妊活や不妊治療は、近年では特別なことではなくなりました。
今や、5.5組に1組が不妊の検査や治療を受けたことがある(継続している)とそうです。

※厚生労働省HPより


実は、私もこれまで約2年、不妊治療をしています。
かなりプライベートに踏み入った内容であるため、

記事にすることは、ずっと迷いがありました。

 

けれど、治療にあたり、私もいろんな方の体験談や情報に沢山助けられ、

勇気をもらったので、どなたかの役に立てればと記事にすることにしました。
参考になったら幸いです。

 

 

 

 

私の妊活歴

まずは、これまでの私の妊活歴を簡単にご紹介します。

現在、結婚6年目で夫婦二人暮らし、子どもはいません。
結婚2年後から約1年半の不妊治療をスタートし、人工授精を6回行ないました。
結果が出なかったこと、心身ともに疲れ果てたこと、

夫の仕事が忙しかったことなどもあり、妊活を一時中断することにしました。

今年、私が38歳になったことを機に、この夏からまた不妊治療をスタートしました。
今回は、最初から体外受精を視野に入れていたので、

これまで通っていた専門病院から、体外受精を得意とする別の専門病院へ転院しました。

 

 

これまでの妊活・不妊治療歴


・結婚6年目の夫婦(夫42歳・私38歳)
・結婚2年目から不妊治療開始

 (途中の休憩時期、長期あり)
・妊活歴 合計約2年
・専門病院に通院中(一度転院歴あり)
・タイミング法・人工授精 経験済み
・現在、子どもなし

 

 

今回の採卵方針

今回の体外受精は、これまでの通院歴と私と夫の検査結果を鑑みて、

院長先生から「完全自然周期」「ドラッグフリー」で行うことを提案いただきました。

これは、私のAMH値の値が低いこと、月経周期が安定していること、などの条件が当てはまったためです。

この辺りは、今回初めて体外受精を受けるにあたり、

勉強になったことがたくさんあったので、また別記事で詳しくご紹介しようと思います。

 

 

完全自然周期とは?
完全自然周期体外受精は、薬(内服・注射)による排卵誘発を一切行わず、

自然な月経周期の中で育ってくる卵胞から採卵をし、それを受精させ、原則新鮮胚で移植する方法です。
おち夢クリニックHPより

ドラッグフリー周期とは?
完全自然周期と同じで、薬(内服・注射)による排卵誘発を一切行わず、

自然な月経周期の中で育ってくる卵胞から採卵をし、それを受精させ、移植する方法です。

排卵誘発を行わないため、通常採卵できる卵子の数は1つです。

個々の状態を把握し自然な月経周期を崩さず、卵巣やからだに負担を与えないようにする治療方法です。

ドラッグフリー周期は、AMHが低値で排卵誘発剤を使用しても、

複数の卵子の成長が期待できない場合などに適用になります。

月経2、3日目の経腟超音波検査やホルモン検査にて決定されます。
おち夢クリニック HPより

 

 

 

 

 

    

今回の治療方針
・完全自然周期
・ドラッグフリー

 

 

【採卵前周期】D9

ここからは、具体的な治療内容をご紹介します。
備忘録的に、感じたことや思ったこともメモしています。

 

 

 

妊活では、生理初日をD(DAY)1とし、生理から何日目かが指標になってきます。

 

D15(生理開始15日目)の今回は、

生理の後、排卵がきちんと行われているか、遺残卵胞(※)”がないかなどのチェックがありました。

※遺残卵胞(いざんらんぽう):排卵時に卵巣内に取り残されてしまった卵胞のこと

「しっかり排卵されていることが確認できたので、次回から、早速採卵周期に入りましょうか。」

初めての体外受精ということもあり、今周期は、かなり緊張していたのですが、

さらりと先生が言ってくれたことで、なんだか肩の力が少し抜けました。

(身構えすぎていた自分を発見。リラックスして臨んだらいいんですよね。)

 

▼採卵まで順調に思えたこの日、不妊の原因かもしれないものが見つかりました。

 

 

 

【採卵周期】D3 採血・内診・診察

生理が来たら(D1・生理開始1日目)、すぐに病院を予約し、D3で採血と内診を受けました。

生理中なので、当然、出血している中での内診。
血が出てかなり恥ずかしいですが、ここまで来たら、もう恥はかき捨てです。

超音波で卵巣をのぞき、育ちそうな卵胞がいくつあるかを確認しました。
(今回の私の場合は、1個でした。)


正直、今周期で妊娠するかどうか…この段階では、なんの実感もありません。
でも、こういう行程を一歩ずつ一歩ずつ進むことが、

我が子に出会うために、今の私たちに必要なステップなんだと、自分に言い聞かせながら帰宅しました。

 

(出血しながら、股を開いて台の上に乗り、数万円払ったこの日。
”私、何やってるんだろう…”と本気で泣きたくなったのは夫には内緒です。)

 

 

 

【採卵周期】D9 採血・内診・診察

生理後の今回の通院では、内診で、卵胞がどのくらい育っているかを確認しました。
(今回の私の場合は、11mmでした。)

まだ卵胞が小さいのと、血液検査でも排卵の予兆はないので、もう少し様子を見ましょう、とのことで帰宅。
次回は、D12に来院予定です。

(一般的に、20mmくらいになると、排卵が起こるといわれています。)

 

毎回、数分の診察や内診のために、3時間〜3時間半を病院で過ごしています。

(ほとんどが待ち時間。)


フルタイムで働きながら、病院に通うのは、至難の技だよなぁと待合室でしみじみ思いました。
これだけでも、妊活のハードルを上げている気がする…。
もう少し、妊活する夫婦に優しい社会になったらいいなぁ。

 

 

【採卵周期】D12 採血・内診・診察・注射/点鼻薬

今回は、採卵日を決定するための最終内診です。
前日のおりものがいつもよりも多かったので、

既に排卵してしまっているのでは…とドキドキしていましたが、卵は、まだお腹にいてくれました。

順調に育って来たので、2日後に採卵実施が決定。
(今回の私の場合は、18mmでした。)

採卵日までに、排卵してしまわないように(”早発排卵”の防止)と、

セトロタイドという注射を看護師さんがお腹に1本打ってくれました。

(お腹に打った注射が、思ったより痛かった。。。泣)

看護師さんから、採卵当日の注意事項や支払い金額についての説明がありました。
当日のスケジュールや注意事項の話を聞いたら、一気にそわそわして来ました。
支払額はかなりの金額だったけれど、

それすら気にならないくらい、緊張感がグーンと増して来ました。

 

 

夜には、自宅で排卵誘発の点鼻薬(スプレキュア/上記写真)を2回にわけて、

全部で5回噴射。
点鼻時間が15分おきに指定があったことには驚きました。


看護師さんに何度も「時間厳守ですよ。」と言われたことを思い出し、

タイマーをかけて時間ちょうどに行いました。

 

 

【採卵周期】D13 採血・内診・診察

今回は、昨日の排卵誘発の点鼻薬(スプレキュア)が、

きちんと効いているかのチェックでした。

排卵直前には、黄体形成ホルモン(LH)の濃度が

急激に上がる現象(LHサージ)が起こります。
今回の血液検査では、それが数値で確認できました。
卵胞も順調だったので、予定どおり、翌日採卵です。


今回は、注射も点鼻薬も、処方や指示はありませんでした。
できることなんて何もないけれど、少しでも健康的な食事をしようと心がけました。
アイスクリームも我慢しました。笑

 

DAY LH
D 9   10.3mIU/ml
D12   26.3mIU/ml
D13   369.6mIU/ml

 

目には見えなくても、

身体の中ではいろんな変化が起こっているんだなぁとなんだか感動。

 

 

【採卵周期・前半】スケジュールまとめ

いよいよ、採卵実施となりました。
正直、転院してからここまであっという間で、少しずつ気持ちが追いついて来たところです。

 

 

採卵期:前半の通院のまとめ
・D3  採血・内診・診察

・D9  採血・内診・診察

・D12 採血・内診・診察・注射/点鼻薬

・D13 採血・内診・診察

・D14 採卵予定日

(次回・採卵当日へ続く)

 

 

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