フランシスカン・チャプレット
このチャプレットは、聖フランシスコのメダイと、12個の小珠で構成されています。
初めに十字架の印を行い、次に「使徒信経」を唱えます。
それから各12の奥義を黙想しながら、各1回ずつ「主祷文」「天使祝詞」「栄唱」を唱えます。
12の奥義の各黙想は以下の通りです。
1.イエズス、最後の食事を分かち合いながら、ミサ聖祭を制定され給う。
2.イエズス、ゲッセマニの園にて苦悶され給う。
3.イエズス、ユダに裏切られ給う。
4.イエズス、大祭司カヤパの所へ連行され給う。
5.イエズス、ヘロデに侮辱され給う。
6.イエズス、人々に見捨てられ、また人々はバラバを選ぶ。
7.イエズス、棘の冠を被せられ給う。
8.イエズス、十字架の刑を宣告され給う。
9.イエズス、十字架を担われる途中御母マリアに出会い給う。
10.イエズス、十字架に釘付けにせられて息を引き取られ給う。
11.イエズス、十字架より降ろされ、御母の腕におかれ給う。
12.イエズス、御体を運ばれ、墓に葬られ給う。
締め括りに聖フランシスコの「平和の祈り」を唱えます。
「ああ主よ、我をして御身の平和の道具とならしめ給え。我をして憎しみある所に愛をもたらしめ給え。争いある所に赦しを、分裂ある所に一致を、疑いある届いたに信仰を、誤りある所に真理を、絶望ある所に希望を、悲しみある所に喜びを、闇に光をもたらしめ給え。慰めらるるを求めずして慰むる事を求めしめ、理解さるる事よりも理解する事を、愛さるる事よりも愛する事を求めしめ給え。そは我らは自ら与うるが故に受け、赦すが故に赦され、己が身を捨てて死するが故に、永遠の生命を得るものなればなり。」
最後に十字架の印を行います。
<朝課のチャプレット>
このチャプレットは聖フランシスコ御自身が、全ての托鉢修道士がその時刻にあたり日課の祈りを行う為に作成された物です。
聖フランシスコの指示では托鉢修道士、もしくは無学の第三会員が朝課の祈祷として12回の「主祷文」を唱えるという物で、このチャプレットは我らの主のメダイと12個の小珠より構成されております。各小珠にて「主祷文」を唱えます。
出典元・信心の園