ヒトは“酒に弱くなる”ように進化中であることがゲノム解析で判明! 「酒離れ」は必然、全人類“下戸
4大陸26集団を代表する2500人以上の人々のゲノムを収集して解析し、人類の進化による遺伝子の変化から、人類はアルコールへの耐性を失いつつあることがわかったそうです。
日本人の半数程度はアルコールに弱い遺伝子を持っているので、日本人はアルコール耐性面では、人類進化の先取りをした集団といえ、中でも酒を飲まない日本の若者は世界を先取りする最先端の姿なのか。
医学界でも権威ある学会・米臨床腫瘍学会のガン予防委員会は、「飲酒はガンの危険性を高める可能性がある」として、アルコールを飲み過ぎないよう注意を呼び掛ける声明を発表しました。
飲酒とガンとの関係は、国際ガン研究機関(IARC)をはじめ国内外の多くの研究機関から報告されているそうですが、同学会が飲酒の危険性を公式に認め、対策に乗り出すのは初めてだそうです。
声明によると、過剰な飲酒は喉頭、食道、肝細胞、結腸などのがんの原因になり得るほか、女性の乳がんに関しては、適量の飲酒であっても、わずかに危険性を高めるとの研究報告があり、世界で新たにガン患者となる人の5.5%、ガンによる死亡者の5.8%は飲酒が原因と考えられるそうです。
アルコールにも賛否があり、適量有益説に否定的な研究報告が相次いで発表されていますが、<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201503080000/">リスク評価ではアルコール、タバコ、大麻の順</a>という研究報告があり、飲酒国際同盟がアルコールの害への取り組みに力を入れているそうです。
<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201611010000/">最近では女性も男性に引けを取らずアルコールを摂取している</a>ので、女性のアルコール依存症が急増しているそうです。
女性は、男性ほどアルコールに強くないのは、水分率に比べて脂肪率が高いためアルコールが体内により濃縮されて残ってしまう。女性は男性よりも肝臓が小さく、アルコールを無害なものに分解するのが大変なことがあげられています。
<A href="http://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000646195.pdf" target="_blank">市民のためのお酒とアルコール依存症を理解するためのガイドライン</A>
日本も2014年6月から<A href="http://www.ask.or.jp/basic_act.html" target="_blank">「アルコール健康障害対策基本法」</A>が施行され、国も対策に乗り出し、具体策がだされました。
目標値として定められた「生活習慣病のリスクを高める量」は、1日当たりの純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上で、この量はビールに換算して、男性で1日当たり1リットル、女性では500ミリリットルとなっています。
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201801070000/">アルコールは幹細胞のDNAに不可逆なダメージをもたらすと判明</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201711280000/">酒飲み過ぎでがん発症リスクがこれだけ増える! 食道がん5倍、肝がん2倍 米学会が声明</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201710290000/">ほどほどでも飲酒を続けると脳には有害?</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201708230000/">酒を飲むのをやめると体に生じる7つの利点</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201706220000/">飲酒と健康 肝硬変、がん 飲み方見直そう</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201706170000/">飲酒は適量でも認知症のリスク要因</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201704180000/">呑んべぇ天国の日本で飲み放題禁止、酒類広告規制の動きも</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201704110000/">自覚のないアルコール依存の危険</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201703310000/">認知症を予防する飲酒量は? 1日当たり0.5合程度が上限</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201612310000/">男性の4割が問題飲酒の恐れ 20~50代、有病リスク高く</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201612050000/">急増する女性のアルコール依存症</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201607250000/">適度な飲酒は「百薬の長」でもないらしい</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201604050000/">「酒は百薬の長」を否定する解析結果 適度の飲酒でも寿命延びず?</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201603120000/">酒は毒? 薬? アルコールの摂取で脳が縮む! 生涯の総飲酒量が脳の萎縮に影響</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201601120000/">禁酒がもたらす健康効果:お酒をやめて30日間で起きる9つのこと</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201512230000/">アルコールで肝障害250万人、肝硬変4万8000人! 肝がんの死者は3万1000人!</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201503080000/">「酒やたばこを、違法ドラッグと同列に考えよ」 アルコールは高リスク</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201502210000/">「1日缶ビール1缶程度なら有益」誤りか?</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201409150000/">アルコール摂取が及ぼす怖い影響 筋肉を破壊、遺伝子にも影響</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201408130000/">増え続けるアルコール依存症 女性が急増</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201407170000/">適量の飲酒も体に良くない、定説に疑問</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201406160000/">飲酒はたばこに次ぐ発がんの要因 お酒は1合まで</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201404260000/">女性のアルコール依存が深刻化 断酒の支援、重要に</a>
適量も諸説ありますが、量ばかりでなく頻度にも配慮が必要で、<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201502170000/">週に3~5日の「休肝日」がアルコール性肝臓病を予防するために効果的</a>だそうです。
<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201411200000/">適量のアルコールで健康効果を得られる人は15%</a>説があり、アルコール有益説はドンドン追い詰められているようで、私も酒を飲む機会や量はさらに減しています。
世界的にアルコールの健康への影響が注目されていますが、「アルコール摂取はやめた方がいい」理由が6つあげられています。
・運動効果が台無しに
・遺伝子に悪影響
・肥満の原因
・女性の方がリスクが高い
・高血圧の原因
・疲れがとれない
2013年の厚生労働省の飲酒習慣調査によると、アルコール依存症の患者数は推計109万人で、10年前より29万人増加し、65歳以上の高齢者患者が急増しているそうです。女性患者は10年前より2倍近く増加して推計14万人にもなったそうです。
最近ではランチの時にワインや生ビールを何杯も飲んでいる女性をかなり見かけますが、女性は男性に比べてアルコール依存症になりやすく、<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201111120000/">脳へのダメージは男性より3倍早い</a>そうです。
アルコールは、過剰摂取に起因する生活習慣病やアルコール依存症などを除けば、脳への直接的リスクは、適量であればそれほど高くないとは言えても、生涯に飲むアルコール総量が脳の委縮と強く相関し、認知症やうつ病のリスクが増えるそうです。
そして脳内の神経細胞は、一度死滅すると元の大きさに戻ることはないそうです。
世界保健機関(WHO)によると、世界で330万人がアルコール乱用が原因で死亡し、20~39歳の若い世代でも全死亡のおよそ25%がアルコールが影響すると報告しています。
WHOは、アルコールは脂肪肝や肝硬変といった肝機能障害をはじめ、高血圧、食道がんなどのがん、不整脈・心不全などの心臓病などの原因になり、さらにアルコールは脳の神経細胞を破壊し、脳の萎縮や機能障害をまねくおそれがあると報告しています。
これらの疾患の多くは、運動によって改善が可能だそうです。
飲酒の適量は諸説ありますが、<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201508290000/">飲酒は適量を守り、休肝日を設け、食生活に留意して、適度な運動をする。これが14万人を対象に、長期に渡って追跡を続けた結果から導かれた、「健康であり続けながら、長く、楽しく酒と付き合い続ける」ための秘訣</a>だそうです。
<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201601120000/">禁酒がもたらす健康効果:お酒をやめて30日間で起きる9つのこと</a>
一般男女の飲酒率は7割程度ですが、医師は85%、薬剤師は75%、栄養士は59%で、2014年より増え、医師の27%、薬剤師の22%、栄養士の7%がほぼ毎日飲んでいるそうで、<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/200803180000/">日本の医師の4人に1人がアルコール依存</a>だという信じられない驚きの調査結果があります。
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201406130000/">医師の半数が「常用薬あり」の病人</a>(2014年日経メディカル調査)
・<A href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/200711070000/">医師の8割が“不養生”を自覚 「自分の健康に注意する時間と心の余裕がない」</A>
・<A href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/200712270000/">医師の乱れた食習慣の実態 やめられないジャンクフード、菓子と酒</A>
・<A href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/200801120000/">医師の不養生 運動する時間があれば眠りたい 過労が運動不足を生む悪循環</A>
・<A href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/200803180000/">医師の4人に1人がアルコール依存</A>
米国では、アルコールが原因の死者が年間約9万人に上り、アルコール消費金額と同額の経済損失があるという調査結果が発表されています。
日本も2014年6月から<A href="http://www.ask.or.jp/basic_act.html" target="_blank">「アルコール健康障害対策基本法」</A>が施行され、国も対策に乗り出しています。
・WHO「<A href="http://alhonet.jp/pdf/who2010.pdf" target="_blank">アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略</A>」
英国では以前からアルコールに厳しい報告が続いています。
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201407170000/">適量の飲酒も体に良くない、定説に疑問</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201011030000/">アルコールはコカインやヘロインより危険</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201206150000/">英国の適量研究結果では1日5g説</a>
が発表され、1日5gだと以下のいずれかの量になります。
・ビール:100ml
・ワイン:35ml
・日本酒:33ml
・焼酎:20ml
・ウイスキー:10ml
日本人は英国人よりアルコールに弱いので適量はさらに少ないかも知れません。
飲酒はタバコに次ぐ発ガンの要因で、日本酒を毎日4合飲む日本人男性は、大腸ガンになるリスクが3倍になるそうです。
お酒が「百薬の長」になるのは、少量なので飲酒は大きな健康リスクであり、飲んで顔が赤くなるのは発ガン物質が体内にたまっている目印だそうです。
WHO(世界保健機関)が作成した評価法<A href="http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/alcohol/ya-021.html" target="_blank">「アルコール使用障害同定テスト」(AUDIT)</A>
<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201005150000/">WHOはアルコール規制強化を表明</a>しています。
卒酒したい人にはおすすめの本です。
<a href="http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/1010f126.98288641.1010f127.84137448/?pc=http%3a%2f%2fbooks.rakuten.co.jp%2frb%2f1466280%2f%3fscid%3daf_ich_link_img&m=http%3a%2f%2fm.rakuten.co.jp%2fbook%2fi%2f11079938%2f" target="_blank"><img src ="http://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2f8454%2f84540706.jpg%3f_ex%3d400x400&m=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2f8454%2f84540706.jpg%3f_ex%3d80x80" border="0"></a>
****************************<B>【以下転載】</B>****************************
人類はいまだ進化の途上にあるのだが、遺伝子の変化は人類を下戸にするかもしれない。つい最近、人類はアルコールへの耐性を失いつつあるかもしれないという研究が発表されて話題となっている。今月23日付で科学メディア「Science Alert」が報じている。
<B>■進化によってアルコール耐性が低下?</B>
人類のアルコール耐性は落ちていくかもしれない……そんな研究結果を発表したのは米国ペンシルベニア大学の遺伝学者ベンジャミン・ヴォイド氏らだ。ヴォイド氏らは2008~2015年に実施されたヒトゲノムプロジェクトのデータから、4大陸26集団を代表する2500人以上の人々のゲノムを収集して解析し、どの領域がこの数万年で適応したか(つまり進化したか)を調べた。すると、環境に適応して進化している遺伝子の一つとしてアルコール脱水素酵素(ADH)に関連する遺伝子群が浮かび上がったのだ。
ADHは体内に入ったアルコールをアルデヒドに変換する酵素として働いている。お酒を飲むと顔が赤くなって心拍数が上がり、時には吐き気を覚えることもあるが、これらの副作用を引き起こしているのがアルデヒドだ。お酒に強い人々の体内では、アルデヒドは速やかにカルボン酸に変換されて無害化され、副作用を感じにくい。だがADHに変異を持っている場合、代謝が効率的に行われなくなるという。この変異は日本を含む東アジアの集団によく見られる。いわゆる下戸の遺伝的な仕組みだ。
今回の研究結果によると、お酒に弱くする遺伝子変異は大陸の異なる5つのグループで発見され、アルコールの代謝経路がポジティブセレクションの対象になっていることを示唆するものだという。つまり、アルコールに弱くするような遺伝子の変異は選択されており、少しずつ人類の中に広まりつつあるということだ。また、同様に進化しつつあると考えられる遺伝子として、マラリア耐性や心臓の疾患に関わる遺伝子群が見つかったという。論文は今月19日付けで「Nature Ecology and Evolution」に掲載された。
<B>■人類の酒離れ</B>
この遺伝子変異を持った人々は飲酒の気持ちよさより不快感が勝るため、大量の飲酒はできず、アルコール依存症のリスクも低いと考えられる。過度の飲酒は内臓や脳など様々な疾患のリスクを増加することが知られている。今回の研究が示すのは、様々な健康リスクを下げるため、人間は生まれつきの下戸になるよう進化の途上ということだ。
ご存知のとおり、日本人の半数程度もアルコールに弱い遺伝子を持っているとされる。日本人はアルコール耐性という面では、人類進化の先取りをした集団といえるのかもしれない。実際、日本のアルコール依存症患者数の割合は欧米やロシアなどに比べるとずっと低いとされる。
最近は若者の酒離れが叫ばれ、職場の飲み会にも出ないとは嘆かわしいという中高年の声も聞こえてくる。だが、酒を飲まないことは様々なリスクを考えれば非常に優れた選択といえる。酒は百薬の長などという言葉もあるが、酔った上での失敗は時に取り返しがつかないし、習慣的な過度の飲酒の害は使い古された酒好きの常套句ではもうごまかしきれない。人類進化の先に酒離れがあるとすれば、酒を飲まない日本の若者こそ世界を先取りする最先端の姿なのかもしれない。
(出典:トナカ)