女の苦しみを減ずる為に天の御国より来た為です。貴女が私の流した御涙によってわが御子に願う時はいかなる時でも、私の眼は常に貴女の苦しみと苦悩に向けられるのです。貴女が私の御姿に近づく時に、私が慈悲と優しさの眼をもって貴女を見つめている事を確かめなさい。」


「わが子よ、私は御手にあるロザリオについて貴女に教えます。私はこれを御涙の冠(チャプレット)と名づけました。貴女が私に近づく時、わが手にあるこのチャプレットを見、これが仁慈と愛と苦しみを意味する事を、これはわが祝せられし御涙のチャプレットであり、貴女の御母が貴女を愛する事を思い起こしなさい。その全特権を用いて、信と愛とをもってこれに訴えなさい。」



なぜ、今日悪魔がこれほど大きな力をもっているのでしょうか。それは私達が罪を忘れ、悪魔の存在を忘れている為ではないでしょうか。


このチャプレットの祈り方は二通りあります。一般のロザリオを用いる方法と、専用のチャプレットを用いる方法です。専用のチャプレットは、涙の聖母のメダイと白い小さな7つの小珠によって7連で構成されています。




<チャプレットⅠ(ロザリオⅠ)>

一般のロザリオを用いて祈ります。


初めに十字架の部分で次の祈りを行います。


「十字架に磔にせられ給いしイエズスよ、我らは御身の御足元に下り、慈悲深き御愛にて御身の御苦しみの十字架の道を伴われ給いし御母の御涙を捧げ奉る。ああ良き主よ、聴き容れ給え。我らが御身の至聖なる御母の御涙の教え給いし教訓を心に留め、かくして現世においては御身の聖なる御旨を果たし奉り、天の御国においては永遠に御身を賛美し褒め讃え奉るに相応しからしめ給え。」


大珠で次の祈りを唱えます。


「ああイエズスよ、御身の至聖なる御母の御涙をみそなわし給い、我らの祈りを聴き容れ給え。」


小珠で次の祈りを唱えます。


「ああイエズスよ、現世において御身をいとも愛し給い、天の御国において御身をいとも熱く愛し給う御母の御涙をみそなわし給え。」


5連終えた後、大珠で唱える祈りを3回唱えます。


「ああイエズスよ、御身の至聖なる御母の涙をみそなわし給い、我らの祈りを聴き容れ給え。」


最後に次の祈りで締め括ります。


「ああマリア、愛、悲しみ、御憐れみの御母よ、我らの祈りと御身の祈りを一致し給わん事を御身にこい願い奉る。かくして我ら、今御身の天主なる御子なるイエズスに御身の母たる御涙によりて向かい奉りて、我らの願い奉りしものには聖寵もて我らにこたえ給い、永遠の生命を与え給わん事を。アーメン。」



これらの一連の私的啓示は地元司教のフランシスカス・G・カンボス・バレット司教によって認可されました。



<モンシニョール・フランシスカス・G・カンボス・バレット司教の御言葉>


司教は天主の御母によるアメリア童貞への啓示と示現によりて与えられし涙の聖母のメダイの着用後の無数の回心の事例と、このロザリオによって数多の聖寵を与えられし事例がブラジルのみならず、他の国々でも見られる事を御話しになられました。「数多の聖寵は、我らの親愛なる御母の御涙に光栄を帰し奉るこのロザリオの祈祷によりて受け取るを得たのである。その理由は、聖なる救い主の『わが御母の御涙によりて私に求められし物は、如何なる者であろうとも私は愛をこめてそれを与えるだろう。』の御約束の故である。聖なる救い主が特別なる方法によりて、彼の至聖なる御母の御悲しみに対する真の崇敬に報いを与え給う事は既知の事実であり、ただ彼女の御涙に対する理ゆえに、またドイツ、オランダ、ベルギーからも、多くの人々は驚異的なる恩寵と聖寵を報告するのである。彼らはこの涙の聖母のロザリオを9日間毎日祈り続け、聖体を拝領し、慈悲の行いを為したのである。修道者らは、このロザリオを祈る事が、並外れし聖寵の結果を得る非常に親愛なる習慣であるとしたのである。その理由により、彼らは一日の中でしばしばこれを、彼らと他の者達の為の聖寵と、罪人と異端者と無神論者の回心の為、司祭と宣教師が聖寵を得んが為、臨終にありし者の助けの為、貧しき霊魂が煉獄より解放されん為に祈るのである。信ずる敬虔なる霊魂は、公教会の善が為、天主の光栄に心を近づけんが為、主の至聖なる御母の御涙によりて我らの慈悲深き救い主より得らるるものを、特別なる案内なくともそれを知るのである。」


「ああ、いとも悲しみに満てる童貞、御身の御涙は地獄の帝国を破壊し給う。」(涙の聖母のメダイの呼祷)


「ああとらわれしイエズスよ、御身の天主の従順によりて、差し迫りし命運より世を救い給え。」(涙の聖母のメダイの他面の呼祷)


 


<チャプレットⅡ(ロザリオⅡ)>


専用のチャプレットは、涙の聖母のメダイと、3つの小珠とそれに続く一つの大珠、環状部分は七つの小珠と一つの大珠からなる7連によって構成されています。


始めに(メダイで)次の様に祈ります。


「十字架に磔にせられ給いしイエズスよ、我らは御身の御足元に下り、慈悲深き御愛にて御身の御苦しみの十字架の道を伴われ給いし御母の御涙を捧げ奉る。ああ良き主よ、聴き容れ給え。我らが御身の至聖なる御母の御涙の教え給いし教訓を心に留め、かくして現世においては御身の聖なる御旨を果たし奉り、天の御国においては永遠に御身を賛美し褒め讃え奉るに相応しからしめ給え。」


続く3つの各小珠で次の祈りを唱えます。


「ああイエズスよ、現世において御身をいとも愛し給い、天の御国において御身をいとも熱く愛し給う御母の御涙をみそなわし給え。」


続く大珠と中心のメダイで次の祈りを唱えます。


「ああイエズスよ、御身の至聖なる御母の御涙をみそなわし給い、我らの祈りを聴き容れ給え。」


各小珠で次の祈りを唱えます。


「ああイエズスよ、現世において御身をいとも愛し給い、天の御国において御身をいとも熱く愛し給う御母の御涙をみそなわし給え。」


各大珠で次の祈りを唱えます。


「ああイエズスよ、御身の至聖なる御母の御涙をみそなわし給い、我らの祈りを聴き容れ給え。」


7連終えた後、大珠で唱える祈りを3回唱えます。


「ああイエズスよ、御身の至聖なる御母の御涙をみそなわし給い、我らの祈りを聴き容れ給え。」


最後に次の祈りでしめくくります。


「ああマリア、愛、悲しみ、御憐れみの御母よ、我らの祈りと御身の祈りを一致し給わん事を御身にこい願い奉る。かくして我ら、今御身の天主なる御子なるイエズスに御身の母たる御涙によりて向かい奉りて、我らの願い奉りしものには聖寵もて我らにこたえ給い、永遠の生命を与え給わん事を。アーメン。」


出典元・信心の園


 

 


 


 





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