認知症予防のカギは「生活習慣」が握っていた! | 健康管理・増進、病気予防、抗加齢(若返り)、長寿、豊かさを探求

認知症予防のカギは「生活習慣」が握っていた!

高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病は、脳卒中の危険因子となることから、認知症の中ではこれまで血管性認知症との関連で注目されてきましたが、生活習慣病がアルツハイマー病の発症や進行にも大きく影響していることが最近の研究からわかってきたそうです。

生活習慣病である高血圧、糖尿病、脂質異常症は治療や予防もできる認知症の促進因子になっています。これらは全て食事に関係があり、インスリン抵抗性を改善させる食事を習慣にすることで認知症のリスクを減らすことにつながりそうです。

 

 

OECDは、2017年度の日本の認知症患者の有病率が、加盟35カ国中で最も高いと報告しています。

日本人の認知症有病率は2・33%であり、OECD平均の1・48%を大きく上回っています。

高齢化がさらに進む日本は有病率が上昇するとみられ、20年後には3・8%に達すると推定されています。

 

 

糖質過多の食事が認知症を早める危険因子になっているので、認知症は3型糖尿病とも揶揄されています。

インスリンは、血糖のコントロールをするだけではなく、神経細胞の働きをサポートするなど大切な役割も果たしています。

役目を果たしたインスリンは、インスリン分解酵素の働きにより分解され、認知症の原因とされるアミロイドβという物質も分解してくれますが、糖質を摂り過ぎてしまうと、インスリン分泌量が増え過ぎてインスリン分解酵素は、インスリンの分解を優先し、アミロイドβの分解をすることができなくなり、アミロイドβがたまり、神経細胞が死んでしまうそうです。

 

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長寿が当たり前になり、認知症も急増していますが、最も多いアルツハイマー病は確かな予防法も治療法も見つかっていない「未知の病」とされ、認知症は予防が重要です。

アルツハイマー病治療薬の臨床試験は99%失敗し、研究者と製薬会社は予防に目を向け始めたそうです。

 

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認知症にはそれぞれに原因疾患があり、大別して(1)根本的な治療が困難で、脳の神経細胞がゆっくりと壊れていく変性型認知症(2)発症・進行を予防できる認知症(3)根本的な治療ができる認知症があり、主なものでは、変性型認知症のアルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭葉変性症、そして脳卒中などで起こる脳血管性認知症があり、原因疾患は数十種類に上るそうです。

 

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認知症予防には、様々な研究、報告がありますが、認知症予防に効果があると言われているのは、禁煙、運動の習慣化、脳トレ、血圧・血糖管理、食事は適度な糖質制限、塩分制限、糖質を最後に食べるカーボラスト、品数豊富なバランスのよい魚・和食、カテキンやビタミンD、教育年数の延長、社会性ある認知刺激余暇活動、睡眠などのよい生活習慣を総合的に組み合わせることだそうです。中でも効果があると言われているのが息が弾む程度の中強度の有酸素運動と言われています。

 

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今年の国際アルツハイマー病会議で、世界五大医学雑誌の一つランセットの委員会が「世界の認知症発症例の3分の1以上が特定の生活習慣の改善によって予防可能である」と発表しています。

信頼性の高い十分なエビデンスが確認されたと認められたのは9つの要因で、各要因は一部を除いてライフステージ別に発生するとされ、大きく4段階に分かれています。

認知症との関係が指摘される「食事」「飲酒量」「視覚障害」「大気汚染」「睡眠」についてはエビデンスが不足として、今回の発表には含まれていません。

(1)初期:15歳までの中等教育を修了していない

(2)中年期:肥満、難聴

(3)高齢期:早期治療に取り組んでいないうつ病、2型糖尿病、低い活動量、社会的孤立

(4)すべてに共通:高血圧、喫煙習慣

 

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しかし、誰もが息が弾む程度の中強度の有酸素運動を習慣にできるわけではなく、<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201604200000/">料理教室もおすすめ</a>で、特に料理が得意ではない男性におすすめしたいです。

 

健康・長寿は教養と教育が必要だ!

・今日、用があること

・今日、行くところがあること

 

 

日本でも認知症は増加し、厚生労働省の2012年調査では認知症患者は462万人、認知症予備軍の軽度認知障害(MCI)患者は推計400万人、合わせると65歳以上の高齢者の4人に1人でしたが、別の調査では認知症患者の高齢者推計は550万人と65歳以上の18%となり、20年で6倍に増えていました。

2025年には認知症高齢者が700万人(5人に1人)に急増し、軽度認知障害(MCI)患者と合わせると軽く1000万人を超えるわけです。

また64歳以下までの認知症を若年性認知症と呼び、まれに10代後半で発症することもあるそうで、若年性認知症の推定患者数は約3万8000人と言われています。

 

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<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201606010000/">英国では20年前に比べ、1年間に認知症になる人の割合が20%減った</a>そうで、社会全体で健康増進を図れば、認知症の増加が抑えられるようです。

 

 

ジョギング、ウォーキングなどの有酸素運動を続けることで、脳の血液の流れが良くなり、脳の白質の衰えを抑えることができ、高齢になっての認知能力が衰えを最小限に抑えることができるそうで、インターバル速歩やスローランニング、階段昇降はおすすめです。

筋肉は鍛えることで何歳になっても増やせますので、筋力の衰えが進む40代後半、遅くても50代からインターバル速歩やスローランニングを習慣にすると健康・長寿にプラス効果が期待できますね。

 

天皇、皇后両陛下は、皇居御所の庭を約1キロ散策することを日課とされておられましたが、2年ほど前からスローランニングを取り入れられ、50段程度までは階段をお使いになっておられるそうです。

 

また歩きながら計算するとか、頭と体で2つのことを同時に行うデュアルタスク(2重の課題)がよいそうです。

よい知識をつけて出来そうなことから無理なく生活習慣を改善していくことがポイントだと思います。

 

遅発性アルツハイマーの爆心地が青斑核と呼ばれる脳の小さな領域だと分かり、この部位は、高齢者における認知機能の維持に大いに関連しているそうです。

青斑核にある神経細胞は睡眠時間が少ないほど死滅することから、高齢者の脳年齢は睡眠時間が大きく関与しているそうです。

 

****************************<b>【以下転載】</b>****************************

 

高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病は、脳卒中の危険因子となることから、認知症の中ではこれまで「血管性認知症」との関連で注目されてきました。が、それだけでなく、生活習慣病がアルツハイマー病の発症や進行にも大きく影響していることが最近の研究からわかってきたのです。

 

さらに、認知症の予防可能な要因のリスクやその度合いについても明らかになりつつあります。

 

今回は認知症と生活習慣病の関連、日常生活における認知症の予防について解説します。

 

 

<B>生活習慣病による「酸化ストレス」は認知症の原因になる</B>

 

生活習慣病は酸化ストレスによる「活性酸素病」と考えられています(※1)。特に脳は、体重の約2%の重量で全身の20~25%の酸素を消費しますが、酸化されやすい不飽和脂肪酸を多く含む上に抗酸化酵素の発現は低く、酸化ストレスに特に脆弱である臓器と考えられています(※2)。 さらに、酸化ストレスは異常タンパクの産生に関与し、アルツハイマー病の中心的病理に深くかかわっていると推定されています。

 

生活習慣病は、酸化ストレスに加えてそれぞれのメカニズムで認知症の発症・進展に関与します。病気の種類ごとに見ていきましょう。

 

(1)高血圧

特に、高血圧の合併が認知症の進行により深く関与していることがわかっています(※3)。高血圧は脳虚血の悪化によって血管性認知症の発症・進行させるだけでなく、脳内に異常タンパクが蓄積されやすくなりアルツハイマー病変も加速されることが推定されています(※4)。

 

(2)糖尿病

糖尿病治療ガイドラインによると「高齢糖尿病患者の認知症リスクは、アルツハイマー病および脳血管性認知症ともに非糖尿病者の2~4倍である」と明記されています(※5)。

 

糖尿病が認知症発症に関わるメカニズムは多様で、認知症に直結する血管病変や異常たんぱく質を作る他に、糖毒性、酸化ストレス、高血糖・低血糖からなる代謝性変化などが重複して作用します。

 

(3)脂質代謝異常

実験的に、コレステロール代謝異常が異常タンパクの産生や蓄積、神経細胞変性に関与するという報告が多く認められます。さらに、統計学的にも、コレステロールとアルツハイマー病発症との関連は数多くの論文で指摘されています。

 

最近の研究では、コレステロール治療薬の「スタチン」がアルツハイマー病発症を約半数程度にまで抑制したことが報告され、スタチンのもつ多面的な効果が期待されています (※6)。

 

しかし、生活習慣を改善しても、認知症は年単位で進行する病気のためなかなか効果を実感できず「生活習慣の改善で本当に認知症が予防できるのか?」と思われる人も多いでしょう。

 

 

<B>■イギリスで認知症が減っている原因は?</B>

 

日本では、加齢が最大の危険因子である認知症は増加しており、世界的にも今後増加していくことが予想されています。そのような中で、イギリスでは認知症が減少したという報告がなされ脚光を浴びました。

 

イギリスでは、20年前と比較して65歳以上の認知症有病率が22%も低下し、世界中の研究者は驚きました(※7)。その背景には、イギリスでは循環器疾患の予防のために、国をあげて禁煙(本数の減少)や塩分摂取量の減少などの生活習慣病対策に取り組んできたことが挙げられます。

 

 

<B>■認知症の3人に1人は予防できる</B>

 

認知症の危険因子は「予防可能なもの(禁煙や運動など)」と「予防不可能なもの(年齢など)」に分類されます。予防可能な要因を改善することによって3割以上の認知症を予防することができます。

 

ちなみに権威ある英国の医学雑誌「Lancet」(ランセット)によれば、認知症の予防可能な要因のリスク度合いは、以下の通りです(※8)。

 

中年期の聴力低下 9%

中等教育の未修了 8%

喫煙 5%

うつ 4%

運動不足 3%

*社会的孤立 2%

高血圧 2%

肥満 1%

2型糖尿病 1%

*社会的孤立:家族や友人との関わりが薄れること

 

いかがでしょう、思い当たる節はありませんか?

 

 

<B>■認知症を予防する勘所は「食」</B>

 

日常生活において、肥満、糖尿病、高血圧、身体運動は重要な予防可能な危険因子です。これらは全て「食事」に関係があり、インスリン抵抗性を改善させる食事が肝になります。

 

具体的には低GI食・低飽和脂肪酸/高多価不飽和脂肪酸食・ケトジェニックダイエット(低炭水化物・高脂肪食)が推奨されます(※9)。 その他、ゲームや対人スポーツの予防効果、社会的交流、家族のコミュニケーションが認知症の予防に役立つ可能性があると指摘されています(※10)。

 

以上、生活習慣が認知症の発症・予防に重要な意味をもつことを解説しました。

 

認知症の発症要因について、促進因子と防御因子とに分けて考えてみると、遺伝的な要因と加齢は回避することのできない因子ですが、生活習慣病である高血圧、糖尿病、脂質異常症は治療や予防も可能な認知症の促進因子になっています。そしてこれらに対するアプローチを日常生活に取り入れることが、確実に認知症のリスクを減らすことにつながります。

 

今日において、認知症に対する確実な治療薬は存在しませんので、予防意識を高め早めの予防を心がけましょう。

 

 

【参考文献】

※1.人間ドック 2014: 29; 465-70

※2.J Neuropathol Exp Neurol 2012;71:233-241.

※3.Geriatr Gerontol Int 2011; 11: 211-4.

※4.Lancet Neurol 2008; 7: 683-9.

※5.糖尿病治療ガイド 2012-2013

※6.J Neurol Neurosurg Psychiatry 2009; 80:13-17.

※7.Lancet 2013; 382: 140512

※8.Lancet 2017; 390: 2673734

※9.Curr. Opin. Neurol,2012; 25: 1738

※10.Lancet 2000; 355 (9212): 13151319.

 

 

文/中村康宏

関西医科大学卒業。虎の門病院で勤務後New York UniversitySt. Johns Universityへ留学。同公衆衛生修士課程(MPH:予防医学専攻)にて修学。同時にNORC New Yorkにて家庭医療、St. Johns Universityにて予防医学研究に従事。

 

(出典:サライ)