30~50代の「体の虚弱化」が深刻なレベルに 老後に待ち受ける危険な事態 | 健康管理・増進、病気予防、抗加齢(若返り)、長寿、豊かさを探求

30~50代の「体の虚弱化」が深刻なレベルに 老後に待ち受ける危険な事態

食事をしっかり食べているのに、必須栄養素が足りない低栄養の状態に陥ることを新型栄養失調と呼び、10年以上前から警告されていましたが、ビタミン・ミネラル不足の栄養素失調死者数は先進29ヶ国中ワースト4位だという情報があります。

さらに、タンパク質も不足し、その程度は悪化してきて、働き盛りのミドルの健康問題も含めて日本人の虚弱化は明確にでてきたそうです。

 

 

健康的な食生活を守るのは難しいようです。

様々な研究によると、何をいつ、どれだけ食べるかなどの決断は、人の意識や直接的なコントロール以外の微妙な力によって左右され、外部要因のせいで、私達は生物学的、心理学的、社会的、経済的弱点を突かれて過食してしまうようです。

私達日本人の解決策は世界最高の健康食・伝統的日本食をベースに最新の知見を加えることです。

 

 

日本食は世界無形文化遺産にも登録され、健康的な食事スタイルとして世界的に注目され、日本でも生活習慣病や肥満を予防・改善するために日本食の再評価がはじまっているそうです。

日本食は、「一汁三菜」「主食・主菜・副菜・汁物」といった構成が伝統で、おかずは出汁を活用し、魚が多く使われ、豆腐や納豆などの豆類が多く、野菜が豊富で脂肪が少ないことが特徴です。

そして日本食で大切にされているのは、「季節感を大切にした演出と味わい」「さまざまな食材と調理法」「素材の味を引き出した絶妙な味わい」などがあげられます。

 

 

日本は平均寿命こそ世界一ですが、国民の約7割は岩盤のような健康管理無関心層(筑波大大学院・久野譜也教授)で、2014年厚生労働白書によると<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201408110000/">健康管理は「何もしない」派が46%</a>もいるそうで、<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201507180000/">健康のために出費してもよいと考える金額の平均はわずか月3000円と驚くほど低額</a>です。国民皆保険に甘えて世界一医療に依存して健康管理を怠る<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201506260000/">日本人の主観的健康度は主要35カ国中34位(2016年OECD調査)と韓国と同率最下位</a>で、驚くほど低率です。

 

・人生で今日が一番若い。

・予防に1ドル投資すると医療費が3.27ドル減り、生産性が2.73ドル向上する。(ハーバード大学)

・やる気よりやること。やる気があるだけではやらないのと同じです。行動こそが勝負です。(百寿医師・日野原重明先生)

・運動をする時間がないと考えている人たちは、遅かれ早かれ病気のための時間を見つけなければならなくなる。(エドワード・スタンリー伯爵)

・健康こそ最大の資産であり、史上最高の投資である (リチャード・ブランソン:ヴァージングループ会長)

・健康な身体を維持する意志力がないということは、人生を左右する重要な状況において、積極的心構えを維持する力にも欠ける。(ナポレオン・ヒル)

 

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<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201502010000/">世界23カ国の健康意識調査</a>で、健康的な食生活は23カ国平均は59%が意識しているのに対して、日本は半分以下の29%・最下位で、十分な睡眠をとる:54%(ワースト3)、定期的な運動:39%(最下位)という世界一の<A href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/4010/">健康オンチ国</A>で、野菜も食べていません。

<A href="http://www.asahi.com/articles/ASGB96HP6GB9UTNB01N.html" target="_blank">一人暮らし学生は、面倒、高いなどから4割が野菜食べない</A>そうで、主要国で日本だけが減っています。さらに<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201502070000/">「私は野菜を摂れている」と回答しても8割超は不足</a>という残念な現実も浮き彫りになっています。

 

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日本人は先進国の中で心臓病による死亡率が低く、このことが長寿の一因となっています。これは一汁三菜をベースとし、新鮮な魚や大豆食品などを食べる世界2大健康食・和食による影響が大きく、さらに和食は倹約遺伝子により糖尿病を発症しやすい日本人の健康寿命を改善する作用があるそうです。

和食は昆布やカツオ節などのうまみ素材を活用していることも特徴ですが、昆布の消費量はこの30年で約3分の2に減少し、2014年の年間購入金額は、60代の世帯では1289円、20代の世帯では約5分の1の258円しかなく、日本家庭の基本的な食習慣が崩壊しています。

 

 

日本ではあまり調査・研究されていないので具体的メニューとしては、マウス実験しかないようですが、昭和50年代のものがよいそうです。

また、日本人の健康寿命を短縮している疾患は、心疾患、脳卒中、糖尿病、骨粗鬆症、膝関節症、認知症、ガンだそうです。これは塩分の過剰摂取と抗酸化物質の摂取不足が原因と言われていますので、うまくカバーするために地中海食のよさを加味し、糖質を減らすとさらによくなりそうです。

 

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和食が世界無形文化遺産登録されても日本人の和食離れが進み、この遺産は相続拒否されていて食生活はドンドン不健康化しています。

そんなことから脂質摂取が過剰になり、食事がお菓子化しているおかしな国になり、さらに味付けも、食材も甘くなっているので、自業自得の結果としてさらに生活習慣病が増えるのは間違いないです。

 

<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/200509290000/">アメリカからパン食を餌付けされた</a>食料植民地となっていることに気づいて和食を見直す人が増えることを強く期待したいです。

 

<img src="http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/40/0000096240/10/img15865daezikazj.jpeg" width="768" height="576" alt="日本人は米国に餌付けされた.jpg">

 

厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、40~74歳の日本人の内、男性の約6割、女性の約4割が高血圧といわれていますので、塩分は1日6g未満に抑えたいです。

 

食事中の食塩の75%以上が、レストラン、加工食品やファーストフードなどに由来していると言われています。

 

新鮮でバランスのよい食品を選び、自分で調理することが、減塩の一番の方法だそうです。新鮮な食品には、ナトリウムの含有量は低く、調理するときに食塩の摂取量が確認できます。しかも、新鮮な野菜や果物にはカリウムが豊富に含まれていて余分な塩分が排出されます。

 

 

****************************<B>【以下転載】</B>****************************

 

日本では、最良の体の栄養指標である血清アルブミンと健康変数との関係に着目した、幅広いライフステージの疫学研究が極めて少ない。この領域の実践的な研究者が少ないことに加え、医学教育において栄養が健康の総合的な規定要因であることを過小評価している素地が、少なからずあるためである。医療の専門家の多くが、血清アルブミンを治療中の病気が栄養状態の低下につながっていないかチェックする項目として扱っているのは、その典型である。いわば病気の“結果”として体の栄養指標をみているわけである。

 

ミドルエイジ以降は軽微なたんぱく質栄養の低下でも(血清アルブミンのわずかな低下)、健康リスクがかなり高まることに注意を払わなければならない。そして、一生涯にわたって健康リスクを回避するためには、たんぱく質栄養を相当程度に良好にしておく必要のある。

 

これまで医療現場や健康づくり活動で見過ごされてきた、たんぱく質栄養がわずかに低く、老化による心身の虚弱化(要介護化)が早く進むタイプの人口割合に着目する。健康リスクが高いこの“隠れ虚弱者”の最近の出現トレンドを正視し、今起きている健康問題の深刻さを再認識したい。

 

血液中で循環するたんぱく質は数多くあるが、その60%程度を占める血清アルブミンは臨床医学の基準では正常域とされていても、わずかに低下するだけで健康リスクはかなり高まる。この正常低値(ローノーマル)の域帯(レンジ)は3.8~4.2(4.3)g/dLである。

 

この正常低値の域帯判断は、信頼性が保証された国際レベルの研究論文と筆者らがかかわる研究フィールドのデータを総合評価した結果である。ミドルエイジ以降、健康リスクは総合的に高まるが、シニアエイジでは認知機能障害、がん、循環器疾患、感染症など日本の主な死因のリスクが上昇する。この血清アルブミンレンジに属するたんぱく質栄養が低い集団の割合は、国民健康・栄養調査結果で確認することができる。

 

 

<B>●隠れ虚弱者</B>

 

2011年と最近公表された14年データで各年齢層の“隠れ虚弱者”割合の数値をグラフ化してみた。まず、11年調査データである。年齢階級の区分は20代から10歳間隔で60代まで区分し、70歳以上は一律に含めている。男性では20~30代は2%台で気になる数値ではなく、大半は血清アルブミンが4.4g/dL以上のレンジに属している。40代から4.5%、60代は25.6%、70歳以上になると43%に跳ね上がる。

 

このような年齢差は女性も同様で、20代は11.1%、30代は17.6%、40代は17%、50代は14.6%、60代は22.7%、70歳以上は41.7%となる。年齢を増すと出現割合が上がるのは、老化による栄養失調の者が増えるためである。数値割合を男女、年齢階級別を絡め総括すると、50代以上では男女とも出現割合はほぼ同じであるが、20代、30代、40代では女性が男性の数倍の割合になっている。出産可能年齢の女性では健康リスクを抱えたたんぱく質栄養が低い“隠れ虚弱者”が、相当程度いることがわかる。当然、出産リスクは高まる。

 

次に、この割合を3年後の14年データと比較しトレンドを見てみる。各年齢の隣のグラフ棒が14年データの割合である。男性は20代を除いて増加している。女性は、20代は11.1%から8.2%と減っており状況は良くなっているように見えるが、実際はグラフでは示していない血清アルブミン3.8g/dL未満の極めてたんぱく質栄養が低い者の割合が3倍(3.5%新たに出現)に増えており悪化である。30代以上はすべての年齢層で増加しており、特に40代は16%、50代は10%程度急増している。

 

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この血清アルブミンがわずかに低くなった“隠れ虚弱者”がミドルとシニアが急増しているのである。これは、血清アルブミンが4.4g/dL以上の健康リスクが回避できている者の割合の減少によるものである。

 

からだの虚弱化は老化が顕在化するシニアの健康問題ではない。働き盛りのミドルの健康問題でもある。日本人の虚弱化ははっきりとしてきた。“隠れ虚弱”ミドルの老後が心配だ。

 

文=熊谷修/人間総合科学大学教授.

 

(出典:ビジネスジャーナル)