3姉弟のうち、
下2人のアトピー、アレルギーは
お薬を使わず改善していく方向で
進めていくことを決めた私ですが、
医療を全否定してるわけでもありませんし
必要な時はお世話になる
という考えでいます。
その1つに、
第1子分娩中に、医療がなくては
私も娘も命はなかったという
経験をさせてもらいました。
妊娠38週で、
突如妊娠高血圧となり、
分娩の希望を記入する欄に
「帝王切開はしたくありません」と
堂々と力強く記載した私...
経膣分娩に何でそんなに拘ったのか!?
ただただ体にメスが入るのが
ものすごく怖かったのです。
祖母も母も安産で出産し、
曾祖母に至っては、その時代に双子を
経膣分娩しています。
家系的に安産に決まってる!
まさか私が経膣分娩できないわけない!
と変な自信と安易な考えでいたため、
生死を彷徨う経験をすることで
体や命に向き合う機会を頂きました。
そんな強い意思を私が主張するため、
ドクターも経膣分娩の方向で
進めてくださり、
予定日前日の妊婦健診の午後から
急遽管理入院となりました。
その夜22時頃から微弱陣痛が始まり
そこから3日間痛みに耐え、
だんだん体力もなくなりつつある中、
最終的には促進剤を使うことになりました。
赤ちゃんの頭が大きくて、
分娩室にて何回かいきみましたが
なかなか出てこられず、促進剤を追加。
ずっと腕にはめられていた血圧計が、
230を超えたのを
自分でも確認したのを最後に、
意識を失い白目で硬直し
全身痙攣という状態に陥りました。
立会いしてくれて側で一部始終を
見守ってくれていた夫は
目の前で妻の死を覚悟したほど
壮絶な場面だったそうです。
分娩室で、促進剤の追加にサインしたのは
夫であり、それによって
妻と娘を同時に亡くすかもしれないという
恐怖でいっぱいだったそうで
円形脱毛症になったほどでした。
それくらい第1子の出産は
命がけであり、壮絶なものでした。
自分とは無縁だと思っていた
「子癇(しかん)発作」
その言葉すら体験した後に
初めて知ったくらい、
日本での分娩中の子癇発作は
確率にして、0.04%だそうです!
そんなの、自分の身に起こるはずないと
思ってしまいますよね
その0.04%を引き寄せたため
緊急帝王切開になりました。
もう少しで頭も出るというタイミングで
子癇発作となったため、
娘も全身チアノーゼ、軽度仮死状態で
生まれてきました。
子癇発作中の赤ちゃんの負担を考えたら
想像を絶する苦しさだったと思います
NICUもICUもある
総合病院での出産を選択していたため
奇跡的にストレッチャーで階を移動して
迅速に緊急手術という対応を
していただいたおかげで
私も娘も回復し、命をいただき、
健康に生かされて今があります。
本当にこの時携わってくださった
先生や助産師さん方には
感謝の気持ちでいっぱいです。
私は娘を取り出してもらって
半日意識が戻りませんでしたが、
ICUで目覚めた時、
酸素マスクをし、朦朧とする意識の中
第一声先生に
「赤ちゃんは大丈夫ですか?」
と聞いたこと。
あの時の自分の寝たままの姿と
先生の顔までも今でも記憶が残っています。
「無事ですよ!
保育器に入ってますが、大丈夫です!」
と言っていただけて涙
自分が死にかけた状態であれ、
子どもの事が何より1番だと
身を持って感じた瞬間でした!
娘は出生体重3400gを超えていて
体力はあったようで、
保育器の中で
みるみると回復していきました。
あの時、自宅出産や助産院、個人病院で
出産することを選択していたら
母子共に命はなかったでしょう。
出産スタイルは人それぞれです。
そこに優越や善悪など
何一つありません。
経膣分娩にこだわってしまい、
帝王切開に少なからず
恐怖やマイナスなイメージを
持っていた私ですが、
結果的に3人を帝王切開で産みました。
命があることが最優先!
それでよかったのです!
そう思うと
選択の1つ1つは
運命だと感じます。
1つの選択は、
生にも死にもなり得るのです。
大きい選択、小さい選択、
どれも同じくです。
医療は、緊急や命に関わる時には
お世話になり、
そうでもない場合は、
まず自分で出来ることがあると
思うようになったのも
この経験からです。
妊娠高血圧になったのは
明らかに私の妊娠中の行いが原因でした。
妊娠初期に重度悪阻で約1ヶ月入院して、
24時間点滴で食べられない日が続きました。
退院してからというもの
食べられるようになったことが嬉しくて
体が欲するものは赤ちゃんが欲してる!と
都合よく解釈して食べすぎの日々
悪阻で短期間で5キロ減った体重もそこから
最終的に20キロ増になってしまったので
そりゃ〜高血圧にもなりますね
まず予防すること、
そして、多少の不調なら
そのメッセージを受け取り、
自分の治そうというチカラを信じて活かす!
どうしても難しい場合や
命の危険がある場合は迷わず
医療に頼ることも大事だと思います。
命があれば
何でもできるから。
変に拘りすぎない、
偏りすぎない、
臨機応変に柔軟な判断と行動をすること。
家族皆が元気で
笑顔で過ごせることができれば
それだけで幸せだと思えます。