「メディカルフィットネス」 医学の知見で運動が成果 | 健康管理・増進、病気予防、抗加齢(若返り)、長寿、豊かさを探求

「メディカルフィットネス」 医学の知見で運動が成果

医学的な知見を運動プログラム作成に利用するメディカルフィットネス施設は1980年代から全国に広がり、生活習慣病の予防などに成果を上げているそうです。

・医療機関が開設・運営する施設は約220カ所

 医療法42条に基づき、病院・医院とフィットネス施設の合築が認められた施設

・運動型健康増進施設が約340カ所

・指定運動療法施設が約210カ所

フィットネスクラブの業界誌「FITNESS BUSINESS」が推計した2014年のフィットネス施設は、4,375か所なので、まだ少数です。

 

 

ウォーキングは、最も取り組まれている運動で、ウォーキングさえしていれば運動的に問題ないと思われがちですが、適度な運動負荷になる心拍数を維持することが重要で、インターバル速歩やインターバルジョギング、スローランニングなどがおすすめです。

しかし、頻繁にジョギングをしても、加齢による速筋筋肉量の減少は食い止められないので、加齢による身体の衰えをカバーしきれず、代謝、ロコモ、メタボやサルコペニア対策には筋トレも重要ですが、あまりやられていないようです。

 

<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201609180000/">ジョギングでは「加齢による筋肉量の減少」は食い止められない</a>

<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201606180000/">続けやすい筋トレ法 歩くだけでは不十分</a> 

 

 

日本は平均寿命こそ世界トップレベルですが、国民の約7割は岩盤のような健康管理無関心層(筑波大大学院・久野譜也教授)で、2014年厚生労働白書によると<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201408110000/">健康管理は「何もしない」派が46%</a>もいるそうです。そんなことから<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201506260000/">日本人の主観的健康度は主要35カ国中34位(2016年OECD調査)と韓国と同率最下位</a>で、驚くほど低率です。

 

厚生労働省の平成25年国民健康・栄養調査結果によると、30代で運動習慣のある人は12.9%、40代は16.6%、50代は20.7%で、減少傾向にあるそうで、<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201507180000/">健康のために出費してもよいと考える金額の平均はわずか月3000円と驚くほど低額</a>です。

天皇、皇后両陛下は、皇居御所の庭を約1キロ散策することを日課とされておられましたが、2年ほど前からスローランニングを取り入れられ、50段程度までは階段をお使いになっておられるそうです。

 

積極的に体を動かすことで病気の回復も早まり、人間の体と頭脳は、たえず動かし続けることで初めて健康が保たれるようにできています。

しかし、<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201502010000/">世界23カ国の健康意識調査</a>で、健康的な食生活は23カ国平均は59%が意識しているのに対して、日本は半分以下の29%・最下位で、十分な睡眠をとる:54%(ワースト3)、定期的な運動:39%(最下位)という主要国一の<A href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/4010/">健康オンチ国</A>です。

 

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定期的な身体活動は、心血管疾患、脳卒中、高血圧、2型糖尿病、骨粗鬆症、肥満、ガン、不安や抑うつのリスクを明らかに軽減し、さらに転倒による負傷のリスクも低減します。

医師が参考にする診療ガイドラインでは、うつ病、不安障害、認知症、慢性的な痛み、うっ血性心不全、脳卒中、静脈血栓塞栓症、腰痛、便秘などの予防における運動の役割を明らかにしています。さらに身体活動が認知障害を阻止または遅らせ、睡眠を改善することが、複数の研究で証明されています。

 

 

自分に最適な運動は運動経験、生活習慣や運動目的・目標などによって異なりますが、よりよい運動効果を望むには年齢、運動経験や体力に合った運動強度と運動量の組み合わせと頻度、休息、的を射たケアそして相応しい食・栄養が重要で、過不足なく習慣にしたいものです。

 

 

健康で長生きするための究極の秘訣は、定期的な運動だというエビデンスがあり、要約すると以下のようです。

 

・有酸素運動を中心に種類は問わない

・1日に30分以上

・週に3~5回実行する

・ロコモ対策のため筋肉トレーニングも取り入れる

 

 

普通には動いていても筋肉量は、30歳を過ぎると10年ごとに5%前後の割合で減少していき、60歳を越えると減少率は加速し、20歳の筋肉量・筋力と比べると70歳では50%に、80歳では30%まで落ち込む人もいるそうで、ロコモとなり、要介護・寝たきりになって寿命まで短くなるなるわけです。

 

 

アラフォーくらいになると体重は変わらないのにサイズが変わるのは、<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201206110000/">「サテライト細胞」と呼ばれる筋肉細胞が脂肪細胞に変化してブヨブヨになる</a>からです。

 

このような運動不足は、大量の飲酒や肥満に並んで、平均寿命を縮める主な要因だそうで、健康のために運動を習慣として行うことが重要ですね。

高齢になってから運動を始めた人でも、運動がもたらす恩恵は大きいので、気づいた時から行動に移し、遅すぎることはありません。

いつやるか? 今でしょう!!(笑)

 

 

・人生で今日が一番若い。

・予防に1ドル投資すると医療費が3.27ドル減り、生産性が2.73ドル向上する。(ハーバード大学)

・やる気よりやること。やる気があるだけではやらないのと同じです。行動こそが勝負です。(百寿医師・日野原重明先生)

・運動をする時間がないと考えている人たちは、遅かれ早かれ病気のための時間を見つけなければならなくなる。(エドワード・スタンリー伯爵)

・健康こそ最大の資産であり、史上最高の投資である (リチャード・ブランソン:ヴァージングループ会長)

・健康な身体を維持する意志力がないということは、人生を左右する重要な状況において、積極的心構えを維持する力にも欠ける。(ナポレオン・ヒル)

 

<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201505030000/">健康な体で長生きするには「週に150分の運動を行い、そのうち20~30分は激しく体を動かすのがよい</a>とのことです。

そして、最新の研究によると毎日座り続けている時間が長い場合は、さらに<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201505100000/">1時間に2分間の歩行を行うことが勧められる</a>そうです。

 

<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201510100000/">長生きしたけりゃ「貧乏ゆすり」! デスクワークの悪影響を帳消しに?</a>   

<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201510030000/">理想的には30分の内20分は座り、8分は立ち、2分間は動き回ってストレッチするのがよい</a>

 

<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201505190000/">高齢者での研究では、運動強度に関係なく、1日30分の運動を週6日取り入れると、死亡率が40%減少し、さらに週に数回、きつい運動をこなす高齢者は、ほとんど動かない高齢者に比べて寿命が5年も長かった</a>そうです。

また、<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201504120000/">健康で長生きの秘訣は何と言っても「日頃の運動」</a>との指摘もあり、毎日の生活の中に運動要素をうまく取り入れたいですね。

 

****************************<B>【以下転載】</B>****************************

 

<B>病院が運営、血圧など改善 高齢者らも安心感</B>

 

医学的な知見を患者それぞれの運動プログラム作成に利用する「メディカルフィットネス」が広がり、生活習慣病の予防などに成果を上げつつある。個人の健康度や体力に合った運動療法を行う施設は全国200カ所を超す。高齢者らが集う地域の拠点にと、仲間づくりに力を入れ継続率を高める取り組みも目立つ。

 

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新潟市の主婦、内藤光子さん(77)は市内の猫山宮尾病院に併設された「メディカルフィットネスCUORE」に6年前から通い始めた。高血糖で同病院の太田玉紀内科部長に運動を勧められたのがきっかけだ。

 

太田部長が出した「運動処方」はトレッドミルなどの有酸素運動と筋力トレーニング、スタジオエクササイズを週3回で計60~90分行うという内容。血糖値は改善し、血糖降下剤を3分の1に減らせた。「体を動かすのが楽しく、健康を実感できる」(内藤さん)

 

CUOREの会員は143人(平均年齢56.7歳)。糖尿病、高血圧症などの生活習慣病を抱える人が多い。血液検査や体組成分析、腹部内臓脂肪のコンピューター断層撮影装置(CT)検査などを定期的に実施。体力測定も踏まえて「運動効果を医学的に判定し、プログラムを組み替える」(太田部長)。

 

こうした取り組みはメディカルフィットネスと呼ばれる。医師の指示のもと、医療機関で健康状態を詳しく調べた上で体力を測定。会員はそれに基づき作成された運動プログラムに取り組む流れが一般的で、管理栄養士による栄養指導もある。会員は入会費や1万円前後の月の利用料のほか、検査料などを支払う。

 

山形徳洲会病院(山形市)が2008年に開設した「ラ・ヴィータ」は会員約2千人と有数規模の施設だ。1階にプールやスパ、2階にジムとスタジオ、屋内ランニング・ウオーキングコースを備え、理学療法士など有資格者も含めトレーナー約30人が指導する。

 

病歴のある人が「隣が病院だから安心」と入会するケースが多い。同病院の大沼寧(やすし)整形外科部長は「以前はリハビリを終えた後、継続的な運動が必要な患者が利用しやすい施設がなかった」と話す。

 

整形外科医で4施設を福岡県で展開する「メディカルスポーツライフ研究所」(北九州市)の新庄信英社長は127人の会員を半年~5年間、追跡調査。その結果、血圧や中性脂肪、血糖値の平均が大きく低下していることが分かった。「高血圧症では約4割、脂質異常症では約6割が薬の量を減らしたか、服薬を中止していた」(新庄社長)

 

こうした効果が上がるよう、「楽しさ」を加味するのが最近の傾向だ。群馬県高崎市の黒沢病院が運営する「メディカルフィットネス&スパ ヴァレオプロ」はボウリングやハイキングなどのイベントを開催する。小林大介ゼネラルマネージャーは「何より継続が大切。堅苦しい印象を持たれないよう演出している」。入会から半年間の退会率は1%台という。石川県小松市の「ダイナミック」も書道や絵画など約20のカルチャースクールを開設する。

 

「病院外でも見守られている、という安心感が運動の継続につながる」。関西医科大付属病院健康科学センター(大阪府枚方市)の木村穣教授は指摘する。

 

昨秋、患者が装着したリストバンド型端末で24時間、運動量や睡眠時間などを把握するシステムを試験導入した。約100人が利用。システムが自宅でできるエクササイズなどを分析し「もう少し頑張りましょう」などのコメントとともにメールを送る。人工知能(AI)で最適な助言や運動法を提案する仕組みの実現も目指している。

 

 

<B>全国で200ヵ所超</B> 

 

メディカルフィットネス施設は1980年代から全国に広がった。88年度からの「第2次国民健康づくり対策」で国は遅れていた運動習慣の普及を推進。健康増進法の2003年施行もあり、健康意識の高まりを受けて取り組む施設が増えた。

 

医療機関が開設・運営する施設は約220カ所。医療法42条に基づき、医療施設(病院・医院)と疾病予防施設(フィットネス施設)の「合築」が認められた施設だ。医師や健康運動指導士らの配置、有酸素運動用機器などの整備が要件になる。

 

この「42条施設」とも一部重なる形で、一般のスポーツクラブなどを含む約340カ所が「運動型健康増進施設」に認定されている。「有酸素運動を安全かつ適切に行える」とされた施設だ。うち約210施設は生活習慣病に治療効果がある運動療法を行う「指定運動療法施設」。利用料は治療費とみなされ、所得税の医療費控除の対象になる。

 

(出典:日本経済新聞)