がんとの闘い、筋肉が大事 手術、薬に耐える余力を
ガンと闘うためには、栄養状態と十分な筋肉量がとても大切であり、筋肉が減ると、手術後の合併症が増えたり、抗がん剤の副作用が強まって治療の中断を余儀なくされたりすることが研究から明らかになってきたそうです。
運動不足が死亡原因となるのは、世界平均が9%、日本人は16%だそうで、運動嫌いが多いようです。
厚生労働省の平成25年国民健康・栄養調査結果によると、30代で運動習慣のある人は12.9%、40代は16.6%、50代は20.7%で、減少傾向にあるそうで、<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201507180000/">健康のために出費してもよいと考える金額の平均はわずか月3000円と驚くほど低額</a>です。
積極的に体を動かすことで病気の回復も早まり、人間の体と頭脳は、たえず動かし続けることで初めて健康が保たれるようにできています。
しかし、<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201502010000/">世界23カ国の健康意識調査</a>で、健康的な食生活は23カ国平均は59%が意識しているのに対して、日本は半分以下の29%・最下位で、十分な睡眠をとる:54%(ワースト3)、定期的な運動:39%(最下位)という主要国一の<A href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/4010/">健康オンチ国</A>です。
ウォーキングは、最も取り組まれている運動で、ウォーキングさえしていれば運動的に問題ないと思われがちですが、適度な運動負荷になる心拍数を維持することが重要で、インターバル速歩やインターバルジョギング、スローランニングなどがおすすめです。
しかし、ウォーキングをしても、加齢による速筋筋肉量の減少は食い止められないので、加齢による身体の衰えをカバーしきれず、代謝、ロコモ、メタボやサルコペニア対策には筋トレも重要ですが、あまりやられていないようです。
天皇、皇后両陛下は、皇居御所の庭を約1キロ散策することを日課とされておられましたが、2013年からスローランニングを取り入れられ、50段程度までは階段をお使いになっておられるそうです。
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201609180000/">ジョギングでは「加齢による筋肉量の減少」は食い止められない</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201606180000/">続けやすい筋トレ法 歩くだけでは不十分</a>
日本は平均寿命こそ世界トップレベルですが、国民の約7割は岩盤のような健康管理無関心層(筑波大大学院・久野譜也教授)で、2014年厚生労働白書によると<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201408110000/">健康管理は「何もしない」派が46%</a>もいるそうです。そんなことから日本人の主観的健康度は主要35カ国中34位(2016年OECD調査)と韓国と同率最下位で、驚くほど低率です。
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ジョギング、ウォーキングなどの有酸素運動を続けることで、脳の血液の流れが良くなり、脳の白質の衰えを抑えることができ、高齢になっての認知能力が衰えを最小限に抑えることができるそうで、スローランニングを加えたインターバルウォーキングはおすすめです。
筋肉は鍛えることで何歳になっても増やせますので、筋力の衰えが進む40代後半、遅くても50代からスローランニングなどを習慣にすると健康・長寿にプラス効果が期待できますね。
定期的な身体活動は、心血管疾患、脳卒中、高血圧、2型糖尿病、骨粗鬆症、肥満、ガン、不安や抑うつのリスクを明らかに軽減し、さらに転倒による負傷のリスクも低減します。
医師が参考にする診療ガイドラインでは、うつ病、不安障害、認知症、慢性的な痛み、うっ血性心不全、脳卒中、静脈血栓塞栓症、腰痛、便秘などの予防における運動の役割を明らかにしています。さらに身体活動が認知障害を阻止または遅らせ、睡眠を改善することが、複数の研究で証明されています。
自分に最適な運動は運動経験、生活習慣や運動目的・目標などによって異なりますが、よりよい運動効果を望むには年齢、運動経験や体力に合った運動強度と運動量の組み合わせと頻度、休息、的を射たケアそして相応しい食・栄養が重要で、過不足なく習慣にしたいものです。
健康で長生きするための究極の秘訣は、定期的な運動だというエビデンスがあり、要約すると以下のようです。
・有酸素運動を中心に種類は問わない
・1日に30分以上
・週に3~5回実行する
・ロコモ対策のため筋肉トレーニングも取り入れる
普通には動いていても筋肉量は、30歳を過ぎると10年ごとに5%前後の割合で減少していき、60歳を越えると減少率は加速し、20歳の筋肉量・筋力と比べると70歳では50%に、80歳では30%まで落ち込む人もいるそうで、ロコモとなり、要介護・寝たきりになって寿命まで短くなるなるわけです。
アラフォーくらいになると体重は変わらないのにサイズが変わるのは、<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201206110000/">「サテライト細胞」と呼ばれる筋肉細胞が脂肪細胞に変化してブヨブヨになる</a>からです。
このような運動不足は、大量の飲酒や肥満に並んで、平均寿命を縮める主な要因だそうで、健康のために運動を習慣として行うことが重要ですね。
高齢になってから運動を始めた人でも、運動がもたらす恩恵は大きいので、気づいた時から行動に移し、遅すぎることはありません。
いつやるか? 今でしょう!!(笑)
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また、<A href="http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/1000research/201406/536904.html" target="_blank">医師の47%は病人</A>(2014年日経メディカル調査)で普通の国民と変らない残念な現実があります。
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****************************<B>【以下転載】</B>****************************
患者ががんと闘うためには、栄養状態と十分な筋肉量がとても大切であることが分かってきた。筋肉が減ると、手術後の合併症が増えたり、抗がん剤の副作用が強まって治療の中断を余儀なくされたりすることが、研究から明らかになっている。専門の医師や管理栄養士は「がんだから痩せるのは仕方がない」と諦めず、専門家の指導を受けて体重維持に努めることを強く勧めている。
<B>◆エネルギー生む</B>
がん治療と栄養状態の関係に詳しく、がん研究会有明病院(東京)で栄養管理部長も兼ねる比企直樹・胃外科部長によると、肥満は手術の難しさにつながり術後に悪い影響があると考えられていたが、実際は逆だという。
「がん手術後の生存率は、体格指数(BMI)25以上で肥満と判定される人の方が良好だった。栄養状態が良いことが関係していると考えられる」と比企さん。どのような手術でも、術後は回復のエネルギーを生み出すために筋肉が分解されて体重が減りやすい。肝心なのは脂肪を除いた筋肉が十分にあることで、手術に耐え、速やかに回復する余力が生まれる。
患者自身ができることは何か。比企さんは「食べて動いて、筋肉の貯金をつくりましょう。筋肉は休めるとすぐ衰える半面、鍛えれば維持できる。高齢者には散歩を勧めている。効果が高く、体への負担は小さい」と話す。運動の際、分岐鎖アミノ酸(BCAA)という栄養をスポーツドリンクなどで補うと回復が早まり、筋肉が維持されやすいという。
<B>◆副作用にも影響</B>
栄養が不足して筋肉が減ると、術後の補助化学療法の副作用が強くなるという研究結果も相次いで報告されている。
胃がんなどの手術後の補助化学療法として使われる「S-1」「5FU」などの抗がん剤は、再発を防ぎ、治る率を高めることが確かめられている。ただそのためには、一定の期間投与し続けることが必要だ。口内炎や下痢、白血球減少やそれに伴う感染症などの強い副作用が現れると、投薬の休止を余儀なくされ、ひいては十分な効果が望めなくなる。
これまでの研究では、筋肉量が5%以上減少すると重い副作用が増え、抗がん剤を続けられる割合が大幅に減ることが分かっている。比企さんは「手術の後は痛みがあったり、だるかったりするが、筋肉維持の重要性が分かっているのに動かないのはもったいない。ふだん運動をしない患者は特に動かなくなる傾向が強まるが、そこが頑張りどころです」と励ます。
<B>◆指導を受けて</B>
ただ、特に消化器がんの手術では、おなかの調子や味覚が変わり、以前と同じ食欲を取り戻すのは簡単ではない。退院するには病院食の少なくとも7、8割は食べられないといけないが、病状によっては難しい。
有明病院では管理栄養士が病棟に常駐し、患者の栄養状態を観察。治療と栄養状態の関係、より良い指導の方法を研究し、成果を論文発表するなどしている。同病院の管理栄養士の望月宏美さんは、退院直後と1カ月後の栄養指導を強めることが患者の体重維持に有効と考えて実践し、効果を確かめているところだ。
「手術前は、食べられれば普通の食事でいい。特にタンパク質をしっかり取ってほしい」と望月さん。食べられない患者には、吸収の良い栄養補助剤を勧めたり、食べやすいレシピを紹介したりしている。「いったん痩せてしまうと戻すのはなかなか大変。栄養を補う方法はたくさんあり、早めに医師か管理栄養士に相談して、維持を目指すのが大事です」と話した。
(出典:産経新聞)