年1100万人を死なせる世界「不健康な食事」ランク
全世界で年間1100万人、成人してから亡くなる人の5人に1人が、不健康な食事が原因で亡くなっている。喫煙や高血圧による死者より多い。日本を含む世界195カ国の食習慣調査で、こんな結果が出ました。2019年4月3日に、医学雑誌「ランセット」のインターネットサイトで研究結果が公開されています。
日本で「どの食品の取り過ぎや不足が死亡に大きく影響しているか」の順番は公表されています。1位は塩分の取り過ぎ。2位は全粒穀物不足。3位以下は「果物不足」「ナッツ類不足」「野菜不足」「カルシウム不足」「食物繊維不足」「加工肉の取り過ぎ」と続きます。
厚生労働省・農水省は、1日に200gの果物と、1日に350gの野菜の摂取を推奨していますが、厚生労働省の「平成28年国民健康・栄養調査」の結果によると、日本人はどの年齢も果物も野菜の摂取が足りていません。
これまでの研究で、より多くの果物や野菜を食べる人は、より心臓血管系が健康的で、いくつかのがんのリスクが低く、寿命が長くなることが示され、さらに果物や野菜が心の健康にも良いとの研究結果が公表されています。
心と体の健康のために、今日から新鮮な果物と野菜を、ぜひそのままモリモリと食べたいですね。
米国神経学会の医学誌「ニューロロジー」に掲載された論文によると、野菜を食べていた高齢者と食べていなかった高齢者の差は歴然としており、加齢による記憶力低下を抑制し、脳をより若々しく保て、年齢でみるとおよそ11歳分の開きがあったそうです。
食品メーカーが20~60代の男女から食卓画像を収集し、野菜の摂取量を推計したところ、1日平均の野菜摂取量は、わずか133グラムで、国が掲げる目標の半分にも届かなかったそうですが、信頼性に疑問があると言われている国民健康・栄養調査より現実に合っていると思います。
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<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201502010000/">世界23カ国の健康意識調査</a>で、健康的な食生活は23カ国平均は59%が意識しているのに対して、日本は半分以下の29%・最下位で、十分な睡眠をとる:54%(ワースト3)、定期的な運動:39%(最下位)という世界一の<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/4010/">健康オンチ国</a>で、野菜も食べていません。
<a href="http://www.asahi.com/articles/ASGB96HP6GB9UTNB01N.html" target="_blank" rel="noopener">一人暮らし学生は、面倒、高いなどから4割が野菜食べない</a>そうで、主要国で日本だけが減っています。さらに<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201502070000/">「私は野菜を摂れている」と回答しても8割超は不足</a>という残念な現実も浮き彫りになっています。
様々な研究によると、何をいつ、どれだけ食べるかなどの決断は、人の意識や直接的なコントロール以外の微妙な力によって左右され、外部要因のせいで、私達は生物学的、心理学的、社会的、経済的弱点を突かれて過食してしまうようです。
私達日本人の解決策は世界最高の健康食・日本食をベースに最新の知見を加えることです。
食事をしっかり食べているのに、栄養素、特にタンパク質、ビタミン・ミネラルが足りない低栄養の状態に陥ることを新型栄養失調と呼び、10年以上前から警告されていましたが、ビタミン・ミネラル不足の栄養素失調死者数は先進29ヶ国中ワースト4位だという情報があり、残念な現実です。
厚生労働省の調べでは、70歳以上の5人に1人が新型栄養失調に該当するそうで、40代や50代の働き盛りや若年層にも増えているようで、国民健康・栄養調査からもわかります。
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2013年3月に世界で最もよく知られ、最も評価の高い世界5大医学誌の一つ「ランセット」に米国ワシントン大学と東京大学などによる共同プロジェクト「2010年の世界の疾病負担研究」世界187カ国における死亡と障害の原因を詳細に分析して発表しています。
この研究によると日本人の健康寿命を縮めている原因の1位は栄養の偏った不健康な食事です。
1.不健康な食事
2.高血圧
3.喫煙
4.運動不足
5.肥満
日本食は世界無形文化遺産にも登録され、健康的な食事スタイルとして世界的に注目され、日本でも生活習慣病や肥満を予防・改善するために日本食の再評価がはじまっているそうです。
日本食は、「一汁三菜」「主食・主菜・副菜・汁物」といった構成が伝統で、おかずは出汁を活用し、魚が多く使われ、豆腐や納豆などの豆類が多く、野菜が豊富で脂肪が少ないことが特徴です。
そして日本食で大切にされているのは、「季節感を大切にした演出と味わい」「さまざまな食材と調理法」「素材の味を引き出した絶妙な味わい」などがあげられます。
日本は平均寿命こそ世界トップレベルですが、国民の約7割は岩盤のような健康管理無関心層(筑波大大学院・久野譜也教授)で、2014年厚生労働白書によると<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201408110000/">健康管理は「何もしない」派が46%</a>もいるそうで、<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201507180000/">健康のために出費してもよいと考える金額の平均はわずか月3000円と驚くほど低額</a>です。国民皆保険に甘えて世界一医療に依存して健康管理を怠る日本人の主観的健康度は主要34カ国中33位(2017年OECD調査)で、驚くほど低率です。
・人生で今日が一番若い。
・予防に1ドル投資すると医療費が3.27ドル減り、生産性が2.73ドル向上する。(ハーバード大学)
・やる気よりやること。やる気があるだけではやらないのと同じです。行動こそが勝負です。(百寿医師・日野原重明先生)
・運動をする時間がないと考えている人たちは、遅かれ早かれ病気のための時間を見つけなければならなくなる。(エドワード・スタンリー伯爵)
・健康こそ最大の資産であり、史上最高の投資である (リチャード・ブランソン:ヴァージングループ会長)
・健康な身体を維持する意志力がないということは、人生を左右する重要な状況において、積極的心構えを維持する力にも欠ける。(ナポレオン・ヒル)
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日本人は先進国の中で心臓病による死亡率が低く、このことが長寿の一因となっています。これは一汁三菜をベースとし、新鮮な魚や大豆食品などを食べる世界2大健康食・和食による影響が大きく、さらに和食は倹約遺伝子により糖尿病を発症しやすい日本人の健康寿命を改善する作用があるそうです。
和食は昆布やカツオ節などのうまみ素材を活用していることも特徴ですが、昆布の消費量はこの30年で約3分の2に減少し、2014年の年間購入金額は、60代の世帯では1289円、20代の世帯では約5分の1の258円しかなく、日本家庭の基本的な食習慣が崩壊しています。
日本ではあまり調査・研究されていないので具体的メニューとしては、マウス実験しかないようですが、昭和50年代のものがよいそうです。
また、日本人の健康寿命を短縮している疾患は、心疾患、脳卒中、糖尿病、骨粗鬆症、膝関節症、認知症、ガンだそうです。これは塩分の過剰摂取と抗酸化物質の摂取不足が原因と言われていますので、うまくカバーするために地中海食のよさを加味し、糖質を減らすとさらによくなりそうです。
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和食が世界無形文化遺産登録されても日本人の和食離れが進み、この遺産は相続拒否されていて食生活はドンドン不健康化しています。
そんなことから脂質摂取が過剰になり、食事がお菓子化しているおかしな国になり、さらに味付けも、食材も甘くなっているので、自業自得の結果としてさらに生活習慣病が増えるのは間違いないです。
<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/200509290000/">アメリカからパン食を餌付けされた</a>食料植民地となっていることに気づいて和食を見直す人が増えることを強く期待したいです。
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厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、40~74歳の日本人の内、男性の約6割、女性の約4割が高血圧といわれていますので、塩分は1日6g未満に抑えたいです。
食事中の食塩の75%以上が、レストラン、加工食品やファーストフードなどに由来していると言われています。
良い天然塩を選び、新鮮でバランスのよい食品を選び、自分で調理することが、減塩の一番の方法だそうです。新鮮な食品には、ナトリウムの含有量は低く、調理するときに塩の摂取量が確認できます。しかも、新鮮な野菜や果物にはカリウムが豊富に含まれていて余分な塩分が排出されます。
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全世界で年間1100万人、成人してから亡くなる人の5人に1人が、不健康な食事が原因で亡くなっている。喫煙や高血圧による死者より多い。日本を含む世界195カ国の食習慣調査で、こんな結果が出ました。2019年4月3日に、医学雑誌「ランセット」のインターネットサイトで研究結果が公開されています。今回はこの研究を紹介します。そして日本人の食事は、世界的にみるとどんな評価で、何が問題なのか考えましょう。
<B>世界の研究者3600人が協力する国際研究</B>
この研究は、「世界の疾病負担研究(GBD)」という名前で、国際チームによって行われました。
GBDは1990年に始まりました。初期には主にハーバード大学と世界保健機関(WHO)の研究者たちが担当しましたが、今は、日本を含む145カ国以上の3600人以上の研究者による共同研究となりました。90年から現在まで195カ国で、350種類以上の病気やけがによる死亡と障害について、データの収集や分析をしています。研究の事務局は、主任研究者クリストファー J. L. マレー博士のもとに、米国ワシントン大学保健指標・保健評価研究所(IHME)に置かれ、ビル&メリンダ・ゲイツ財団から資金提供を受けて運営されています。
<B>世界中が不健康な食品を「取り過ぎ」で健康的な食品は「摂取不足」</B>
研究者らは、90年から17年までの間で、食品や食品成分、計15種類の摂取量を195カ国で評価し、食事が病気や死亡に与えている影響を推定しました。なお、この推定のため「各食品を1日にどれだけ摂取すると死亡が最も少なくなるか」の基準を、従来の研究成果に基づいて設定しました。
その基準は下の一覧の通りです。(1)の果物から(10)の「多価不飽和脂肪酸」までは「摂取不足」が、(11)の「赤身肉」から(15)の「塩分」までは「取り過ぎ」が、健康上、主な問題になります。
<B>【主な食品15種類の適切な1日摂取量。( )内は適切な範囲】</B>
(1)果物 250g (200~300)
(2)野菜 360g (290~430)
(3)豆類 60g (50~70)
(4)全粒穀物(米なら玄米や五穀米など) 125g (100~150)
(5)ナッツ類 21g (16~25)
(6)牛乳 435g (350~520)
(7)食物繊維 24g (19~28)
(8)カルシウム 1.25g (1.00~1.50)
(9)魚介類のオメガ3系脂肪酸(EPA、DHAなど) 250mg (200~300)
(10)多価不飽和脂肪酸 食事からとる総エネルギーの11% (9~13)
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(11)赤身肉(牛、豚、羊の肉) 23g (18~27)
(12)加工肉(薫製や塩漬けなど) 2g (0~4)
(13)砂糖入り飲料 飲料中の砂糖の重さで3g (0~5)
(14)トランス脂肪酸 食事からとる総エネルギーの0.5% (0.0~1.0)
(15)ナトリウム(塩分) 3g (1~5)
さて調査の結果、「15種類の食品すべての摂取量が適切」な国は、世界で一つもありませんでした。
特にナトリウム(塩分)や、砂糖入り飲料の摂取量は、ほぼすべての地域で「取り過ぎ」でした。
赤身肉は、オーストラリア、南ラテンアメリカ、熱帯ラテンアメリカで特に「取り過ぎ」。加工肉の摂取量が多いのは、高所得の北米、高所得のアジア太平洋地域と西欧。トランス脂肪酸の摂取量が多いのは、高所得の北米の国々と中南米諸国などでした。
一方、一部の食品に限ってですが、摂取量が適切な国や地域がありました。
アジア太平洋地域のうち所得の高い国では、「魚介類のオメガ3系脂肪酸」の摂取量が適切でした。ほかに中央アジアでは野菜の摂取量が、カリブ海、熱帯ラテンアメリカ、南アジア、サハラ以南のアフリカでは豆類の摂取量が、それぞれ適切だと評価されました。
<B>三つの「危険因子」で世界の食事関連死亡の半分以上が生じる</B>
ところで、各食品の「取り過ぎ」や「不足」が、どんな病気につながり死亡をどの程度増やすかは、GBDと別に従来の研究結果があります。「塩分の取り過ぎは高血圧を増やす」「果物不足は心筋梗塞(こうそく)などの心臓病や、脳卒中を増やす」などです。
研究者らは、こうした従来の研究結果を、今回の食事の調査結果にあてはめ、「不健康な食事」が世界でどの程度死者を増やしているかを推定しました。
その結果、17年には世界で約1100万人の死亡(全成人の死亡の22%)が、不健康な食事の影響だったとみられました。この中には、心血管系の疾患による死亡約1000万人、がんによる死亡約91万人、2型糖尿病による死亡約34万人が含まれています。
そして、この死亡の半分以上は、「塩分が多過ぎる」「全粒穀物が少な過ぎる」「果物が少な過ぎる」という三つの危険因子によるものでした。これらのリスクは、経済的に豊かか貧しいかにかかわらず、ほとんどの国に当てはまりました。
<B>「不健康な食事」での死亡、日本は少ない方から世界4位</B>
実際にどの程度の人数が「不健康な食事」の影響で死亡しているかは、国や地域で異なります。17年1年間の、人口10万人あたりの死者数でみると、食事の影響で増えた死亡が最も多い国(ウズベキスタン)と、最も少ない国(イスラエル)の間には、10倍もの差がありました。
増えた死亡が少ない方から数えると、1位はイスラエル(10万人当たり年間88.9人)。続いて2位フランス(同89.1人)、3位スペイン(同89.5人)。そして日本は、この3カ国に続く4位(同96.9人)でした。
ちなみに、厚生労働省の人口動態統計によると、17年の日本の死亡率は、推計で人口10万人当たり1080人です。
一方、死亡が多い国は、195位ウズベキスタン(同891.8人)、194位アフガニスタン(同750.5人)、193位マーシャル諸島(同720.7人)でした。
ほかにイギリスが23位(同127.4人)、ドイツ38位(同162人)、アメリカ44位(同170.7人)、中国140位(同350.2人)でした。
また「心血管系の疾患」に限ってみると、食事の影響による死亡が少ない国は、1位イスラエル(同66.9人)で、2位は日本(同68.6人)。3位フランス(同68.9人)、4位スペイン(同69.5人)でした。
さらに「2型糖尿病」では、日本の死亡率は世界一低く、同0.9人。2位はモンテネグロ(同0.9人)、3位シリア(同0.9人)、そして4位シンガポール(同1人)でした。
ここまでは日本が好成績を収めましたが、「がん」に限った死亡では違いました。日本は180位(同24.9人)と低迷し、1位のエジプト(同5.3人)の5倍弱。2位はクウェート(同5.6人)、3位はオマーン(同5.9人)でした。
<B>食事改善のための課題は地域でそれぞれ違う</B>
また、どの食品の「取り過ぎ」や「不足」が主に死亡を増やしているかは、国や地域ごとに異なります。
まず「ナトリウム(塩分)の取り過ぎ」が最も死亡を増やしている国は、中国、日本、タイなどでした。
次に「全粒穀物不足」が最も死亡を増やしているのは、米国、インド、ブラジル、パキスタン、ナイジェリア、ロシア、フィリピン、エチオピア、エジプト、ドイツ、イラン、コンゴ民主共和国、トルコなど。「果物不足」が最も大きいのはインドネシア、バングラデシュ、ベトナムなどでした。
なぜ日本は、世界的にみて「不健康な食事」で増える死亡全体や、「心血管系の疾患」と「糖尿病」による死亡率が低いのに、がんによる死亡率が高いのでしょう。残念ながら、この論文では考察されていません。
ただ、日本で「どの食品の取り過ぎや不足が死亡に大きく影響しているか」の順番は公表されています。1位は前述の通り、塩分の取り過ぎ。2位は全粒穀物不足。3位以下は「果物不足」「ナッツ類不足」「野菜不足」「カルシウム不足」「食物繊維不足」「加工肉の取り過ぎ」と続きます。これらにも注意すべきでしょう。
※編集部は、日本からこの研究に協力した医師の一人に見解を聞きました。「日本は70年代から減塩に力を入れて、脳卒中による死亡は減少した。そのため寿命は延び、そして脳卒中で亡くなる割合が下がったためにその分、がんが増えたように見える。それでもまだ高齢者の半数は高血圧で、減塩は重要だ」ということでした。
<B>「脂肪と砂糖」ばかり気にしない</B>
一方、研究者らは論文で次のように考察しています。
「食事の改善策の議論では過去20年間、塩分、砂糖、脂肪(の摂取量をどう減らすか)が主な焦点だった。ところが今回の研究で、死亡を増やしている主な要因は、『塩分が多い』『全粒穀物が少ない』『果物が少ない』だと分かった。『ナッツ類不足』『野菜不足』『オメガ3系脂肪酸不足』の影響で生じる死亡もそれぞれ、全世界の死亡の2%以上を占めていた。砂糖や脂肪に絞った対策より、不足している食品の摂取量を増やすことに焦点をあてた対策の方が、健康を改善する効果が大きい可能性がある」
なお研究者らは、研究で使った各国民の代表的な食品摂取量と、「各個人がどの食品をどれだけ食べているか」との間には、ギャップがあると指摘しています。
日本でも食のグローバル化、ライフスタイルの多様化により、各食品の摂取量は人それぞれです。ぜひ今回の論文を参考に、自分や家族について、15種類の食品の摂取量を確認してみてください。
大西睦子 内科医師、米国ボストン在住、医学博士。東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。国立がんセンター、東京大学医学部付属病院血液・腫瘍内科にて造血幹細胞移植の臨床研究に従事。2007年4月より、ボストンのダナ・ファーバー癌研究所に留学し、ライフスタイルや食生活と病気の発生を疫学的に研究。08年4月から13年12月末まで、ハーバード大学で、肥満や老化などに関する研究に従事。ハーバード大学学部長賞を2度授与。現在、星槎グループ医療・教育未来創生研究所ボストン支部の研究員として、日米共同研究を進めている。著書に、「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側」(ダイヤモンド社)、「『カロリーゼロ』はかえって太る!」(講談社+α新書)、「健康でいたければ『それ』は食べるな」
(出典:毎日新聞)